今回初めて訪れた佐賀競馬場。競馬関係者はもちろん、地元の方々がすごく温かかったな。
タクシーの運転手さんも、売店のおばちゃんも、九州訛りで優しく話しかけてくれました。
私自身、群馬弁が強かったので(現在は仕事のため、先生について矯正しましたが)方言を聞くと、なんだかホッコリした気持ちになるんですよね。
それから、新しい目標を発見しました!!
レースの合間に、佐賀所属の新原騎手や、関口房郎さんのトークショーがあったんです。その時、MCをしていた女性がいたんだけど・・アレ、絶対やりたい!もし、私があの女性だったら、どんな風にしゃべって、どんな質問しようかな〜と妄想するだけで、ドキドキしちゃって。今、しゃべり方の勉強をしてるんですが、具体的な目標が出来て、俄然やる気です。今月から上のクラスに入るし、気合い入れて頑張るぞ!
あと、反省した事も一つ。
レース前やレース後に、関係者やジョッキーに質問する時。もっと自分の聞きたい事や、ファンが求めてる情報をクリアにしないといけないな、と思いました。せっかくジョッキーだったのだから、他の人が聞けないような、ジョッキー視点で切り込んでいかなくちゃ。次の取材の時は、もっと考えて脳ミソフル回転させないと。
佐賀には高崎から移籍した、浅沼騎手や濱田調教師、佐藤調教師や厩務員さんも何人かいて、とっても懐かしかったです。
それに、同期ではないけれど、騎手の学校時代一緒に過ごした先輩達、下條騎手、新原騎手、倉富騎手、森田騎手もいて。みんな昔は坊主だったのに、今じゃ髪の毛フサフサで、カッコ良かったな〜。
これは新原騎手。
坊主姿でもカッコ良かったけど、今は更にイケメン。二枚目なのに、すんごーく面白い・・というギャップもまた素敵☆
佐賀に行って、目標見つけたり、反省したり、目の保養したり・・最高に楽しい2日間でした。
さぁ、明日はダービーウィーク第2戦の札幌ですね。次はどんなドラマが生まれるんだろ♪
今日の佐賀はくもり時々晴れ。ちょっと蒸し暑いけど、雨が降る事もなくダービー日和ですね。
お昼に『フサイチ』さんとのコラボレーション「ゴールデンダービーバーガー」を食べてパワー注入!!
ご本人のトークショーも、かなり盛り上がってました。
九州ダービーの返し馬を見ていて、1番乗りたいと思ったのが「シーキングザサン」。気合乗りがいい感じだし、ハミ受けも良く柔らかそう。鞍上の山口騎手も、大切そうに丁寧に乗ってました。
この馬に乗ったら落とされそうだな、と思ったのが「ユウワン」。馬体は力がありそうで凄くいいけど、テンション高!昨日鮫島さんも、入れ込みを気にしてたもんな・・と納得。
ゲートを切ると先行争いを制して「ユウワン」がハナ。1頭落馬のアクシデントが発生したけど、それほど周りに絡む事なく展開し、3コーナーあたりで、「ユウワン」の逃げ切りでは・・という雰囲気に。実際止まる事なく押し切って勝利!! 2着に7番人気の「ワンパクメロ」が入って波乱の結果となりました。
鮫島騎手に、「返し馬凄いですね。」と言うと、「今日は落ち着いてたんだよ。」というお答え。鮫島さんて・・やっぱり凄いと再尊敬。そして、「勝つには、逃げるしかないと思ったからね。3コーナーで手ごたえ良かったから、いけると思った。」そう。調教師の先生も、前走2着だっただけに嬉しそう。「ジャパンダートダービーだよね。九州代表として、頑張らないといけないな。」と勝った直後から先を見据えているようでした。人気の「スターオブジャパン」と「シーキングザサン」は、「ユウワン」を捕らえようと早めに動いていたけど、最後に力尽き伏兵の「ワンパクメロ」に差されて3,4着。「スターオブジャパン」の真島騎手は、かなり早い時期からムチを入れていたけど、思ったように反応していない様子でした。昨日の真島調教師が、「身体が絞れているか」と心配していたように、プラス8キロが響いたのかも。
