*14日(木)名古屋 第11R『梅見月杯』 1900m 16:25発走*
名古屋を代表する名馬カツゲキキトキト不在のこのレースでは、
昨年の兵庫年度代表馬に輝いたマイタイザンが中心。
東海菊花賞で3着だったのはカツゲキキトキトに早めに交わされたからで、それでも渋太く頑張りました。
絶好枠に入ったし、今回は自分の形でレースを進められそうです。
同じく兵庫からの遠征馬タガノゴールドも力のある馬で、この実力馬たちに挑むのが、地元名古屋で13戦無敗のナインオクロック。
デビューから唯一負けたのがJRAでの一戦のみ。
前走でガーネットオープンをぶっちぎり、いよいよ重賞初挑戦です。
現在の様子を川西調教師に伺いました。
赤見:ここまで名古屋で13戦無敗。ものすごい成績ですね!
川西:この馬は本当にすごい馬なんですよ。賢いし、馬っぷりもいいし、レースも上手ですよね。
僕が一番すごいなと感じるのは、手前の替え方。絶対に遅れないんですよ。
ここまで大きな馬でね、まだ後ろ脚が甘いところがあるんですけど、それでもコーナーに入る時にスッと上手に替えるんです。これはなかなかないですよね。コーナーがしっかり回れるというのは大きいと思います。
赤見:いよいよ重賞で、しかも強い逃げ馬がいますけれども。
川西:今開催は逃げ残りなんですよ。マイタイザンは強いですし、実際やってみないとわからないです。
唯一負けたJRAのレースを見ると、砂を被った時に矢のように下がっているんですよね。
だから、外枠だったらいいなと思っていたので、いい枠に入れて良かったです。
このタイミングで重賞挑戦というのは、ちょっと早いかなとも思ったんですけど、1月のオープンを使ったあとに、すごく体調が良くて。
距離的には1900mくらいの方が力を発揮できると思うし、今回は試金石になる一戦。頑張って欲しいです!
というお話でした。
マイタイザン相手にどんな競馬を見せてくれるか楽しみです!
ナインオクロックと同厩舎で3連勝中のミラクルシップ、
安定感のあるポルタディソーニまで。
◎1、マイタイザン
○10、ナインオクロック
▲2、タガノゴールド
△6、ミラクルシップ
△11、ポルタディソーニ
岩手所属の山本聡哉騎手が、ヒラボクラターシュとのコンビで佐賀記念を制し、ダートグレード初制覇を果たしました!!
土曜日の東京開催が雪の影響で順延となり、月曜日に代替競馬が行われたため、当初騎乗予定だった福永祐一騎手から急きょの乗り替わり。
岩手がシーズンオフで、期間限定騎乗で佐賀に来ていたからこそ実現したコンビであり、チャンスを一発でものにしたところもさすがです。
早速、喜びの声を伺いました。
赤見:おめでとうございます!突然の乗り替わりでしたが大役を果たしましたね。
山本:ありがとうございます。本当に勝てて嬉しいです。騎乗依頼を聞いた時はもうびっくりで、正直僕でいいのかなと思いました。
ヒラボクラターシュは見た目にもすごくいい状態なのがわかりましたし、乗った瞬間、いい馬だなと、全然無駄なことしないし、パワーあるし背中もいいし。
赤見:どんなお気持ちで乗っていましたか?
山本:これだけの馬に乗せていただいてプレッシャーもありましたし、先月の竹見カップで優勝出来ていたら、岩手にいいニュースが届けられたのに...という気持ちが強くて、ちょっと落ち込んでいたんです。それもあって、ここはなんとかして勝って、岩手にいいニュースをという想いがありました。
テーオーエナジーは強いですけど、今月の佐賀は特に内が重くて1枠は厳しいんですよね。馬場的にもチャンスはあるのではないかと。
レースは理想的なポジションを取れて、流れもすごく良かったですし、向正面から手ごたえがすごかったです。
リーゼントロックも渋太かったですけど、馬が頑張ってくれて、勝ち切ってくれました。
赤見:勝った時のお気持ちは?
山本:もう信じられないというか、夢みたいでした。寝るまではずっと興奮している状態で。
実はレースが終わったあと、すぐに一人で長崎を旅したんですよ。そこで、偶然入った居酒屋さんで飲んでいたら、板前さんが競馬ファンで、次の日長崎を案内していただいて。軍艦島に行って来ました。
赤見:え?なんでまた長崎に?
