体育会系を自称しているワタクシですが、こと水泳に関していえば、イマ1ならぬイマ3級の腕前。
自慢じゃないけど、泳げるようになったのは高校卒業してからだし、今でもクロールでなんとか、平泳ぎで限界、背泳ぎしようものなら沈んでしまう。 それでも、高校を卒業してトレセンに入り、初めてプールで泳いだ時よりは、よほど成長している。
1度目の騎手学校試験を落ちてしまった私は、トレセンに住み込み、トレーニングしながら馬の仕事を手伝ってた。収入がほとんどないので、ジムに通う事は出来ない・・そんな私に、厩務員の新谷さんが、素晴らしい施設を教えてくれた。
それは、群馬県は赤城山の麓にある、障害者向けの総合運動場。1週400mのグラウンドと体育館、筋トレマシーンに25mプールまで揃っていて、超格安で使い放題という、まさにパラダイス☆
毎日のようにそこに通い、走ったり鍛えたり。でも、筋肉をほぐす事も重要!という事で、苦手のプールにも入るようになりました。
初めは頑なにウォーキングしていたけど、そのうち私も泳ぎたくなってきた。だって、周りを見渡せばカッコつけて泳いでる人なんていなくて、みんな一生懸命に、そして泳ぐ事を楽しんでいる様子。
クロールの息継ぎが出来ない私は、10m泳いでは止まって・・という事を繰り返していたけれど、そんな私の姿を見て、周りはクスクス笑ってた。でもそれは、決してバカにした笑いではなく、温かい感じのもの。初めて25m泳ぎきった時には、そこにいたみんなが拍手してくれたので、すごく感動したのを覚えてる。
私が泳げるようになったのは、あのプールだったから。男性に混じっても負けないくらい、走る事が速くなったのは、車椅子でグラウンドを駆け抜けている人たちと、競走してたから。
私は運がいいという話は前にもしたと思うけど、あの運動場で、一緒に鍛える仲間たちに出会えた事も、強運のなせる技だと自負している。
昨日、久し振りのプールにてそんな事を思い出し、懐かしく思ったのでした♪
先日訪れた名古屋競馬場にて、同期の横井将人騎手に会って来ました!
高知の新人王以来?いやいや、新人騎手研修以来?とにかく6年ぶりくらいの再会です。
と言っても・・同期というものは、遠慮がないというか、気心を知りすぎているとうか・・
「久し振り〜元気してた?」 な〜んていう挨拶はしません。開口一番、
「お前の予想、当たらんなぁ〜。」です。コレぞ、同期の会話なのです。
彼は騎手学校時代、同期の中の麻雀王でした。ダンボールでパイを作り、賭ける物は、クッキー1枚の半分。食べ物が自由に買えず飢餓状態のため、クッキー1枚の半分でも、みんな命賭けてました。
当然、学校の中で麻雀なんて禁止ですから、教官に見つかって鉄拳制裁を受けてましたが、何度見つかろうと、手作りでパイを作っては、本気の麻雀をしてました。
そんな彼も、今じゃいい大人・・私と同い年ですからね。同期の中でも年下の、繁田健一(浦和)や佐藤博紀(川崎)は、美しい奥様と結婚し、可愛い子供も産まれたというのに、最年長組の横井くんと私は今だ独身・・。 良かった〜同期に独身がいて・・とホッとしている場合ではない!
これは、同期のヨシミで私がなんとかしなければ!!
横井くんは、騎手にしては温厚で、テンションが常に一定で落ち着いている性格です。とにかく競馬が好きで、休みの日はグリーンチャンネル見ているような人です。興味のある女子は、お気軽にお問い合わせ下さい☆
・・て、こんな事ばっかり書いてると、次に会った時に怒られそうなので、ジョッキーとしての一面もご紹介。
デビューして何年も順調だった横井くんですが、2年前に落馬事故で意識不明の重体に。4ヶ月かかって復帰した訳ですが、事故前とは打って変わってスランプに・・。今は、悩みながらも上を目指しているとのこと。ただ、同期の湯前良人(笠松)が中央騎乗した事が相当ショックだったようで、凹んだそう。
私も乗ったもんね〜♪ゴメンネ、横井くん!
今年の目標は中央騎乗!!そして期待馬は『ホウライスズラン』。
みなさん、横井!横井将人をよろしくお願いします!
現在、本格的に身体を鍛えているワタクシですが(PVブログ参照)、八坂コーチ[男性]と、間形コーチ[女性]という、2人のトレーナーさんに日々鍛えられております。
写真は間形コーチ☆
トレーニングメニューやスケジュールなどはすべて八坂コーチが考え、週1のスペシャルトレーニングを見てくれます。間形コーチは八坂コーチのスケジュールを考慮して、基本的な筋力アップや基礎体力向上、体の状態なんかを見てくれます。
この関係、何かに似ていると思いませんか?そうです!まさに競馬界の縮図です!
八坂コーチが調教師で、間形コーチが厩務員さん、そして私が競走馬ってな具合。
「ジョッキーがいないぞ?」と思ったあなた!競走馬にとって1番大切な人は、厩務員さんなんです。そして管理する調教師さんと、お金を出している馬主さん。で、装蹄師さんや獣医さんがいて、最後の仕上げがジョッキーです。
以前雑誌の企画で、「厩務員さん特集をやりましょう。」と提案したトコロ、「読者が食いつかない。」という理由で却下された事がある。トンデモナイ話だ!