スタート直後に落馬した牧野騎手は、すぐに病院に運ばれました。大事にいたらないといいけど。審議の結果、複数の馬が少しづつ絡んで起きたアクシデント・・という事で、誰も制裁を受けなかったけど、関係者、特にジョッキーは納得いかないだろうな。だって本当に痛いですから!!明らかに自分のせいではない限り、誰かに文句の一つも言わないと気がすまない。ま、私の場合は文句言われる方が断然多かったですけどね・・。
この落馬を除いたら、ダービーウィークの開幕戦、大成功だったと思います。安田記念が終わった後もたくさんのファンの人が残っていたし、『フサイチ』さんの人気ぶりも凄かった。
帰る前に「お疲れ様でした。」と、主催者の方々に挨拶した時、みなさん疲れた顔をしていたけど、やり遂げた満足感も読み取れました。佐賀から、新しい波が起こりました・・この波に乗って、地方競馬の新たな時代の開幕です。
はぁ・・遠征は疲れるけど、なんだか心地良い気分。生ビール一杯だけ飲んで、今日は早めに寝ようっと。ちなみに私、黒生派です♪
やって来ました佐賀競馬場!
佐賀競馬場は、1周1,100mの平坦小回りコース。地方競馬場にありがちな殺人的カーブはなく、コーナーは比較的ゆるい造り。小回りでコーナーゆるいという事は・・直線短く追い込みがきかないコースですね。1コーナーまでの先行争いが激しくて、1,2コーナーでガクンとペースが落ち着き、向正面に入る頃にはしかけてる馬もいる。ジョッキーにとっては、技術はもちろん体力も要求されるコースです。
追い込みがきかない訳だから、当然先行馬有利ですね。ここまで理解したところで、明日の九州ダービーについて、関係者に突撃インタビューを開始。
まずは1番人気になりそうな『スターオブジャパン』の真島調教師から。
「前走同様良い状態を保ってるよ。1番心配なのは、身体が絞れてるかだね。前回は荒尾遠征で輸送があったから。コース自体は直線長い荒尾の方が合ってるんだよ。でもこの馬は素直だし、まだまだ奥がある。ここを勝って、ジャパンダートダービーに出場したいね。この馬は、そんな大きな夢を見させてくれる馬だよ。」
とのコメント。100%勝てるとは言わないけれど、大負けする事はないと語っていました。今もまだ成長段階で、この先にも期待出来そうですね。 騎乗する真島ジョッキーは、
「あまり後ろから行くと届かないから、4番手くらいが理想かな。」と言ってました。
前走『スターオブジャパン』の2着だった『ユウワン』の鮫島ジョッキーは、
「状態はいい意味で平行線。ただ枠がな・・。まあ、当日入れ込まなければ、いいレースになるよ。」との事。『ユウワン』はイレッポらしいですね。でも、ここ2戦はだいぶ落ち着いているという事で、いつもと違う佐賀競馬場の盛り上がりにも耐えられるんじゃないかな。
6戦6勝中の『シーキングザサン』の九日調教師は、
「状態はいい。この馬はまだ力が計り知れないんだよ。楽に勝ってきてるしね。ここでいいレース出来たら、ジャパンダートダービーに出られるんだけどね。鞍上の山口騎手を信頼してるから、特に指示はしないよ。多分、中団くらいなのかな。明日どのくらいやれるか楽しみ。」とコメント。控えめな感じだったけど、この馬の能力の高さには自信持ってるようでした。
『ナセ』の東調教師は、
「絶好調だよ!凄くいいよ!」と強気のコメント。とっても面白い先生で、話していて何度も大笑いしてしまいました。
他の関係者に聞いても、この4頭が強いようです。ただ、抜けた馬がいないのでこの「4強」すべてにチャンスがある、大接戦。
私の印は、
◎6、スターオブジャパン
○2、シーキングザサン
▲11、ナセ
△10、ユウワン
△1、ザオリオン
てとこかな。どーですか?少しは馬券対策の参考になりましたか?
