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2007年1月 1日 アーカイブ

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1/3銀河賞予想 矢野吉彦

2007年1月 1日(月)

負担重量有利なスーパロイヤル

 正月重賞3連発の第2弾は銀河賞。明け5歳馬限定の重賞レースです。
 まずは、このレースのばんえい重量について。今回は番組編成要領の中にある「別定2-b」の条件で実施されます。基準になるのはナリタボブサップの770キロ。オープンの同馬が引くこの重量から、クラスが1つ下がるごとに10キロ軽減されます。ですから、850万未満のカネタマル、スーパークリントンは760キロで、同クラスの牝馬、エンジュダイヤとウイナーサマーはさらに20キロ減の740キロ、650万未満のスーパーロイヤルとコブライチは770キロから20キロ減の750キロ、550万未満のキタノカイザーは30キロ減の740キロ、470万未満のコマヨシニセイは40キロ減の730キロになります。そしてもう1つ、今回のレースで適用されるのが、オープン馬は本年度獲得賞金が380万円を越えると、380万円につき10キロ増量というルール。これにより、本年度獲得賞金が399万円のカネサブラックは770プラス10キロの780キロを引くわけです。
 これで有利になったのがスーパーロイヤルです。北見の最終日に行われたクリスタル特別では3着に敗れましたが、その時先着されたカネサブラックとの重量差が25キロから30キロに、ナリタボブサップとの差が10キロから20キロに広がりました。適度な軽ハンデで出走できます。ここ2戦は自己条件で1番人気に推されながら僅差入着という成績ですが、その結果からも、今回はかなりの勝負気配。ここは馬単の頭で狙ってみましょう。
 これらの馬との比較で言えば、スーパークリントンもいい勝負です。クリスタル特別ではナリタボブサップと同重量、カネサブラックとは15キロ差だったのが、今回はそれぞれ10キロ、20キロと差がついたり広がったりしています。オリオン特別では、同馬より5キロ重いソリを引いたナリタボブサップに離されて負けていますから、10キロ差でもどうか、とは思いますが、こちらもチャンスありと見ます。
 馬券はスーパーロイヤルを頭の馬単で、相手はナリタボブサップ、カネサブラック、スーパークリントン。前走、松田騎手で変わり身を見せたカネタマルと、人馬、枠(?)ともに好調のコブライチ(工藤騎手)も買っておきましょう。押さえはナリタボブサップ、カネサブラック→スーパーロイヤルの馬単。そんなに買っちゃ、当たって損ということにもなりかねないので、オッズと相談して金額に差をつけます。

 ところで、2日の帯広記念、予想原稿を送った後、斎藤編集長の予想を読んだら、ミサキスーパーが妙に気になってきましたね。どうも、昨年の夏場に夏負け気味ながら激走した反動が長く尾を引いているみたいなんですが、そろそろ高重量戦での一発があったりして・・・。いやいや、サダエリコ同様、もう少し様子を見たほうがいいかも。さぁ、どうなったでしょうか?ではまた、ホクレン賞の予想で!

1/3銀河賞予想 斎藤修

50キロ差のトップハンデは厳しい

 クラス別定で行われる銀河賞。上はオープンクラスでさらに獲得賞金で重賞が加算されているカネサブラックの780キロから、下はコマヨシニセイの730キロと50キロの差がある。
 ちなみにどんな別定になっているかというのは矢野さんも説明されていますが、どこを見れば載っているかを補足しておきます。
 まず競馬番組で銀河賞が「別定2-b」となっていることを確認。次に番組編成要領のずっと下のほう、「第8 負担重量」の2の(3)でその「別定2-b」という別定条件を確認。そして各馬の現在のクラスは1/3の出走予定馬の11レースのところで確認できる。

