展開を活かして鈴木聡太が記念初Vを狙う!
好天に恵まれた川口のGI・開設63周年記念グランプリも優勝戦を迎えた。準決では浦田信輔や木村武之、永井大介など有力どころが敗れる波乱があった。新型タイヤの影響なのか、追い込みが利きにくい状況を勝ち抜き、ファイナリスト8人が出揃った。週間天気予報で出ていた最終日の雨予報もなくなり、優勝戦は良走路で行なわれそう。
近年のGIの優勝戦では珍しく、0ハンに4車、10線に4車のハンデ戦。8周戦で2周延びるとは言え、レース後半は追い込みが効きにくいので0ハンの残りも十分ありそう。その0ハンのスタート争いは佐藤摩弥が行くとみた。それに鈴木聡太と武藤博臣が乗って出る。際内に入った小原望だが、外枠勢に行かれてしまいそう。10線のスタートは枠ナリか、佐藤裕二が飛び出すかのどちらかとみた。
逃げ態勢に入る佐藤摩がどこまでペースを上げられるか。佐藤摩の逃げの特徴としては、開け開けでペース上げると言うよりは、インコースをしっかり回って粘り込むタイプ。今、使われているタイヤの特性を考えれば、そちらの方が走法としては向いている。外からは捲られづらいのでインコースを締めるのは正解。ただし、記念の優勝戦ともなれば後続がゴリゴリと攻めてくる可能性は大きい。
当ブログでの本命には鈴木聡太を推す。優勝戦では恐らく佐藤摩のスタートに乗って、2番手には出られそう。一対一ならインに突っ込んで行ける技量とハートの強さを持っている。エンジン的にも交わせる動きはありそう。その鈴木を見て、武藤がどう動くか。武藤もバラける展開で一対一ならインに入って行ける。
10線からは大木光か佐藤裕が先行とみてるので、その外の若井友和と松尾啓史は苦しくなるか。大木も佐藤裕もインを回るタイプなので、抜くとしても手間取りそう。そこで、連に絡む可能性があるのは大木か佐藤裕。穴党向けには小原を推す。課題のスタートも良くなっているし、今シリーズ中にも乗り手の成長が窺える。仮にトップスタートを切るようだと、もしかするともしかするかもしれない。
◎鈴木聡太
○武藤博臣
△佐藤摩弥
△大木光
▲佐藤裕二