
昨年の盛岡は度重なる悪天候にたたられ、走路状況悪化により7月下旬以降芝のレースが行われず、予定されていた芝重賞もダート変更で行われた。それゆえ芝のレースは昨年7月21日に行われた、いしがきマイラーズ以来、1年近くぶりとなる。そしてこのサファイア賞は、昨年まで芝2400メートルで行われていたが、今年は芝1700メートルに距離短縮となった。
昨年予定されていた芝の2歳戦も7月14日に新馬戦がわずかに1レース行われたのみで、盛岡の芝を経験しているのは、そのレースを勝ったエイシンダリアだけ。同馬も含め中央で芝を経験した馬がちょうど半数の6頭というメンバー。
そのなかで、芝でもダートでも実績上位なのがゲレル。中央では勝ち上がれなかったものの、札幌芝1500メートルの未勝利戦で0秒2差の3着、0秒3差の5着という惜しいレースをしていた。3歳になって岩手の冬季休催明けとともに転入すると4連勝。5連勝を狙った前走は6着に敗れたが、スタートでトモを落として出遅れ、最初のスタンド前では1頭だけ最後方に置かれてしまっただけに参考外としていいだろう。
岩手デビューのフタイテンホイールは昨年秋に移籍した中央では1勝クラスで結果を残せなかったが、それでも3歳の特別戦やオープンで勝ち馬と1秒ちょっとの差で走ってはいた。岩手に戻っても4着が最高という成績だが、重賞を中心に使われているだけに、今回のメンバーに入れば能力上位。中央の芝で厳しいペースで揉まれた経験を生かせれば勝ち負けまである。
ラヴェイは2歳の北海道所属時に札幌・クローバー賞に挑戦して8着。その後岩手に転入して2勝、2着2回という成績があるが、いずれも水沢のダート。盛岡の芝で能力を発揮できるかどうか。
アイヨトワニは中央で5戦し、そのうち芝での2走がともに勝ち馬と1秒以内の差。岩手転入初戦こそ7着だったが、その後の7戦はすべて3着以内の好走。今回は相手強化となってどこまでやれるか。
ユウユウスプレマンは芝未経験だが、2走前のイーハトーブマイルでメンバー中最先着の4着は評価できる。
冒頭のとおり、この世代で2歳時に唯一盛岡芝で勝利を挙げているエイシンダリアだが、その後のレースぶりからは押さえまで。
◎7ゲレル
◯8フタイテンホイール
▲9ラヴェイ
△5アイヨトワニ
△10ユウユウスプレマン
△2エイシンダリア
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