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金子大輔が地元GI初制覇!
浜松のGI第57回秋のスピード王決定戦は、木村武之との競り合いを制して金子が優勝。今期からナンバー1勝負服になり、その重責に打ち勝っての価値ある勝利。優勝インタビューでは人目もはばからず号泣した。いつもクールな金子には珍しいシーンだった。
0メートルオープンのスタート争いは、2枠から木村が飛び出した。金子も2番手に出ると、序盤から一騎打ちの状態に。木村は後ろに金子の気配を感じたのか、早々とインを締めて走る作戦に。金子が何度も仕掛ける仕草を見せる。インから入れないとみたのか、今度は車を外に持ち出した。何度目かのアタックでついに捲り切る。その後は後続を離す一方のブッチ切りレース。上がりも3・368と文句のないタイムだった。
人気の一角に推された高橋貢は、スタートで遅れて5番手発進。厳しい展開になったが、そこから巻き返し最後には3着で入線した。久門徹も食らい付いたが4着一杯。西原智昭、笠木美孝、五十嵐一夫、渡辺篤にいたっては見せ場を作れなかった。
金子は今期から全国ランク1位になり、初めての地元記念レース。本当にナンバー1に相応しい選手なのか、ファンの間からの疑念も多少はあっただろう。そのプレッシャーはかなりのモノだったと推測される。下手なレースはできない。2日目までは苦しいレース内容だった。しかし、そこから見事、車を立て直し、優勝戦では最高のパフォーマンスを見せてくれた。ナンバー1である事をもう誰も疑わない。これからも強い「金子」を見せ続けて欲しい。