大井B1から今年春に転入したアエノブライアンは、ここまで佐賀では6戦3勝、2着3回とオール連対。佐賀王冠賞では3コーナーで先頭に立つと、2着馬に2馬身、3着馬にはさらに8馬身差をつけての圧勝。九州チャンピオンシップでは3コーナーで先頭に立つと、直後でマークしていたコスモポポラリタにゴール前で交わされたものの、3着以下を離しての一騎打ちだった。今回は3カ月の休み明けとなった韓国岳賞を8馬身差で圧勝して臨む一戦。そこを使っての上積みがあれば逆転も可能だろう。
コスモポポラリタは、その九州チャンピオンシップでの勝利が、2歳時北海道以来の勝利で、重賞勝利もそれ以来。南関東ではA2で頭打ちという成績だったので、南関東での格付けでも、A2B1で上位に入っていたアエノブライアンと同程度の能力と考えられる。一方でコスモポポラリタは金沢2600メートルの北國王冠で2着があり、大井2600メートル戦でも上位に入っていただけに、この距離でこそという魅力はある。
ブレイブアモーレは、昨年のこのレースが2着で、年末の中島記念でも3着。能力上位は間違いないが、今年2月以来9カ月ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
フレイムソードは名古屋B級から転入して、佐賀ではC1からB級まで7連勝中。今回は一気の相手強化で胸を借りる立場。
グローリーは昨年の中島記念がブレイブアモーレに先着しての 2着。ただ短距離でも好成績を残しており、今回は2500メートルの長丁場に対応できるかどうか。
◎10アエノブライアン
○1コスモポポラリタ
▲2ブレイブアモーレ
△4ブルベアイリーデ
△12フレイムソード
△9グローリー
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世代別に賞金上位2頭ずつ出走する重賞で、それなりに負担重量の差があるため若馬の好走も可能で、過去5年では4歳馬が2勝、2着3着各1回、5歳馬が1勝、2着2回。ただそれらのほとんどはトップハンデと、牡馬で30キロ以上のハンデ差があった。唯一の例外といえるのがメムロボブサップで、2着だった4歳時はトップハンデと20キロ差、5歳時はなんとトップハンデで2着だったように、若い頃から格が違った。そして昨年5歳で制した牝馬サクラヒメはトップハンデと40キロ差だったが、牝馬の20キロ減を別とすれば20キロ差。若い時期から例外的な能力を示していたこの2頭がここでも中心となる。
そして2歳・3歳・4歳の三冠計九冠のうち七冠のキングフェスタは現5歳世代では最上位の格付けで、トップハンデと30キロ差の760キロは恵まれた。チャンスは十分。
今シーズン古馬重賞で入着を続けるコウテイも770キロなら勝負になりそう。
前走オープンを制した5歳馬ツガルノヒロイモノは、キングフェスタより10キロ重い770キロでどうか。
タカラキングダムは4歳で770キロは楽ではないが、ばんえいダービーを制し、今年4歳二冠を制して、ここまで9戦連続連対でオープン特別も制しているだけに、冒頭で示した別格級の能力があるかもしれない。
オーシャンウイナーは古馬重賞での実績はないが、8月からの3連勝ではオープン勝ちもあり、ここにきて力をつけた。
◎7メムロボブサップ
○10サクラヒメ
▲2キングフェスタ
△5コウテイ
△1ツガルノヒロイモノ
△8タカラキングダム
△6オーシャンウイナー
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この日は佐賀と水沢、それぞれの地区で最長距離の重賞が行われる。
ライアンは芝からダート変更(2000メートル)になったせきれい賞を勝利。3コーナーからラチ沿いを通って位置取りを上げると、残り100メートルで抜け出した。マンダリンヒーローに3/4馬身まで迫られたが、鞍上はうしろを振り返って確認しながらで、着差以上の完勝。2歳時の平和賞以来、じつに2年9カ月ぶりの勝ち星だった。中央の障害を除けばこの距離は初めてだが、その脚質から対応可能と見る。
このレース連覇がかかるのがノーブルサターン。昨年末は、この北上川大賞典から、トウケイニセイ記念、桐花賞と重賞3連勝の快進撃で、昨年9歳ながら岩手の年度代表馬となった。ところが今年はここまでマイル戦を4戦して勝ち星なし。2000メートルの桐花賞を連覇しているように、あらためて距離延長で能力発揮という期待はできる。
東北優駿でフジユージーンの2着だった3歳馬サクラトップキッドは、古馬重賞初挑戦となった青藍賞でも3着好走。今回この馬に初騎乗となる陶文峰騎手は、この度の調教師試験合格が発表され、岩手の開催日では26日(火)が最後の騎乗。他地区での騎乗がなければこれが最後の重賞挑戦となるだけに期待したいところ。
