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中村雅人が大会4連覇を達成!
GI開場59周年記念・ゴールデンレースの優勝戦は、最後にまさかの展開が起きた。やはり持ってる男は違う。中村雅人が見事に大会4連覇を決めた。
試走タイムはややバラつきがあった。最も良かったのは田村治郎の28。次いで中村の31。浦田信輔が32。前田淳が33。木村武之が34で、渡辺篤が35、山田達也が36、遠藤誠が37。同じタイムになる選手がいない珍しい状況。
スタートは前田が飛び出したかに見えたが、最内の木村が突っ張る。すぐさま浦田がマークする展開だった。そこからはほぼマッチレース。インを抑え込む木村に対し、浦田が再三プレッシャーをかける。後ろでは中村が追走していたが、エンジン抜群の田村に差されてしまう。浦田は外から仕掛けようともしたが木村に突っ張られ、最後は7周3コーナーで木村の狭いインに突っ込んだ。これが無理な体勢での攻めになり木村と接触。浦田は後退したし、すぐ後ろにマークしていた田村も不利を受け後退。その時、4番手を走っていた中村が一気に首位に浮上してしまった。残りの1周をしっかり回り、中村が勝利者に。
完全に「たなぼた」とも言える中村の優勝だが、事故があった時に、あの位置に付けていなかったらなかった優勝。結果が全てのオートレースでは運も実力の内なのだ。強い走りを見せて勝つときもあれば、あり得ない位置から優勝を手にするときもある。今回のレースはナンバー1であることの証明。
この大会で今後の楽しみを見せたのは田村。エンジンさえ仕上がれば、ナンバー1の中村のインにも入っていける心の強さを見せてくれた。エンジンを安定して良い状態にできれば、記念初優勝も十分視野に入る。