過去5年で3連単が万馬券にならなかったのは5年前だけ。昨年は7番人気の4歳馬ヘッチャラが勝って3連単は7万円と、波乱の決着が多いこのレース。高重量の実績馬が勝つこともめずらしくないが、波乱の要因は軽量の4歳馬が馬券にからむこと。そういうわけで、今回は勝つ可能性の高い順に印をつけるのではなく、馬券にからむ可能性が高い順番に印をつけてみた。
狙ってみたいのはジェイヒーロー。A2-1組を連勝し、今回はA1級となって760kgでの出走。4歳限定の白雪賞では4着だったが、そのとき2着で20kg差だったマルホンリョウユウとは、今回は30kg差に広がったのは有利。重量面も含め、4歳馬で人気的に狙っておもしろそうなのはこの馬。トップハンデ・キングフェスタと50kg差なら最軽量アローリキヒメと前々でレースを進め、重量を背負った馬たちを翻弄できそうだ。
ヘッチャラは昨年4歳ながらトップハンデ790kgで勝って念願の重賞初勝利。定量の天馬賞ではキングフェスタの3着に敗れたが、ハンデ差があったとはいえダイヤモンドダスト賞を制した。今回のハンデと能力を考えるとこの馬が最有力。
マルホンリョウユウはばんえいダービーで3着に敗れ三冠はならなかったものの、白雪賞で2着に巻き返した。5歳馬相手に790kgは楽ではないが、引き続き好調で上位争いを期待。
オープンのウインターカップを制しても別定780kgで出られるクリスタルコルドは重量的に有利。
ドリームエイジカップで一線級相手に3着だったヤマカツエース、チャンピオンカップで一瞬おっ!と思わせる4着に好走したアローリキヒメらも上位食い込みを狙える。
4歳シーズン三冠を達成したキングフェスタだが、ダイヤモンドダスト賞でもハンデ差があって5着に沈んでいるだけに、今回最軽量牝馬と70kg差、牡馬最軽量のアシュラダイマオーとも60kgという重量差はいかにも厳しい。
◎6ジェイヒーロー
◯8ヘッチャラ
▲1マルホンリョウユウ
△4クリスタルコルド
△3ヤマカツエース
△7アローリキヒメ
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昨シーズン門別では1200メートル戦のみを使われて常に上位争いを演じたリーチ。道営スプリントこそ5着に敗れたが、佐賀転入後は1400メートルの準重賞・玄界灘賞、そして1300メートルの重賞・ゴールドスプリントと連勝。姫路に遠征した兵庫ウインターカップこそ2着だったが、佐賀に戻って地元同士のメンバーなら能力は上位。引き続き鞍上は北海道から石川倭騎手が呼ばれた。
対するのは、こちらも佐賀では底を見せていないジョンソンテソーロ。中央2勝クラスから転入し、3戦目となった昨年11月のウインターチャンピオンこそ後方からとなって、早め先頭に立っていたロンドンテソーロをとらえることができなかったが、負けたのはそれだけ。それ以外は危なげのないレースぶりで6つの勝ち星を重ねた。あらためての重賞初制覇の期待だ。
アイリッシュセンスは、ウインターチャンピオンこそ差のある6着だったが、続く12月の準重賞・玄界灘賞では勝ったリーチにコンマ3秒差の3着。そして年明けはオッズパーク・ウインターカップ、準重賞・唐津湾賞と連勝。1400メートル戦での充実ぶりがうかがえる。
ダートグレード5勝の実績馬テイエムサウスダンは成績が頭打ちとなって佐賀に転入。初戦は姫路に遠征しての兵庫ウインターカップだったが、2着のリーチからコンマ8秒遅れての6着と見せ場をつくれなかった。あらためて初めての佐賀コースでどこまでやれるか。
昨年のこのレース3着で、前走唐津湾賞がアイリッシュセンスにクビ差2着だったロトヴィグラス、1月の球磨川賞でそのロトヴィグラスを負かしたダイリンウルフらも馬券圏内の候補。
そのほか印は回らなかったが、昨年11月の準重賞・有明海賞を勝ったキングキャヴィア、A2戦で好走を続けたリョーノテソーロらが上位に食い込んでくれば波乱もありそう。
◎5リーチ
○3ジョンソンテソーロ
▲1アイリッシュセンス
△12テイエムサウスダン
△7ロトヴィグラス
△4ダイリンウルフ
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2月18日の土佐有楽特別の1~6着馬の再戦で、そこを5馬身差で圧勝したシンメデージーはデビューから4連勝。ここまで世代最強といえるプリフロオールインが不在となった今回、シンメデージーが連勝を伸ばす可能性は高い。2走前のJRA3歳未勝利との交流足摺盃では目の覚めるような追い込みも印象的だった。土佐有楽特別で2着だったホーリーバローズが、続くJRA3歳未勝利との交流・竜王盃を4馬身差で圧勝したことでもシンメデージーの能力の高さがうかがえる。同厩舎のプリフロオールインとは、ひとまず黒潮皐月賞で直接対決となるのだろうか。
