スーパーペガサスばんえい記念4連覇!
26日(日)のメインレースとして行われたばんえい記念(4歳以上オープン)は、スーパーペガサスが優勝してこのレース4連覇を達成。そしてばんえい史上7頭目の1億円馬となりました。
昼ごろに雨が降ったものの、馬場水分は4.6%。極端に軽くなることもなかったため、各馬第1障害から大苦戦。ミサイルテンリュウが先頭で下り、続いてミサキスーパー、スーパーペガサス、サンデーブライアンが続く展開。中間点でも各馬ゆったり、ゆったり進み、ミサキスーパーが先頭で第2障害下へ。
各馬じっくりためたのち、満を持して仕掛けたのは、サンデーブライアンとスーパーペガサス。ミサキスーパー、そしてミサイルテンリュウなども続きます。2腰目でスーパーペガサスがヒザを折りますが、すかさず立て直して、天板へ脚をかけました。こうなれば王者スーパーペガサスの独壇場。グッと腰を入れて、先頭で第2障害をクリア。自慢の末脚を武器に、みるみるセーフティーリードを広げていきます。
続いて障害を抜けたのは、高重量戦での障害力には定評があるミサキスーパー。やや遅れてヨコハマボーイもクリアしました。しかし、ここはもう完全にスーパーペガサス。途中3回ほど止まったものの、2着以下を完封するレースぶりで、王者健在をアピールしました。およそ30秒後にミサキスーパーがゴールして2着、さらに30秒ほど遅れて3着にヨコハマボーイ。
藤野俊一騎手
「3月に行われることで軽馬場になりにくいですが、それはほかの馬のほうがつらいでしょう。今日は雨が降りましたけど、それも大して気にならなかったくらいです。第1障害で止まったのは初めてだし、それだけ馬場が重いから、ほかの障害の巧い馬も、さすがにきつかったんじゃないですか。
レース前は第2障害で自分がミスをしないように心がけていました。第2障害でヒザを折ったときには、少しびっくりしましたね。でも先頭で下りたときには、勝てると思いました。ペガサスを差せるような馬はいないですからね」
大友栄人調教師
「第1障害で止まったのは、馬場うんぬんではなくて、タイミングが合わなかっただけでしょう。第2障害のヒザ折りは、道中何度も息を入れているので、馬が焦っていたのかもしれませんね。天板に脚が掛かってからがきついんですけど、そこを抜けられるのがペガサスの強さです。
今年は脚部不安で休養しましたが、もうずいぶんよくなっています。北見から帯広へ移動したころが一番ひどくて、脚を地面につくのすら痛がるくらい。レントゲンを撮って装蹄師さんと相談しながら、ようやく2月頃から強い調教ができるようになりました。それだけに、今日のゴールの瞬間はさすがに感動しましたね。馬体も戻ってきましたし、もうこの部分をけがすることはないと思います」