『厩務員を知らずして、競馬を語るべからず!!』ですよ。競走馬が競馬の主役で、厩務員さんは準主役。そのくらい価値のある仕事をしている。
下手なジョッキーでも、馬が強いと勝てる。でも、優秀ではない厩務員さんからは、息の長い競走馬や名馬は絶対生まれない。
そりゃそうですよ、1日中めんどう見てるのは厩務員さんなんだから。ノンビリした厩務員さんが担当すればノンビリした馬に、イライラしてる厩務員さんの馬はみんなイライラ。似てくるんです!面白いくらいに。
そして大切なのは、調教師さんとの連携プレー。私も今、トレーニングに集中出来るのは、八坂さんと間形さんの間に信頼関係があり、私についてきちんと話し合っているから。これがギクシャクしてたら、トレーニングどころではないですよ。
競走馬だって同じ。厩務員さんの意見を調教師が聞き、馬主さんの意向を考えながらレースを決める。それぞれが信頼し合っているならば、競走馬にとっては最高の環境♪
競馬とは、本当に人と人との繋がりが大切な世界。そして信頼し合い、1つの目標に向かって働いている姿は、ホコリまみれでも、ボロ臭くても、すごくかっこいい☆なかなか表彰される機会のない厩務員さんたちに、私から助演男優賞を送りたい!いらない?!
昨日は雑誌の取材で大井競馬場へ。
なぜか『イケメン企画』という事で、王冠を手に王子様を探して来ました・・。
そこに、浦和の水野騎手登場!レースで勝ってご機嫌なところを狙って、王冠かぶってもらっちゃいました。
相当抵抗されたんですけど、そばにいた関係者の方が味方になってくれました。だから、地方競馬ってスキ♪
オッズパークのネットワークに入っている競馬場で、騎手のイケメンコンテストが開催されたとしたら、ナンバー1は、佐賀の下條騎手と新原騎手が争うのでは?と睨んでいる。
これは決して、私の独断と偏見ではなく。
まず新原騎手ですが、107回を迎える『赤見千尋のRedView』の中で、1番反響が大きかったのが、新原騎手の写真を載せた回なのです。書き手のワタクシとしては、あまり喜ばしい事ではないのですが・・
「アノ人は誰?」
と、友人・知人の女子達から問い合わせ殺到!今ではRedViewの伝説と化しています。
続いて下條伝説ですが、彼は『ガクト』です!今、NHK大河で上杉謙信やってる、歌手の『ガクト』なのです!!
今、「へぇ〜」って流したでしょ?本当なんですよ!だってね、ものまね大賞の顔そっくり部門で、1次審査合格したんだから。本選は競馬と重なったので、泣く泣く辞退したそうですけど。
所属調教師の真島先生も、「あいつが1番かっこいい!黙ってればだけどね・・」と太鼓判を押していた。男性から見てもかっこいいんですから、本物でしょ? この2人が組んだら、KAT-TUNも真っ青です。
そしてこの2人、かっこいいだけでなく、実力も伴っている。始まったばかりの今年、激しい6位争いを展開中!手ごわいベテラン勢がいる中でのイケメン対決、勝敗やいかに???
地方のジョッキーはなかなかメディアに出てこないので、地元のファン以外には顔を知られていないけど、そういう情報を提供するのがこのブログの任務!これからも、勝負服とヘルメットで隠された、ジョッキーたちの素顔をお届けします。お楽しみに♪
競馬場の存続が決定すると、ホッとして、少し興味が薄れる・・なんて事になっていませんか?
ダメですよぉ!存続が決定したといっても、現場はまだまだ大変なのです。
廃止の危機にあるような競馬場の、関係者の収入を甘くみてはいけません!
よく、勘違いされるんですけど、ジョッキーは賞金の5%しか貰えません。厩務員さんもそう。5%ですよ!!1億円の賞金なら500万円だけど、10万円なら5000円です。勝って、5000円!!!
高崎が終わる頃、独身はまだしも、家族を養っている人たちは、本当に大変だったと思う。
いつもレースでは何も言わない、ある厩務員さんに、
「もうすぐ、娘の誕生日なんだよね・・」
とパドックで言われ、ドキッとした事がある。プレゼント買いたいから、賞金稼いでくれ・・って事だよなぁ・・と、けっこうプレッシャーだった。
その馬は無印だったけど、熾烈な5着争いを制して、手にした賞金750円・・それでも、その厩務員さんは、「ありがとう」って笑ってた。
ここまで来ると、お金じゃないんですよね!いや、お金は大事だけど、それだけじゃない。そこに、愛とロマンがないと、やっていけない訳ですよ。かたや、同じ日本の中であっても、中央や南は世界に誇れる賞金ですからね!!それでも、自分の所属する競馬場を愛し、誇りを持って仕事してる。そんな競馬人が、私は大好きだぁー!!!
さて。ソフトバンク参入が決まり、一安心な「ばんえい」競馬。でも・・ばんえいが無くなるかもしれない・・と思ったアノ時の気持ち、忘れないで行きましょう!
明日は重賞『ヒロインズカップ』。名前の通り、もちろん女の子のレースです。『NARグランプリ2006』で、ばんえい最優秀馬に選ばれた、女傑「アンローズ」も出走します。大柄の女子がお好みの方は、サラブレットのレースより、こちらをどーぞ♪