 ここは800万クラスを2連勝と好調のナリタボブサップといいたいところだが、11月27日のクリスタル特別の結果を見ると、ナリタボブサップより15キロ重いカネサブラックが勝っている。今回はたった10キロ差では明らかにナリタボブサップの分が悪い。
 カネサブラックと比較してわずかだが有利になったのは、20キロ差になったスーパークリントンと、30キロ差になったスーパーロイヤル。ここはクリスタル特別で1番人気に推されたスーパーロイヤルのほうが中心。
 あら、めずらしく矢野さんと本命が同じになってしまったけど、たまにはいいでしょう。明らかに負担重量的に有利になっているのでどうしてもこういう見解になるということで。
 これだけ重量差があるレースではトップハンデが来ることはまずない。思い切ってカネサブラックは切ってしまう手も考えたのだが、9月の岩見沢以来3着を外していないという堅実さで、一応押さえておきたい。
 産駒がブレイクしつつあるコーネルトップ産駒のコブライチが好調なのに加え、大外枠に入ったので馬券的な狙いとしておもしろそう。
 馬券はオッズとの相談だが、スーパーロイヤル頭の馬単と、押さえに馬連複。カネサブラックとの組合せがあまりつかないようなら思いきって切ってしまう手も。
 ◎スーパーロイヤル
 ○スーパークリントン
 ▲コブライチ
 △ナリタボブサップ
 △カネサブラック

1/3銀河賞プレビュー

 3日(水)は正月重賞第2弾、銀河賞(5歳オープン)が行われます。このレースは毎年伸び盛りの馬が出走し楽しみな一戦となりますが、今年は例年をしのぐ素晴らしいメンバーが集結しました。
 まずはカネサブラック。この世代のみならず、いまやばんえいオープンの主役ともいえるほどの活躍を見せており、ここでも中心となるのは間違いありません。世代限定戦では毎回ハンデを積まれ苦戦が予想されるにもかかわらず、それをあざけるようなレースを見せつけてきました。今回も780キロのトップハンデとなりましたが、ある意味でそれも貫禄。今後のさらなる飛躍のために、ここは“強いカネサブラック”を期待したいと思います。
 対抗はナリタボブサップ。馬場が重い帯広コースは、先行粘り込みが信条のこの馬には不利に思われますが、コース相性は悪いどころか非常に合っているといえます。なにより障害の切れが素晴らしいのがその一因で、ここも早めの抜け出しからの粘り込みが期待できるでしょう。
 スーパークリントンも800万クラスで好勝負を演じています。前々走こそナリタボブサップの4着に敗れていますが、現在この路線で中心となっているエビスオウジャと勝ったり負けたりを繰り返しているのは高評価。ただ世代限定戦では善戦マンで終わっているのも確かで、ここで一皮むけることができるか注目です。
 同じくスーパーロイヤルも世代限定戦で好勝負しています。もちろん、ここで一気に主役を演じられるかは疑問ですが、上位争いに食い込んでくるのは確かでしょう。ここ3戦は人気を裏切っているものの、逆に今回は伏兵的評価ということもあって一発が期待できそうです。
 ほか、牝馬のウィナーサマーエンジュダイヤも20キロ減を生かして虎視眈々。連勝の勢いと大外枠、そして馬場適性を味方にコブライチ。復活にかけるカネタマルも見限れず、簡単には2強対決といえない一戦です。次代のばんえいを担う各馬の熱戦に期待しましょう。

出馬表はこちら

【参考レース】
11/27 クリスタル特別(勝ち馬:カネサブラック)
12/11 日勝特別(勝ち馬:スーパークリントン)
12/17 師走特別(3着:カネサブラック)
12/18 オリオン特別(勝ち馬:ナリタボブサップ)
12/25 サンタクロース特別(勝ち馬:コブライチ)
※クリスタル特別、師走特別の映像はこちら。ほか2カ月前までの映像はオッズパークにてご覧いただけます

1/2帯広記念予想 矢野吉彦

問題は馬場状態

 みなさん、明けましておめでとうございます。ひとまず存続が決まったばんえい競馬。今年は勝負の年になります。どうかみなさん、これまで以上のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
 ところで、年末、大井競馬場・ふるさとコーナーに開設した「ばんえい競馬相談所」、おかげさまでご好評をいただきました。東京大賞典が行われた29日には、同コーナーでのばんえい競馬の売り上げが史上最高額を記録したとのこと。これもみなさんのご支援の賜物と感謝しております。今後も、同様のイベントを催すことがあると思いますので、その時はまたぜひお集まりください。

