史上最強のメンバーが集結したのではないかと言われた今年の全日本2歳優駿。
レースは見ごたえたっぷりの展開で、ゴール前はノーヴァレンダとデルマルーヴルの大接戦。
デルマルーヴルが差したか?と思いきや、早め先頭だったノーヴァレンダがアタマ差で押し切りました!!
北村友一騎手にとっては初のG1勝ち、齋藤崇史調教師にとっては初重賞制覇で初G1勝ちとなりました!
北村友一騎手
「嬉しいです!
今日は入れ込んでいた割にいいスタートが切れて、楽に前に付けられたし、いいポジションでレースができました。
4コーナーでクリストフの馬が来ていたのはわかりましたが、直線振り切ったかなと思ったところにデルマルーヴルが伸びて来て...ちょっとヒヤっとしましたけど、馬がよく頑張ってくれました。
心肺機能の高い馬で、とても高い能力があると思いますが、まだコーナリングが上手じゃなかったり、ピリピリしたりして幼い部分があります。
成長の余地はあるので、少しずつ課題をクリアして行って欲しいです」
齋藤崇史調教師
「開業して初重賞、初G1制覇ということでとても嬉しいです。本当に良かったです。
もともとスタートが上手な馬ですが、新馬戦ではコーナーを回れず競走中止になってしまいましたし、1コーナーの入りは気にしていました。
ちょっと膨れたけれど大丈夫でしたね。
直線を向いてクリストフの馬を振り切って勝ったかと思いましたが、最後詰め寄られてしまって、
2週前の阪神JFでGIを勝ちそびれてしまったので、またダメか...と思ったんですけど、勝ってくれて良かったです。
調教はすごく良かったんですけど、関西から1頭で来たので、川崎競馬の方に協力していただいて、地方馬と同じ厩舎に入れていただきました。
能力の高い馬で、コーナーリングが上手になってくれたら、まだ2歳ですしもっと強くなってくれると思います。
この後は放牧に出して、馬の様子を見ながら次を決めたいと思います」
2着は最後の最後で良く伸びたデルマルーヴル。
ミルコ・デムーロ騎手
「1コーナーずっと噛んでました。なかなか手前が替わらなくて、最後替わったらすごく伸びました。
すごくいい馬です」
3着ガルヴィハーラ
クリストフ・ルメール騎手
「スローペースだったので、いいポジションがとれました。
ただ、少し硬いところのある馬で、キツイコーナーがスムーズではなかったです。広いコースの方が合うと思います」
4着メイクハッピー
新開調教師
「小回りが合わなかったです。そこが一番。
東京のような広いコースがいいと思うので、また仕切り直して頑張ります」
5着ウィンターフェル
森泰斗騎手
「走る馬ですね!
ゲートはガタガタしているタイミングで開いてしまったので少し遅れたし、今日の馬場では外を回るのは不利。
決して上手く乗れたとは言えないレースだったんですけど、それでこの着差ですから。
まだ幼いところがあって、課題もありますが、順調にいってくれたら本当に楽しみです」
6着ミューチャリー
御神本訓史騎手
「スタートが良くなくて二度くらいよれてしまい、あの位置取りになりました。
絶望的な展開から、最後は伸びてくれました」
*19日(水)川崎 第11R『全日本2歳優駿』 1600m 20:10発走*
今年は史上最強と言えるくらいにいいメンバーが集まりました!
昨年の勝ち馬はルヴァンスレーヴですから、今年もここを勝って来年への飛躍に繋げる大物が登場しそうです♪
JRA勢は過去にないくらいの超豪華メンバーだと思うのですが、
本命にしたのは船橋のミューチャリーです。
ここまで3戦3勝。しかもすべてが圧勝という内容。
前走の鎌倉記念は初めての川崎遠征でマイナス10キロ。
メンバーも揃っていたし、楽な条件ではなかったと思います。
それでも勝負所で一頭脚色が違ったし、直線は御神本騎手が余裕で後ろを確認し、ほぼほぼ追っていないという。
それでいて時計も優秀ですから、相当なポテンシャルがあるのではないでしょうか。
一気の相手超強化になること、厳しい競馬をしていないなど、不安材料がないわけではないですが、
強い相手が揃ったからこそ、狙うならばここでしょう。
対抗は兵庫ジュニアグランプリを完勝したデルマルーヴル。
わたしは勝ち方的に、器用そうなオルトグラフを本命にしたのですが、
そのオルトグラフもいい形でレースを進められたにも関わらず、圧倒的な強さで勝利。
初の小回りも初の深い馬場も全く関係なかったですね。
今回は前走よりも輸送が近いし、地方の馬場も2度目。
左回りも東京で勝っているので問題なし。
唯一挙げるとすれば初ナイターですが、前走の様子を見ていると、初めての場所への対応力もしっかり持っていそう。
ミューチャリーとデルマルーヴル、なにげに同じパイロ産駒なんですよね。
ダートで活躍馬多数のパイロ産駒たちですが、まだG1勝ち馬はいませんから、お父さんに大きな勲章をプレゼントできるかにも注目しています。
3番手はデビュー2連勝中のガルヴィハーラ。
萩原厩舎&ルメール騎手、そして前走がプラタナス賞勝ちということで、どうしてもルヴァンスレーヴを連想してしまいます。
もちろん、現段階でルヴァンスレーヴと比較するのは酷というものですが、前走の勝ち方もしっかりしていたし、
相当な能力の持ち主だと感じます。
今回は初めての条件がいろいろ重なりますが、ここでどんなレースを見せてくれるか楽しみです。
2連勝中のノーヴァレンダはスピード、器用さがあって地方の小回りにも即対応できそう。
左回りで勝っているのも心強い材料です。
同じく2連勝中のメイクハッピーはカトレア賞の内容が強かった!
