浦田信輔が熱走路の激戦を制す!
前半レースから軽ハン勢の健闘が目立った川口最終日は、終盤での態勢の変化が乏しいレース内容が多かった。しかし、優勝戦での浦田だけは違っていた。持ち味の追い込みを披露してくれた。
優勝戦のレース展開は、まず0ハンの高石光将が逃げていた。シリーズを通して軽快な逃げを見せていた高石なので、優勝戦でもかなりの逃げが期待された。しかし、その高石を早めに捕らえたのは池田政和。20線最内の高橋義弘が10M前の吉松憲治を叩くスタートを切り、素早く高石を追う形を作ろうとしたが、ピタリと続いた池田が一発で高橋を差した。その後は逃げる高石を捕え、今度は自分が逃げる番に。ペースを上げて逃げ切るかと思ったが、20線から悪くないスタートを切った浦田がマーク追走から差し込み、栄冠のゴールを決めた。当ブログで本命に推した中村雅人は、必死の追い込みを見せていたが及ばず3着となった。
試走タイムこそ中村の34に一歩及ばなかった35の浦田だが、2連単では浦田の方が人気だった。やはり、走路が熱くなるこの時期は少しでも先攻めができる内枠の方が有利なのだろう。一番人気に応えた浦田は流石の一言。SGオールスターでのファン投票でも常に上位にいる理由が分かる。ファンからの期待が厚ければ厚いほど、しっかりとその期待に応えることができる選手だ。もちろんそのためのエンジン作りにも余念がない。常日頃からオートレースに真摯に向き合ってるからこそ、確かな結果が残せるのだと思われる。
このレースでは池田の頑張りも目立った。絶頂時のスピードこそないが、ハンデ位置によってはまだまだ戦えることを証明した。エンジンがもう少しでも仕上がれば、十分優勝のチャンスあった。早川清太郎も惜しかった。課題のスタートさえ並に切れていれば...。最後方からのレースではいかにも厳しい。それでも4着まで追い上げてきたのは、しっかりとした捌きの証明になる。