 さて、新年の重賞第1弾は伝統の帯広記念。去年、軽馬場で行われたレースではミサイルテンリュウが優勝しました。果たして2連覇はなるでしょうか? 同馬は、前年同様、師走特別を勝ってここに出てきました。昨年12月の同レースは、馬場水分こそ3.6%という発表でしたが、実際にはコースにうっすらと雪が積もった軽馬場。逃げるミサイルテンリュウにとっては絶好の状態だったといえます。ところがその後、年末から年始にかけての帯広は好天に恵まれ、馬場もかなり乾いてきました。相変わらず前残りのレースが続いてはいるものの、高重量戦だけに、同馬のスピードが最大限に生かされる馬場ではなくなってきています。そこをどう考えるかが、今回のレースのポイントです。
 もう1つのポイントは、帯広コース未勝利のアンローズと、近走の障害のかかりが今ひとつのサダエリコの取捨。どちらも牡馬をまとめて負かせる力を持った馬ですから、好走してもおかしくないんですが・・・。
 ミサイルテンリュウの馬場ではなく、アンローズもサダエリコも不安大というなら、シンエイキンカイ、トモエパワーに出番あり、と見ます。シンエイキンカイは“今ふたつ”ぐらい勝ち味に遅い馬ですが、高重量戦は常連。870キロのソリでもきちんと仕事はしてくれるでしょう。一方、トモエパワーは今季の成長株。880キロの荷物は初めての経験ですが、上り調子の今なら、こなしてくれるはずです。ここで勝ち負けというレースをすれば、2007年のばんえい競馬を引っ張る存在にもなれるでしょう。そういう期待も込めて狙ってみようと思います。
 馬券は、ミサイルテンリュウ、シンエイキンカイ、トモエパワーの馬単ボックス。オッズ次第ではミサイルテンリュウ、シンエイキンカイ、トモエパワー→アンローズの馬単も。このところ、8枠絡みの馬券がやたらと出ているので、帯広に実績のないアンローズでも押さえておきたいですからね。サダエリコの復調はもう少し後のような気がするので、今回は見送ります。

 今回の帯広記念は、南関東、岩手などのほか、兵庫地区でも場外発売されます。関西地区でばんえい競馬の馬券が発売されるのは初めて。そこで私は、2日に園田競馬場でばんえい競馬紹介&解説トークショーをやります。関西方面のみなさん、どうぞお楽しみに。
 2日からは3日連続の重賞開催。イイ馬券を当てて、いい正月にしたいですね。ではまた明日、銀河賞の予想で!

1/2帯広記念予想 斎藤修

ミサイルテンリュウ連覇で

 ばんえいダービーは、ナカゼンスピードが勝って定量では厳しいと思ったニシキユウが2着。470万クラスで勝ち負けをしているホクショウダイヤやカネサテンリュウはどうしちゃったのだろうという感じだった。
 で、12月30日の390万クラスにばんえい菊花賞を勝ったエメラルドと、ニシキユウが出てきて2、3着と好走した。ばんえい大賞典以外は荒れた今シーズンの3歳戦線だが、上位に来た馬たちはいずれも力をつけていたということだろう。

 昨年大雪の帯広記念でミサイルテンリュウが重賞制覇を果たしたのは個人的にもっとも印象に残ったレースだったといってもいい。会心の的中でD-netの口座がかなり潤った。
 さて今年はそのミサイルテンリュウが連覇を目指し、おそらく1番人気で臨むことになる。今回は賞金別定でプラス10キロの880キロ。夏場は今ひとつの成績も、帯広に来て完全に復調。このメンバーならこの重量差でも問題ないだろう。自信をもって連単のアタマとまではいえないが、連軸としては堅い中心。
 相手にはミサキスーパー。一時期体重を落としていたが、前走でようやく戻してきた。得意の季節だけにばんえい記念へ向けてそろそろ調子を上げていきたいところだ。
 そして高重量なら外せないシンエイキンカイ。
 サダエリコも調子を戻していれば十分に争覇圏。
 今シーズン注目の上がり馬の1頭、トモエパワーはプラス10キロの880キロでこのメンバーでは厳しい。
 アンローズは今シーズン限りで引退なら北見記念が最後の勝利になるかもしれない。
 ◎ミサイルテンリュウ
 ○ミサキスーパー
 ▲シンエイキンカイ
 △サダエリコ

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