
今年から地方全国交流となった福永洋一記念。兵庫からは兵庫大賞典でイグナイターの2-4着だった3頭、南関東・船橋から1頭が遠征してきた。一方で地元勢は出走予定だったプリフロオールインが裂蹄のため回避となったのは残念。
鞍上吉原寛人騎手のサンテックスに期待する。中央オープンから船橋に移籍して3戦。初戦の特別戦では重賞2勝のナニハサテオキに3馬身差をつける快勝。2戦目の報知グランプリカップは3着だが、勝ったキングストンボーイは重賞3連勝で、2着ムエックスは先日のオグリキャップ記念を制した。前走京成盃グランドマイラーズ4着も、勝ったフォーヴィスムは兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIの覇者で、2着はムエックス。南関東で戦ってきた相手のレベルが高い。中央時代からダート1600〜1800メートルを中心に使われてきたという距離実績も十分。あとは高知の馬場をこなせるかだが、前日に大雨の予報が出ており、道悪実績もあっておそらく馬場が軽くなるのはいいのではないか。
地元馬ではニクソンテソーロに期待する。重賞2度目の挑戦となった御厨人窟賞では4コーナー11番手から豪快に追い込んで同着の1着。黒船賞JpnIIIでも同じように後方から直線追い込んで4着に食い込んだ。前走二十四万石賞は、3コーナーからプリフロオールインに食らいついていっての結果でむしろ評価できるもの。引き続き金沢の若手・加藤翔馬騎手がどんなレースを見せるか。吉原騎手とは同厩舎の所属で、師弟コンビでのワンツーも期待したい。
ドンカポノは、兵庫大賞典で2年連続2着。昨年がタイガーインディに5馬身差をつけられたが、今年は4コーナー差のある6番手から追い込んでイグナイターに1馬身1/4差まで迫った。末脚が生かせる展開になればチャンスはありそう。
エコロクラージュは、兵庫大賞典ではイグナイターをぴたりとマークしていって3着。昨年来の実績が1400メートル以下だけに、マイル戦でどうだろう。
地元勢ではもう1頭、同じ舞台のだるま夕日賞でユメノホノオ、プリフロオールインをまとめて負かしたティアップエックスに一発の可能性。
◎7サンテックス
◯2ニクソンテソーロ
▲5ドンカポノ
△6エコロクラージュ
△8ティアップエックス
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ユウユウコラソンは2歳時にネクストスター盛岡3着、若駒賞2着など重賞でも好走。冬期は南関東に移籍して3歳1組戦では苦戦したが、それでも中央との条件交流で3着。岩手に戻って初戦のネクストスター北日本はさすがに北海道勢が強く惨敗だったが、その後水沢、盛岡のマイル戦を連勝。前走、今回と同じ舞台の盛岡1600メートルで1分40秒1という勝ちタイムは、3歳のこの時期としては優秀だ。
ステイクラッシーは、2歳の早い時期に2勝を挙げたものの、秋以降の重賞では苦戦が続いた。しかし冬期の南関東移籍から戻ると、あやめ賞2着に続き、留守杯日高賞では南関東からの遠征馬を相手に2着に善戦し、充実ぶりを見せた。そして前走がユウユウコラソンに3馬身差2着。逆転まであるかどうか。
ピカンチフラワーも冬期南関東移籍からの帰還組。戻っての初戦となったあやめ賞ではステイクラッシーをアタマ差でねじ伏せた。今回は未経験の1600メートルでどうか。
デビュー以来勝ち切れないレースが続いて未勝利だったユウユウスプレマンだが、この馬も冬期の南関東移籍で力をつけたようで、復帰初戦2着のあと、水沢1600メートルでは2着に4馬身差をつける快勝、デビュー16戦目で初白星を挙げた。良馬場の水沢マイル戦で1分45秒台という勝ちタイムは悪くない。前走ダイヤモンドカップ7着は、南関東や北海道から東京ダービーJpnI出走を狙う馬たちが相手だけに参考外としていいだろう。
マツリダマスラオは、2歳時の若駒賞でユウユウコラソンを1馬身差でしりぞけて勝利。冬休み明け初戦をユウユウスプレマン相手に勝利したが、2戦目ではユウユウコラソンの5着。巻き返しなるかどうか。
◎5ユウユウコラソン
◯2ステイクラッシー
▲3ピカンチフラワー
△7ユウユウスプレマン
△8マツリダマスラオ
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