土佐有楽特別では、2着ホーリーバローズ、3着バウンティキャットだったが、バウンティキャットはシンメデージーを負かすにはこれしかないといったような単騎での思い切った逃げ。それゆえ直線では脚が上がってしまい、シンメデージーのうしろから追走してきたホーリーバローズに交わされてしまったが、地力ではバウンティキャットが上と見る。今度はどんな作戦に出るかも楽しみ。
イッセーノーデは、土佐有楽特別で5着、竜王盃ではホーリーバローズに4馬身差をつけられての2着。能力的には上記3頭に次ぐ存在だが、◯▲がシンメデージーを負かしに行って直線一杯になるような場面があれば、この馬の出番があるかもしれない。
◎8シンメデージー
◯9バウンティキャット
▲3ホーリーバローズ
△4イッセーノーデ
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新春ペガサスカップ、スプリングカップでタイトルを分け合った、ミトノユニヴァース、スティールアクターの再戦。
新春ペガサスカップでは先に動いて3コーナーで先頭に立ったスティールアクターだったが、すぐうしろにつけたミトノユニヴァースに目標にされた。一方スプリングカップでは、スティールアクターの加藤聡一騎手は向正面でうしろを気にしながら仕掛けて3コーナー過ぎで先頭。新春ペガサスカップと違ったのは、4コーナーで早めに後続との差を広げたこと。直線では後続寄せ付けず押し切った。今回は距離短縮の1400メートル戦ということでは、前目で競馬ができるスティールアクターに分があるとみる。
クリスタライズは前走ゴールドジュニアでミトノウォリアーをクビ差まで追い詰めた。ミトノウォリアーといえば、ネクストスター名古屋ではミトノユニヴァースの2着に敗れたが、年明け3連勝と好調。その馬と互角の勝負なら、◎◯とも差はない。ここまで3頭は門別デビューからの転入馬。
ワラシベチョウジャはデビューから5連勝でネクストスター笠松を制したが、続く前走ジュニアキングでは中団からまくって直線では2番手という場面もあったが、失速して5着。今回は距離短縮の1400メートルに戻り、巻き返しなるかどうか。
タイセイマロンは中央未勝利から転入して、初戦こそ5馬身差で圧勝したが、その後いまひとつのレースが続いた。ところが年明けに2連勝。それが3歳1組特別で、5馬身差、4馬身差という圧勝。ここにきて確実に力をつけた。
ネクストスター笠松2着以来5カ月ぶりの実戦となるキスリングは、どこまで仕上がっているか。
◎10スティールアクター
◯3ミトノユニヴァース
▲12クリスタライズ
△7ワラシベチョウジャ
△9タイセイマロン
△8キスリング
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今年からグランダム・ジャパン古馬シーズンが春・秋に分かれ、古馬春シーズンの対象レースとして高知のレジーナディンヴェルノ賞とともに新設となった重賞。古馬春シーズンでは3戦目となる。
大井のグレースルビーは、昨年11月、そして今年2月に行われたクイーン賞JpnIIIこそさすがに相手が強かったが、その間に行われたクイーンズオーディションでは勝負どころで他馬に競りかけられながらも直線突き放して完勝。昨年南関東の3歳重賞戦線で上位を争ったフークエンジェルに2馬身半差をつける完勝だった。そのレースぶりならここでも勝負になる。あとは輸送と笠松コースが合うかどうか。
名古屋のコンビーノは惜しいところで重賞を勝ちきれず2着が4回に3着が1回。昨年はトリトン争覇、そして今年はウインター争覇とともに2着だったが、それを含めて7戦連続連対。JpnIIIの名古屋大賞典を別にすれば、一昨年11月から名古屋・笠松で11戦連続連対という成績。遠征勢相手に初タイトルとなるかどうか。
昨年遠征を重ねてグランダム・ジャパン古馬シーズンで優勝したのが大井のジュランビル。8歳となっての初戦でどんなレースを見せるか。
北海道から遠征のウワサノシブコは昨年、勝ち星こそなかったもののノースクーンカップ2着に、ブリーダーズゴールドカップJpnIIIでは地方馬最先着の5着という実績なら、ここでも上位争い。
ベニスビーチはそのときどきで所属を変えながらここまで重賞4勝。昨年金沢在籍時のお松の方賞以来の勝利を狙う。
◎4グレースルビー
○5コンビーノ
▲6ジュランビル
△10ウワサノシブコ
△8ベニスビーチ
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