サトノディードは今年2月に大井のオープン特別(2000メートル)で3着と好走しながら佐賀に移籍したのは9歳という年齢からだろうか。転入2戦目のはがくれ大賞典こそ強力遠征勢を相手に5着だったが、それでも勝ったセイカメテオポリスに0秒9差なら、大井時代の能力を維持しているといえる内容。続く前走高千穂峰特別はスタートのタイミングが合わず後方からとなったが、慌てず騒がず向正面から進出すると、3〜4コーナーで一気にまくって直線後続を振り切った。地元馬同士なら重賞初制覇のチャンスだ。
ヒストリーメイカーは能力が高いことは間違いないが、地元ではやや気まぐれなタイプ。勝てるような勢いで直線を向いても2着、3着が多く、中島記念が転入後の佐賀ではようやくの重賞制覇だった。前走名古屋に遠征した東海桜花賞は案外の8着だったが、地元佐賀で3着以内を外したのは、アクシデントがあった昨年のはがくれ大賞典と、JpnIIIの佐賀記念だけ。地元同士なら崩れることはなさそう。
タガノファジョーロは昨年、佐賀王冠賞、九州大賞典と長距離重賞を2勝。中島記念の6着は距離不足だったかもしれない。はがくれ大賞典はサトノディードに先着し、地元馬最先着の4着。◎○とも能力差はないが、1800メートルが舞台となるとやや割引。
リーチは1300/1400メートルなら佐賀で現役最強といえるが、前走笠松の飛山濃水杯が7着と案外の結果で、今回1800メートルの距離が果たしてどうか。
高千穂峰特別で、サトノディードに直線唯一食い下がって1馬身半差2着がアエノブライアン。3着キョウワウォールには5馬身差をつけた。大井時代7勝のうち1800メートルで4勝を挙げているだけに距離はベストだが今回はメンバーが揃った。
エイシンダンシャクは兵庫の重賞では4着が最高という成績で転入し、ここまで5戦。サトノディードが転入初戦だった3月の多良岳賞を半馬身差で制したが、前走高千穂峰特別では差のある7着。単騎で楽に逃げられれば粘り込む場面もありそうだが、今回は先行有力馬が何頭かいるだけに果たして。
◎1サトノディード
○12ヒストリーメイカー
▲3タガノファジョーロ
△9リーチ
△2アエノブライアン
△7エイシンダンシャク
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昨年のこのレースでは1番人気で6着と見せ場をつくれなかったエムティアンジェだが、その後、3着以内を外したのは遠征勢が圧倒的に強かった読売レディス杯(6着)だけ。10月の金沢スプリントカップでは、読売レディス杯から金沢の重賞連勝となった北海道のクーファアチャラの2着と、遠征勢相手でも好走して見せた。冬休み明け初戦となった前走は一団馬群の中団から抜群の手応えで直線抜け出して完勝。女王ハクサンアマゾネス不在のメンバーなら負けられない一戦だ。
相手には名古屋から遠征のレイジーウォリアー。笠松グランプリ、白銀争覇こそ強力な遠征勢相手に惨敗だったが、8月には笠松に新設された撫子争覇を制しているように、東海地区の牝馬同士なら能力上位。昨年終盤以降名古屋で2勝を挙げている1500メートル戦は発揮できる舞台だ。
昨年の東海ダービー馬セブンカラーズは、復帰初戦となった牝馬同士の特別戦を制したが、その後の2戦はたしかに先着された相手が強力だったとはいえ、最後の粘りが以前ほどではないように感じられた。南関東から大挙遠征があった若草賞土古記念に比べると今回は相手が楽になっており、あらためて復活を期する一戦だ。
昨年の覇者ベニスビーチは、続く準重賞の金沢クイーン賞を制したものの、その後は勝ち星から遠ざかっていて昨年ほどの勢いがない。馬券圏内に食い込めるかどうか。
条件クラスから連勝中のウインコマチ、休み明け初戦を制した笠松のエイシンヌウシペツらは、相手強化でどこまでやれるか。
◎3エムティアンジェ
◯4レイジーウォリアー
▲10セブンカラーズ
△7ベニスビーチ
△9ウインコマチ
△6エイシンヌウシペツ
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門別1勝から転入したレッドオパールは、冬休みを挟んで奥州弥生賞まで3連勝。あやめ賞は中団から位置取りを上げて前にはとりついたものの直線伸びを欠いて3着。続く前走留守杯日高賞も3着ではあったが、先着されたのは南関東から遠征の2頭。あやめ賞を制したミヤギシリウスには1馬身半差をつけた。フジユージーンが抜けたこのメンバーなら実績最上位といえそう。あとは初めての左回りの盛岡コースがどうか。
ミヤギシリウスはここまで8戦2勝だが、すべて掲示板内を確保。差のある敗戦は、フジユージーンが勝ったネクストスター盛岡と、2歳時4戦3勝のミヤギヴァリアントが相手だった若駒賞の2戦だけ。留守杯日高賞はレッドオパールに先着されたものの1馬身半差。フジユージーンやミヤギヴァリアントレベルの馬がいないメンバーなら再び勝利も狙える。
怖いのがサクラトップキッド。今シーズン2戦して、スプリングカップ2着、ダイヤモンドカップ6着は、ともに差のある結果だが、勝ったのが圧倒的に強いフジユージーンでは、2着以下の着順や着差が実力通りかといえば難しい。スプリングカップの走破タイム1分44秒1は、同じ水沢1600メートル・良馬場だった留守杯日高賞3着レッドオパールの走破タイムより0秒4速い。単純な時計比較では勝負になりそうだが、果たして。
バウンスライトは中央未勝利から転入して2連勝。3歳の下級条件とはいえ、前走では2着に6馬身差をつけた。一気の相手強化だが、未知の魅力はある。
◎◯とたびたび差のないレースをしているセイバイラック、年末の金杯を6番人気で制したリトルカリッジらも侮れない存在。
◎5レッドオパール
◯9ミヤギシリウス
▲3サクラトップキッド
△6バウンスライト
△11セイバイラック
△7リトルカリッジ
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