追われてからの伸びも良かったし、まだまだ成長の余地がありそうです。
北海道2歳優駿でハナ差の激闘を演じたイグナシオドーロとウィンターフェルの評価は同等だと思っていますが、
これだと印が多すぎるので、勝ったイグナシオドーロまで。
ちなみに公式成績はウィンターフェル勝利のままになっていますが、どのタイミングで書き替えるのでしょうか。
一番大変だったのは馬券を買ったファンの方だと思いますが、
現場も相当大変だったと思うし、事務方にもまだまだ試練が残っていますね。
一日でも早く、すべてクリアになることを願っています。
◎10、ミューチャリー
○5、デルマルーヴル
▲11、ガルヴィハーラ
△12、ノーヴァレンダ
△2、メイクハッピー
△3、イグナシオドーロ
*13日(木)園田 第10R『園田金盃』 1870m 16:05発走*
兵庫のグランプリレース園田金盃。
今年も好メンバーが集まりました!
ファン投票第1位に選ばれたのはマイタイザン!
2016年の西日本ダービーを勝ち、昨年のこのレースは僅差の3着。
5歳になった今年も、新春賞、兵庫大賞典を勝ち、前走の東海菊花賞ではカツゲキキトキト相手に果敢に逃げて3着という成績でした。
前に行って強い馬で、戦績も安定。
特に今年は前走以外負けなしの4連勝ですから信頼度は高いです。
ファン投票第1位に選出されるのも納得なのですが、この馬以上に推したい馬が。。
それは、タガノゴールド、タガノヴェリテの2頭。
まずタガノゴールドの方ですが、兵庫に移籍して2連勝。
初重賞制覇となった姫山菊花賞では、早め先頭のエイシンニシパにハナ差競り勝ちました。
前走のJBCクラシックはさすがに相手が強かったけれど、一瞬「お!」と思う脚で上がってきて、見せ場を作ってくれました。
このメンバーに入っても十分勝負できると思うし、下原騎手がタガノヴェリテに騎乗するということで今回は笹田騎手が鞍上。
ぜひともチャンスをモノにして欲しいです!!
タガノヴェリテは摂津盃でエイシンニシパを半馬身下して重賞初制覇。
前走の東海菊花賞では、カツゲキキトキトには及ばなかったものの、マイタイザンを差し切って2着に入りました。
中団から長くいい脚を使えるので、展開に左右されづらいのも魅力。
引き続き下原騎手が鞍上なのもプラス材料でしょう。
安定感のあるエイシンニシパ、昨年の覇者サウスウインドまで。
◎3、タガノゴールド
○10、タガノヴェリテ
▲6、マイタイザン
△8、エイシンニシパ
△7、サウスウインド
*12日(水)船橋 第11R『クイーン賞』 1800m 20:05発走*
今年は例年以上にハイレベルなメンバーが揃った印象です。
その中でも本命にしたのはプリンシアコメータ。
昨年のこのレースは逃げて圧勝。
本当に強いレースを見せてくれました。
その後崩れたのは3回で、敗因がはっきりしています。
TCK女王盃はドカ雪のためにかなり特殊な馬場になったこと、平安S、JBCレディスクラシックは軽い馬場でのスピード勝負に対応できずといった感じで、地方の牝馬戦線ではしっかり結果を出しています。
逃げてもいいけれど、好位からでも競馬ができるし、レディスプレリュードの時のように、動いて行って早め先頭という競馬もできます。
並ばれてからもすごく渋太いし、この馬の長くいい脚を活かした競馬を期待しています。
対抗からがものすごく悩んだんですけど。
不良馬場ということを考えると、前に行けるアイアンテーラーとサルサディオーネは止まらない可能性が。。
ただしこの先行馬2頭がどういう駆け引きをするか。
そこがこのレースの大きなポイントになりそうです。
枠的にはアイアンテーラーの方が行きやすい枠だけれど、地方の馬場が初めてだし。
サルサディオーネは左回りばっちりだけど、アイアンテーラーと競るようなことになれば脆い一面が出てきそう。
レディスプレリュード2着だったブランシェクールも入れて、3頭で対抗評価をどの馬にしようか悩みましたが、
前に行けるスピードと左回り適性、さらに地方の馬場経験ということを考慮してサルサディオーネにします。
逃げ馬サルサディオーネを対抗にしたので、もう1頭の逃げ馬アイアンテーラーは少し評価を下げ、3番手はブランシェクール。前がやりあう展開になれば、この馬の決め脚が活きてきそう。
とはいえ、準オープンを勝っているアイアンテーラーは力的にも十分足りるでしょうし、前に行けることも大きなプラス。
印はつけたものの、評価的には横並びというイメージで、どんなレースが見られるか楽しみです。
◎9、プリンシアコメータ
○10、サルサディオーネ
▲3、ブランシェクール
△7、アイアンテーラー
オッズパーク地方競馬応援プロジェクトの3世代目、兵庫ダービー&西日本ダービーを勝ったコーナスフロリダが、ダービーグランプリへ出走します!!