フレイムウィングスは、昨年のこのレースと桐花賞でノーブルサターンの2着。今シーズンここまで勝ち星はないが、そもそも昨年3月に川崎から転入後、岩手では2シーズンに渡って勝ち星がない。とはいえ2着4回、3着4回という好走はあり、ここでも連下争いまでか。
ゴールドギアも中央オープンから転入2戦目となった昨年7月に芝のかきつばた賞を勝って以降、勝ち星がなく、しかし2着3着は多数。昨年の北上川大賞典は5着だったが、中央でも2000メートルを超えるレースを中心に使われていただけに、この距離でという可能性はある。
ハクシンパーソナルは9月に準重賞の桂樹杯で2着に好走すると、その後はA二組特別で4戦していずれも3着以内。ほとんどマイル戦のみを使われ続けているだけに、一気の距離延長でどうか。
◎11ライアン
○2ノーブルサターン
▲5サクラトップキッド
△10フレイムウィングス
△9ゴールドギア
△6ハクシンパーソナル
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兵庫の重賞戦線でほとんど無敵のレースを続けていたラッキードリームだが、大井に移籍しての2戦は結果が得られず。前走埼玉新聞栄冠賞は、控えていったらスイッチが入らなかったとのこと。たしかに今年になっての園田での3勝はいずれも逃げ切り。今回は内枠に入っての積極策で復活に期待したい。
昨年秋、長距離戦を圧倒的なレースぶりで3連勝と覚醒したアンタンスルフレだが、年明けから見せ場のないレースが続いた。しかし前走北國王冠では好スタートから先頭に立ってペースを支配すると、3コーナーから後続を引き離しにかかり、2年前の白山大賞典JpnIIIの覇者で1番人気となったケイアイパープルに5馬身差をつけての圧勝。コースレコードで北國王冠3連覇となった。地元に戻ってこのレースにも2連覇がかかる。
アメリカから戻って1年以上、もどかしいレースが続いているのがマンダリンヒーロー。前走マイルグランプリはスタートこそ互角に出たものの展開が忙しく見せ場を作れず。勝てそうなレースは何度もあっただけに、どこかできっかけをつかみたいところ。
ベルウッドグラスは今年春に東京ダート2100メートルで1勝クラス、2勝クラスを連勝。休み明けとなった前走3勝クラスでは、好位馬群の中から直線でうまく外に持ち出したが、そこからの脚がなく再び馬群に飲み込まれてしまった。能力的にそれほど見劣りはしないが、金沢移籍初戦で遠征という初物づくしでどこまでやれるか。
船橋から名古屋に移籍してA1特別2勝のマッドルーレットも連下争いなら。
◎2ラッキードリーム
◯9アンタンスルフレ
▲8マンダリンヒーロー
△5ベルウッドグラス
△1マッドルーレット
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ベラジオドリームはフレッシュチャレンジを勝ったあと3戦連続2着だが、負けて強しといえる内容。前走ネクストスター門別でも先行したライバルを競り落としたところ、後ろから来たミラクルボイスに差し切られた。とはいえ交わされてからも食い下がって1馬身差。新種牡馬ゴールドドリーム産駒のワンツーで、ネクストスター佐賀でも同産駒のミトノドリームが勝つなど、ゴールドドリームは地方の新種牡馬ランキングでトップに立っている。その父の勢いでダートグレードも突破だ。
コスモストームは、2戦目のヤマボウシ賞ではハッピーマンとともに好位を追走したものの直線失速。しかし前走なでしこ賞では好スタートから行く馬を行かせて4番手に控え、直線確実に伸びて差し切った。どうやらヤマボウシ賞の失速は内枠で砂をかぶって走るのをやめてしまったようだ。今回大外枠で砂をかぶるリスクもなく、好位につければ能力を発揮しそう。
ハッピーマンのヤマボウシ賞は、好位追走まま、逃げ切った勝ち馬と直線では脚色が一緒になってしまった。前半は力んで走っているようなところがあり、まだまだ能力を発揮しておらず、しかし素質は高そう。
コパノヴィンセントの前走プラタナス賞は、直線勝ち馬には離されたものの、真っ向勝負を挑んで2着に粘ったのは評価できる。
門別で3勝のヴィグラスデイズ、デビュー戦の惨敗から一変、未勝利戦で差し切ったシャインミラカナらもそれほど差はない。
◎11ベラジオドリーム
◯12コスモストーム
▲7ハッピーマン
△6コパノヴィンセント
△8ヴィグラスデイズ
△9シャインミラカナ
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