佐賀の関係者はみんなとても暖かく、嫌な顔しないで親切に答えてくれました。なんていい人達!
ちなみに、騎手控え室はこんな感じ。
だいぶピンぼけだけど、なんとなく雰囲気はわかります?わきあいあい、くつろいでました。
さぁ、明日はいよいよダービーウィーク開幕です!どんな事になるのか楽しみー♪
いよいよ地方競馬あげてのイベント、ダービーウィークが始まりますね!
今までそれぞれの競馬場で行われていたダービーが、ジャパンダートダービーを目指し、一週間に6つ行われる・・というこの連携ぶり、切り離されていた地方競馬にとっては、かなり大きな出来事です。
地方競馬は、それぞれの土地に根付いています。「おらが村の大将」ではないけれど、自分のホーム競馬場から、各地で活躍する馬が出れば、いつも以上に燃えるし、各地の敵にも目を向けるようになる。
地方競馬全体の相乗効果は、かなりあると期待してます!
今までなかなか連携出来なかったのは、色々な問題もあるけど、開催日程が大きかったと思う。誰だって、1番売れる日にダービーを設定したいですからね。
ダービーとは、競馬に関わる人間にとって、最も特別なレース。どんなに優秀な馬でも、たった1度しか挑戦出来ないし、ダービー馬と2着馬とでは、例えハナ差でも天と地ほど違う。
そんな大切なダービーを6つの主催者が連携する事は、簡単な事じゃない。かつて、高崎・足利・宇都宮でさえも、足並みを揃えるのに相当苦労していたし。現場の人間である私たちは、『踊る大捜査線』の青島刑事ばりに、「現場の声を聞いてくれ!」って抗議してたけど、主催者には主催者の問題があるし、地方競馬全国協会には協会の悩みもある。そんな大人な意見を受け入れられるようになったのは、最近の事だけど・・。
色々な競馬場を取材するようになって、各競馬場の広報の方や、協会の方達とお話する機会が増えました。誰一人として真剣じゃない人はいないし、現状に満足してる人もいない。削減された人員で、忙しく頑張っています。こういう方達に会うと、「お役所仕事!」って正面きって責められないんですよね。
ちょっとぶっちゃけ過ぎてしまいましたが・・そんな訳で、今回のダービーウィークはこの先の地方競馬界のためにも、とーっても価値がある!って事です。
さて、開幕戦の佐賀・九州ダービーですが、急遽取材に行ける事になったので、張り切って小型ノートパソコン買っちゃいました!激しい機械音痴である私は、1台目を叩き壊して以来、パソコンとは距離を置いていたのですが、去年仕事のために2台目を購入し、今では仲良く付き合っています。やはり今日も某電気店の店員さんを2時間程一人じめしてしまいましたが・・『ちひろ3号』も順調に起動開始!前日に佐賀入りして、みなさんの馬券対策のヒントを拾ってくる予定なので、楽しみにしていて下さいね☆
現在私の1番の注目は、6戦6勝中の『シーキングザサン』。重賞は初挑戦だけど、荒尾ダービーを勝った『スターオブジャパン』にクビ差で勝っているし、負けてないという事は強さの証明。なかなか出来る事じゃない。勝てば勝つ程、関係者にもプレッシャーがかかるし。もちろん、3着以下を9馬身ちぎった荒尾ダービー1、2着の『スターオブジャパン』と『ユウワン』にも注目。まぁ、この辺は一般的意見と一緒ですね。個人的に興味があるのは『ザオリオン』。今年デビューした馬で、6戦して連を外したのは不良馬場の1度だけ。実際に馬たちを見てないので、まだ何とも言えないけど、好メンバーで面白くなりそう。