ここまで、紆余曲折ありました...
岩手競馬は相次ぐ禁止薬物の陽性反応が出て、公正を確保するために開催自粛。
ダービーグランプリの開催も危ぶまれていたし、どうなってしまうのだろうと不安でしたが、
先月24日に無事再開し、ダービーグランプリも10日に開催されることが決定。
関係者の皆さんは真剣に頑張っているし、主催者の方々も二度とこのようなことが起きないよう再発に万全の努力をしてくれたことで、無事に開催できることになりました。
そして、オッズパーク地方競馬応援プロジェクトの方も、大きな動きがありました。
コーナスフロリダの先輩であるマジックカーペットが、
ここまで8戦無敗だったマジックカーペットが、足元の故障により引退することに。。
引退後はTCCホースとなることが決定しました。
TCCホース マジックカーペット
現役時代、たくさんの感動をくれたマジックカーペット。
道半ばでの引退はとても残念ですが、これからも出来る限りの支援はしていきたいし、ファンの多い馬ですから出来る範囲で情報をお伝えできればと思っています。
こうして引退後にもたくさんの方々に支えられて過ごす馬というのは、現実的に多くはありません。
だからこそ、こういう形で余生を送れることが嬉しいし、わたし自身少しでも支えることに参加できればと思っています。
長年頑張ってくれていた佐賀のシュダイカと、笠松でデビューしたカサマツアトリアは残念ながらこのプロジェクトを卒業。
現在は3世代目のコーナスフロリダ、サムライドライブと、
4世代目の岩手マリーグレイス、兵庫ビッグシューターの4頭。
サムライドライブは7日のマイル争覇に出走して8着。
試練の競馬が続いていますが、これまで揉まれる経験がなかったですから、厳しいレースを重ねてもう一段階上の強さを手に入れて欲しいです。
マリーグレイスは若鮎賞で初勝利&重賞初制覇を挙げてから勝ち星がありませんが、重賞路線で頑張っています。
ダービーグランプリが行われる10日の10R寒菊賞に出走予定。
コーナスフロリダの後輩であるビッグシューターは、先月22日の新馬戦を勝利!
後方からでしたが、長くいい脚を使って圧勝しました。
次走は11日園田のJRA認定競走に出走予定です。
さて、本題ダービーグランプリのお話に入りましょう。
*10日水沢 第11R『ダービーグランプリ』 2000m 15:50発走*
日程変更があったことで、当初予定していた馬の回避などもありましたが、幸いにもコーナスフロリダの体調は良く、
いい状態をキープして水沢に挑めるとのこと。
ダービーグランプリらしく強敵も複数いて、まずは地元のチャイヤプーンの存在が大きいです。
今回と同じ舞台で行われた岩手ダービーダイヤモンドカップを圧勝、南関東遠征時には戸塚記念を勝利。
再転入後の不来方賞では逃げるサンエイキャピタルにクビ差届きませんでしたが、3着以下を8馬身離してのもの。
力は見せてくれました。
もう1頭の強敵はクリノヒビキ。
この馬はもう何度も戦って、コーナスフロリダと共に切磋琢磨している印象で、特にこの秋の成長力、完成度はすごいですね。
前走はソイカウボーイに勝ちに動いての4着で、着順ほど負けていません。
水沢の舞台でどんな戦いが見られるのか本当に楽しみです!!
この強豪たちと戦うのは簡単ではないですが、
コーナスフロリダにとって内枠はプラスだと思うし、
前走の西日本ダービーのように、一気のマクリからのロングスパートを期待しています!