
マッドルーレットは昨年船橋から転入して6戦、休養明けの2戦で調子を上げてきた。笠松のマーチカップでは後続を引き付けての逃げに持ち込むと、3コーナーから徐々に後続との差を広げ、メイショウタイセツに3馬身差をつけて逃げ切り。そして東海桜花賞では3コーナーからフークピグマリオンと馬体を併せての一騎打ちで惜しくもアタマ差2着に敗れたが、フークピグマリオンといえば昨年3歳年末に東海ゴールドカップを制し、名古屋グランプリJpnIIでも4着と見せ場をつくった実力馬。南関東時代も含めてこれまで全13勝のうち11勝を1500〜1700メートルでマークしていただけに、前走東海桜花賞(2100メートル)からの距離短縮はプラスといえそう。
転入初戦となるサンテックスは、船橋で重賞入着実績があり、前走高知の福永洋一記念でも3番手追走から直線前をとらえきれなかったものの差のない4着好走。その能力を発揮できればここでも勝ち負けまで。
メイショウタイセツは昨年中央未勝利から転入して12戦10勝。負けた2戦は笠松遠征の重賞で、マーチカップが前述のとおりマッドルーレットの2着で、飛山濃水杯が5着。名古屋コースではここまで無敗での重賞挑戦となる。
2022、23年に笠松グランプリ連覇のルーチェドーロは、前走オグリキャップ記念では強力遠征勢相手にそれほど差のない5着なら、ここでも上位争いは可能。
プリメイラも昨年中央未勝利から転入して13戦10勝。重賞初挑戦だった正月の名古屋記念が9着で、前走A1特別がメイショウタイセツの3着。ここで勝ち負けまではパワーアップが必要だが、連下争いなら。
昨年8番人気でこのレースを制したロードランヴェルセは、休養明け後のここ3戦、特別戦で上位争いはしており、再度の穴候補となりそう。
◎12マッドルーレット
◯6サンテックス
▲9メイショウタイセツ
△3ルーチェドーロ
△11プリメイラ
△5ロードランヴェルセ
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オケマルはデビューから6連勝、重賞4連勝で菊水賞を勝利。デビュー3戦目のネクストスター園田までは2着馬とのタイム差が1秒以内で、しかも接戦もあった。しかし2歳年末の園田ジュニアカップ以降の3戦では2着に1秒以上の差。数字が示すだけでなく、見た目のレースぶりでも一戦ごとに力をつけているのは明らか。菊水賞でもほとんど追われることなく2着ベラジオドリームに8馬身差、3着馬にはさらに5馬身差がついた。22日には高知でジュゲムーンが危なげなく二冠を制したが、オケマルにとってもここはまだ通過点といえそう。
相手筆頭はキミノハート。2歳時には兵庫ジュベナイルカップで2着があったが、その後の重賞では着外続き。しかし4月22日には3歳A一特別を5馬身差で逃げ切り圧勝。その1700メートルの勝ちタイム1分54秒1は、菊水賞なら2着に入っているタイム。続いて西日本クラシックも逃げ切った。ここに来て確実に力をつけた。
ベラジオドリームは2歳時門別の重賞で2着2回。兵庫移籍後、特別戦では3連勝も、兵庫若駒賞、菊水賞ではオケマルの高い壁に跳ね返された。笠松に遠征したぎふ清流カップでも逃げて直線まで先頭だったが、名古屋のケイズレーヴに直線とらえられて3/4馬身差で2着。重賞では常に何か強敵がいて、これまで2着4回、3着1回と惜しいところでタイトルに手が届いていない。今回はさらなる距離延長が課題となりそう。
エイシンハリアーは、佐賀に遠征したネクストスター西日本では、前述した高知・ジュゲムーンに2馬身差2着。兵庫チャンピオンシップJpnIIでは地元馬最先着の6着。距離経験は1500メートルまでで、この馬も一気の距離延長に対応できるかどうか。
ジーニアスレノンは、兵庫若駒賞、菊水賞でオケマル相手に2着、3着だが、ともに2秒以上の大差。ここでも連下争いなら可能。
ラピドフィオーレは、2歳時のネクストスター園田ではオケマルに半馬身差2着と、これまで実戦でオケマルにもっとも迫った馬。一時期落ち込んだが、兵庫ユースカップではエイシンハリアーにクビ差まで迫り、ぎふ清流カップでも2着ベラジオドリームに次ぐ3着と、ここに来て復調なのか、成長がうかがえる。
◎6オケマル
◯1キミノハート
▲5ベラジオドリーム
△8エイシンハリアー
△12ジーニアスレノン
△9ラピドフィオーレ
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