今回のもう一つの楽しみは、「フサイチ」さんのイベントです。先日、府中競馬場でお見かけした時は、さすが存在感が違いました。実はわたくし、あまりイメージないかもしれませんが、車好きであります。群馬にいた頃の愛車は、「みつおか自動車」。ご存知ですか?「みつびし」ではなく「みつおか」ですよ!走りより、見た目を追求している車で、急な坂道はクーラーを切らないと登れないのですが、そんなお茶目で可愛い所がたまらなくいとおしい車でした。今回のイベントで、フサイチさんの『フェラーリ』と『ランボルギーニ』が展示されるという事で、レースとは直接関係ないけど、わくわくしている私です。
今日は東京競馬場。
ダービーを生で見るのは、『スペシャルウィーク』『アドマイヤベガ』に続いて3度目だけど、他のG?とは違う独特の雰囲気がありますね。うまく説明出来ないけど、ファンファーレと共に手拍子したり、「ウォー」という歓声も、気合いが入ってる感じ。
私は岩田騎手から買っていたので、またまた撃沈した訳ですが・・・
東京競馬場内にある、盛岡競馬場外馬券場にもいっぱい人がいたので嬉しくなっちゃいました!!
ダービーの後、検量所前にて、細江純子さんと吉岡牧子さんにお会いして、しばし談笑。他の騎手の方もいっぱいいらしたので一緒に行った、漫画家アシスタントの早川さんと、ライターのボマさんに
「千尋ちゃんて、ジョッキーの中ではデカイんだね。」と指摘されました。
女性の標準体型である私は、ジョッキーの中に入るとかなりデカく見えるらしい。実際は157cm、47kgなので、そんなにデカくはないんですけど、パドックで整列した時なんかも
「赤見デカッ!」とよく言われました。
ジョッキー=小さくて痩せている、というイメージが強いらしく、現役時代は初対面の人に会うと必ず、
「減量は大丈夫なんですか?」と突っ込まれました・・。「大丈夫です!!」とムキになっていた私。
私の顔が丸いからって、失礼だわっ!
しかし・・現役時代は全く減量する必要がなかった私ですが、地方競馬教養センターを受験する時の44kg制限と、センター在籍中の45kg制限にはかなり苦しみました。
特に、センターにいた2年間は外出もほとんどなく、少年院のように監視されている生活。週に一度支給されるお菓子が唯一の楽しみです。でも、それを食べるとダイレクトに次の日の体重に響いてしまう・・
そこで私は、センター内で絶対禁止されている、「食べて吐く」という事を繰り返していました。一度吐き過ぎて顔面の血管が切れてしまい、教官に見つかりこっぴどく怒られましたが・・
そんな超過激な減量をしたお陰で、デビューしてからも5年くらいは胃痛に悩まされましたが・・今は至って健康体!好きな食べ物を食べたい時に食べられる、という幸せを噛み締めております。
もしも、私がデビューしてからも減量を続けなければならない体だったら・・おそらく耐えられなくて、すぐにジョッキーを辞めた事でしょう。減量の方法や減らす体重は人それぞれですが、減量と戦いながらジョッキーを続けている方々を心から尊敬しますね。
『ジョッキーは減量する』という事はかなり知られていますが、それがどれだけ辛いかはあまり語られませんよね。「ジョッキーなんだから当たり前!」と言われればそれまでだし。
「大変なんです!辛いんです!!」と声高に宣伝するつもりはないけれど、そんな陰の苦労もしつつ、華やかな舞台で戦っている訳です。
普段のレースに飽きてしまった方へ・・パドックで周回している馬に付けられた馬具で、そのジョッキーの体重が重いか軽いか少しは判断出来ます。色々見比べてみると、面白いんじゃないかな。