第20回SGオートレースグランプリ開幕!
今年のSGオートレースグランプリは8月開催。伊勢崎でのナイターレースとなる。各地区から強豪が集結し、誰が一番強いかを決める大会。どのようなシリーズが展開されて行くのか。地区別に注目選手を挙げる。
まずは地元の伊勢崎。長年、伊勢崎地区を牽引している高橋貢が、今期もランクは最上位。前走の地元開催ではしっかりと優勝しており、今大会に向けての準備は万全だ。その高橋に取って代わって伊勢崎ナンバー1を目指すのは青山周平。こちらは前走の飯塚GIで優勝しており、勢いは最高潮。まだまだ伸びしろがあるだけに、高橋の王座の地位を脅かす存在になる。3番手は早川清太郎。前走の飯塚GIで優出しており、エンジン状態は悪くない。地元の声援をバックに金星を狙いたい。他では、西原智昭、新井恵匠らが近況の動きマズマズで、地元の開催を盛り上げる存在になる。
今年の4月に、船橋から大量に選手が移籍し、今や最強地区になりつつあるのが川口。ランクトップの中村雅人は全国ランクでも1位。前走の飯塚GIではしっかりと優出していた。優勝戦では、いいところがなかったが、予選道中は中村らしい追い込みを見せていた。2番手の永井大介は、あまりパッとしない。それでも3節前に地元で優勝しているので、その時の感覚を取り戻してもらいたい。状態が良いのは池田政和と山田達也。池田は前走の飯塚GIで優出。かつてのスピードが戻りつつある。山田は長らくエンジンが好調。課題のレース序盤さえこなせば、上位争いに参加できる。A級ではあるが、黒岩明が前走の浜松で優勝しており流れは良い。エンジンも好調を保っている。
鈴木圭一郎の移籍で層が厚くなったのは浜松。ランクトップは金子大輔で、前走の地元開催でも優出している。金子はレース運びがうまく、序盤の展開に関わらずレース後半には上位に浮上する走りができる。伊勢崎との相性も抜群なので今回も期待できる。金子と同じく前走の地元で優出したのは木村武之、中村友和、笠木美孝、青島正樹。木村はSGでの大舞台でも戦い慣れており、優勝戦まで進出してきてもなんら不思議ではない選手。笠木や青島も初日から好成績を残せる選手。中村は近況成長株。スピードだけならS級上位にも負けないモノがある。そして、鈴木圭一郎。1級車に乗ってからもメキメキと力を付け、前走の飯塚GIでは準優勝。SG優勝に最も近いSG未冠選手だ。
飯塚地区は大将格の浦田信輔が公傷で欠場。荒尾聡がランクトップとなるが、近況の動きはあまり良くない。久門徹、篠原睦らはソコソコの動きを見せているが、他のS級は状態的には厳しい現況。早い段階でのエンジン上積みが要される。むしろ、A級の方が勢いあるか。前走のミッドナイトレースで森本優佑が、自身初優勝を完全Vで飾っている。準優勝だった重富大輔も、食い付くナイターの走路に向いていると言える。ムラあるが爆発力が魅力の新村嘉之などにも注目したいところ。
最後に山陽地区。ランクトップは浜野淳で、前走の伊勢崎ではしっかり優出し3着。このシリーズではオール3連対で終えており、エンジンはソコソコの状態で推移している。伊勢崎のナイターとの相性は問題なく、セッティング的にもアドバンテージがある。最近の動向で良くなっているのは藤岡一樹と松尾啓史。それに人見剛志。藤岡は前走のミッドナイトレースで優出し4着。少しでも走路温度が下がった方が活躍できる。松尾は前走の浜松で優出。優勝戦はイマイチだったが、それ以外はオール連対。ランク的に、ハンデ位置の恩恵を受けられるのも車券的に魅力な点だ。人見は前走の浜松4日間開催でオール3連対。その前の伊勢崎では優出しており、セッティングは掴めている。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-2(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-3(31期)〕
中村 雅人〔川口 S-1(28期)〕
永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-7(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-8(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