山本:ヒラボクラターシュの騎乗依頼が来る前に、せっかく九州に来ているし、行ってみたいなと思って。
まさか佐賀記念を勝って行くことになるとは思わなかったですけど(笑)。
岩手にいたら長崎までとはなかなかならないですけど、せっかく佐賀にいるわけですし。
今は家族と離れて一人で来ているので、一人旅というのも新鮮でしたね。
赤見:そうでしたか。なんだか九州でいろいろな縁が繋がっていますね。
山本:本当にそうですよね。さっき新聞を見て知ったんですけど、ラターシュってフランス語で『努力』という意味なんだそうです。
それを知って、なんだかすごいなと。頑張っていればいいことがあるんだなって思いました。
それに、佐賀に来てなかったら、土曜日に雪が降らなかったら、と考えると、いろいろな奇跡が重なってのものなので。
神様はいるのかもって、初めて感じましたね。本当にたくさんの方々のお陰です。
川田騎手が見に来ていて、福永さんから伝言をいただきましたし、お2人とも岩手に来た時にすごく良くしていただいたので。
頑張ってくれた馬はもちろん、乗せてくれたオーナー、仕上げてくれた関係者の方々、期間限定騎乗で受け入れてくれた佐賀の関係者に、心から感謝しています。
赤見:特に岩手で暗いニュースが続きましたから、いろいろな想いがあったと思います。
山本:正直本当に大変でした。どうしていいのかわからない、気持ちをどう持って行っていいのかわからなかったです。でもだからこそ、なんとか岩手にいいニュースを届けたいと思っていたので、本当に大きな一勝になりました。
今後も岩手競馬の発展に繋がるよう一生懸命頑張ります!応援していただけると嬉しいです。
*11日(日)佐賀 第8R『佐賀記念』 2000m 16:30発走*
さぁいよいよ佐賀記念です!
JRAから移籍してきたグレイトパールはどんな状態なのでしょうか??
詳しいお話を川田孝好調教師に伺いました。
赤見:現在の様子はいかがですか?
川田:水曜日に最終追い切りをして、その後も異常なく、ここまで本当に順調に来ることが出来ました。
移籍して2回使わないと佐賀記念を使えないという規定があるので、初戦は1400mにチャレンジすることになったんですけど、正直この時が一番不安でしたね。我々も手探りでの仕上げでしたし、馬も脚質的に序盤あまりスピードに乗らないというか、ちょっと不器用なところのあるタイプで、徐々にエンジンが掛かって最後に伸びて来るという競馬が多かったじゃないですか。佐賀の場合は先行有利の馬場で、そこが一番の不安点でしたね。
でも上手にこなしてくれて、次の2000mはより強い競馬を見せてくれたので、意外とあっさりこなしてくれたなと。
この馬は5つギアを持っているのではないかと思うのですが、初戦は3つくらい、2戦目は4つ目くらいまで使ったのではないかという印象です。今回は相手が強いですから、トップギアまで使うことになると思います。
赤見:これだけの実績馬が移籍したということで、当初から大きな注目を集めていましたね。
川田:本当にありがたいですね。息子(川田将雅)の縁で、もともとのオーナーの方と中内田調教師からお話をいただきまして。
聞いた時はちょっと信じられなかったんですけれども。実績からしても佐賀に来るというのは、本当にいいのかなという気持ちもありましたが、高野哲オーナーに話したらとんとん拍子に進みまして。関係者の方々には本当に感謝しています。
実は中内田調教師とはお祖父さんの代から良くしていただいているんです。僕がまだ小さい頃、お祖父さんがうちの祖父の隣に住んでいた時期が少しあって、縁があってうちの息子が初めて栗東に連れて行ってもらった時も、中内田調教師のお祖父さんに連れて行ってもらったんです。その頃からずっとお付き合いさせていただいていて。
高野オーナーも僕の騎手時代からお世話になっている方で、親子二代でずっとお世話になっているんです。人の縁が繋がってグレイトパールがうちに来てくれたので、なんだか感慨深いですね。入厩したのが11月3日なんですけど、後から気づいたらうちの祖父の命日だったんですよ。そういうことも含めて、なんだかちょっと不思議な気持ちというか。こういう馬を預からせていただいて、中央交流で地元代表として出られるのは本当にありがたいです。感謝の気持ちでいっぱいです。
赤見:では、レースに向けての意気込みをお願いします。
川田:最初は本当に手探りでしたけれども、2戦使ってこの馬のこともわかって来ましたし、とても頭が良くて仕上げやすい子なんです。オンとオフの切り替えがハッキリしていて、無駄がないんですよね。メンタルも強いし、いざ仕事スイッチが入ったらしっかりやりますよというタイプ。
今回はかなり相手が強いですが、2回こっちで使った地の利はあると思うし、希望していた外目の枠に入れたのも良かったです。ジョッキーも鮫島くんで信頼していますし、順調に来られて不安がないというのが一番ですね。たくさんの方々に応援していただいているので、期待に応えたいです。
というお話でした。
どんなレースを見せてくれるか、とても楽しみですね!
立ちはだかるのは何といってもテーオーエナジーでしょう。
スピードと器用さのある馬で、初めての佐賀もまったく気にならないと思います。
しかも絶好の1枠で、鞍上は岩田康誠騎手。
スピードを活かして積極的なレースをしてくれるのではないでしょうか。
ヒラボクラターシュは雪のため東京開催が順延になったため、福永騎手が乗り替わり。
とても残念ですが、しかし!
乗り替わったのは岩手のリーディングジョッキー山本聡哉騎手!!
前走のチャンピオンズカップはさすがに相手が強かったですが、この馬も先行力があるので佐賀は合いそうです。
実績馬アスカノロマン、名古屋グランプリを快勝しているメイショウスミトモの巻き返しもあるかもしれません。
◎10、グレイトパール
○1、テーオーエナジー
▲7、ヒラボクラターシュ
△4、アスカノロマン
△9、メイショウスミトモ
オッズパーク地方競馬応援プロジェクトの3世代目、サムライドライブが本日笠松で行われるウインター争覇に出走します。
*7日(木)笠松 第9R『ウインター争覇』 1800m 15:50発走*
ずっとずっと連対を外さなかったサムライドライブですが、
兵庫クイーンCで大崩れ、まあこれは初めての園田遠征だったので、繊細な面のあるサムライドライブにとっては仕方ないかなと。
マイル争覇は相手が強かったとはいえ、まったく競馬ができず...
この2戦はサムライドライブらしさが見れなくて残念なレースが続きましたが、
前走の白銀争覇では3番手から見せ場を作り、よく踏ん張って3着。
光が見えて来ました。
笠松は3度目の遠征なので問題ないし、久しぶりの1800mもスタートダッシュが決まれば自分の形に持ち込みやすいのではないでしょうか。
逃げ一辺倒から、揉まれに揉まれて番手でも競馬ができるようになったことは大きな成長です。
相手は揃っていますが、この馬らしさを見せて欲しいと思っています。
実力馬ストロングサウザーがどんな競馬をするのか気になるところ。
休み明け、初笠松など簡単な条件ではないけれど、これまで戦ってきた相手を考えると、いきなり走ってもおかしくありません。
盛岡では逃げ切っているし、力を出せればここではスピードが違う可能性もありますね。
前走名古屋のA級を勝ったデジタルフラッシュは後ろから行くタイプ。
前がやり合う展開になれば末脚が活きて来ると思います。
安定感のあるハタノリヴィール、前走快勝したストロベリーキングまで。
◎2、サムライドライブ
○1、ストロングサウザー
▲4、デジタルフラッシュ
△8、ハタノリヴィール
△10、ストロベリーキング
*3日(日)高知 第7R『黒潮スプリンターズカップ』 1300m 18:10発走*
ここは強豪が集まりました!
中でもサクラレグナムとエイシンバランサーで迷ったのですが、地元開催ということを考慮してサクラレグナムを本命にします。
前走の大高坂賞は3,4コーナーから一気のマクリで圧勝。
地元同士では力が違います。
対エイシンバランサーを考えると笠松グランプリで完敗、東京盃、兵庫ゴールドトロフィーでは先着しているという状況です。
特に兵庫ゴールドトロフィーでは、好位から渋太く粘って価値ある4着だったと思います。
高知で迎え撃つ形。アドバンテージもあると思うので、ぜひ地元の意地を見せて欲しいです。
対抗はエイシンバランサー。
兵庫に移籍してから、なにげに地元では勝っていないのですが、逆に勝ち星はすべて遠征で挙げたもの。
しかもダートグレードのサマーチャンピオン、全国交流戦の笠松グランプリと、強敵を相手にしての勝利で、素晴らしいの一言です。
兵庫ゴールドトロフィーは期待していたのですが、自分の競馬ができず9着。
しかし、前々走の笠松グランプリは、エンジンが掛かってからの手ごたえが一頭だけ違いました。
早め先頭に立ったサクラレグナムを並ぶ間もなく交わす姿は、本当に強かったです。
今回は初めての高知ですが、遠征慣れしている上に、陣営はあの新子厩舎&下原騎手。
昨年は高知の黒船賞をエイシンヴァラーで勝っていますから、まったく問題ないでしょう。
3番手評価は笠松のストーミーワンダー。
初めての長距離輸送になりますが、ここに来ての充実度、勢いは一番ではないでしょうか。
前走の白銀争覇で初の重賞制覇。
2番手から早め先頭で、王道の競馬で勝ち切りました。
今回は一気の相手強化になりますが、今の勢いならば上位争い可能ではないかと考えます。
3連勝中のグレナディアーズ、同じく連勝中のサウスキングまで。
◎8、サクラレグナム
○4、エイシンバランサー
▲5、ストーミーワンダー
△3、グレナディアーズ
△9、サウスキング