大井から移籍初戦となるシガーヲスウオトコは2021年以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、南関東のA2戦で勝ち馬から1秒前後の差で走っており、ここに入れば能力上位。長期休養もあったが前走2月に3着好走があり、能力は発揮できそう。大井1200メートルを中心に使われてきただけに、あとは水沢1400メートルというコースが合うかどうか。
既存勢力では牡馬の一線級とも互角以上の勝負をしている牝馬ゴールデンヒーラーが筆頭。桐花賞以来の休み明けと、昨年は好不調の波があったのがどうかだが、水沢1400メートルは昨年4月に栗駒賞を制しているだけに距離は問題なさそう。
中央2勝クラスから転入初戦となるのがゲンパチプライド。2勝クラスでは二桁着順もあって頭打ちだったが、ダート1400メートルを使われコンマ数秒という差での好走もあるだけに見劣りはしない。
アメージングランは高知A級から転入初戦となった前走1400メートル戦で、中団から3〜4コーナーでまくって直線フジラプンツェルを競り落とした。高知での格付けからはここでも勝ち負け可能。
ドルズプライスレスはこの1年で連対を外したのが1度だけ。今回が重賞初挑戦だが、まだ底を見せていない。
昨年の栗駒賞でゴールデンヒーラーの2着だったのがゼットセントラル。冬休み明けをひと叩きしているだけに、上積みを期待したいところ。
◎1シガーヲスウオトコ
○4ゴールデンヒーラー
▲3ゲンパチプライド
△5アメージングラン
△2ドルズプライスレス
△12ゼットセントラル
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デビューした門別ではフレッシュチャレンジを制したのみだったスティールアクターが名古屋移籍後6戦5勝。重賞初挑戦だった新春ペガサスカップでは3コーナーで一気に先頭に立ったが、追ってきたミトノユニヴァースに直線で競り落とされ、さらにフークピグマリオンにも交わされて3着。しかしスプリングカップでは同じように3コーナーで先頭に立つとそのまま後続を寄せ付けず完勝。続く前走笠松のジュニアグローリーでは、やはり3コーナーで先頭に立つと直線では手綱を抑える余裕で2着ワラシベチョウジャに4馬身差をつけた。重賞連勝での充実ぶりはすばらしい。
2歳時にゴールドウィング賞を制したフークピグマリオンは、新春ペガサスカップは前述のとおりスティールアクターに先着しての2着も、スプリングカップではスティールアクターに0秒8離されての3着。巻き返しなるかどうか。
ミトノウォリアーも3歳になって3連勝と充実ぶりが目立つ1頭。笠松のゴールドジュニアはクビ差の辛勝だったが、続く前走、準重賞の中京ペガスターカップは3コーナーで先頭立つとそのまま後続を振り切っての完勝。ここまで9戦6勝、2着2回で、連対を外したのは兵庫ジュニアグランプリJpnIIの5着だけ。ただ、戦ってきたメンバーでは◎○のほうがレベルが高い。
兵庫クイーンセレクションで重賞初制覇となったニジイロハーピーは、それまでも重賞で善戦があったが、フークピグマリオンやミトノウォリアーとの対戦では分が悪く、よほどの成長がない限り連下争いまで。
ネクストスター金沢を制したダヴァンティは、冬休み明けの3歳A1特別を快勝して4戦全勝。今回、初めての遠征競馬で他地区の馬とも初対戦ということでは実力が試される一戦。
ウワサノルイは北海道から名古屋移籍後、10戦して3着以内を外したのが1度だけ。ここにきての充実がうかがえるだけに、重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎7スティールアクター
○9フークピグマリオン
▲8ミトノウォリアー
△2ニジイロハーピー
△10ダヴァンティ
△6ウワサノルイ
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2月22日の兵庫ユースカップは、4コーナーで前をとらえたリケアサブルが直線で抜け出し、1番人気のワンウォリアーが追ったもののとらえきれず2馬身半差2着で、高知のワンツー。3着馬には8馬身も差がついた。道中位置取りの差と展開でリケアサブルに凱歌が上がったが、ここはワンウォリアーの雪辱を期待する。
今回もこの2頭が上位と見るが、リケアサブルには当日の条件交流に騎乗している小牧太騎手が騎乗となった。高知の馬に小牧太騎手は意外に思われるかもしれないが、田中守調教師とは昭和60年10月デビューの地方競馬教養センターの同期。昭和から平成の時代を飛び越えて、令和の時代になってこういうコンビが実現するとはなんとも感慨深い。ひょっとして、このコンビを実現させるために小牧騎手が条件交流に騎乗したということだろうか。
3番手にも高知のホーリーバローズ。1600メートルの土佐水木特別は6着だったが、その後3戦連続連対。中央との条件交流、1400メートルの竜王盃を4馬身差で逃げ切り、1300メートルの土佐春花賞で2着。この1400メートルの舞台で能力を発揮する。
佐賀のトゥールリーは、前走古馬A2戦はさすがに厳しかったが、それでも勝ち馬とは0秒7差。1750メートルの佐賀若駒賞を勝っているが、やはり適性は1400メートルあたりのようで、強力高知勢相手にどこまでやれるか。
さらに高知勢でウオタカも見劣りしない。2歳時のネクストスター高知こそ9着だったが、その後佐賀に遠征したフォーマルハウト賞で3着と好走。今回はそれ以来4カ月近くぶりの実戦だけに、成長があるかどうか。
迎え撃つ地元勢では、ここ2走の重賞が案外だったクラウドノイズに巻き返しがあるかどうか。
◎6ワンウォリアー
○10リケアサブル
▲9ホーリーバローズ
△5トゥールリー
△4ウオタカ
△2クラウドノイズ
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地方で3連勝中のサンライズホークが人気の中心になるのだろうが、能力的には差のないメンバーと見て、兵庫のタイガーインディに期待する。2走前の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIはスタート後の直線で外から何頭かにかぶされ厳しい展開になってしまい直線失速してしまった。しかしながら3走前、園田1400メートル良馬場1分28秒1という勝ちタイムは中央相手でも通用しそうなタイム。前走兵庫ウインターカップも地方の強豪相手に強いレースを見せた。今回、外目の枠に入っただけにスムーズに好位で運べれば粘り込むだけの能力はありそう。あとは初めての高知の馬場をこなせるかどうか。頭の狙いではなく、あくまで連軸として高配当を期待する。
サンライズホークは、サマーチャンピオンJpnIII、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIは斤量に恵まれたところもあったが、かきつばた記念JpnIIIは今回と同じ別定1kg増の57kgで勝利。誰も通らない内目のコースをうまく生かしたデムーロ騎手の好騎乗だった。もともと気性的に難しいところがあるだけに、断然人気となって軸で狙うほどではないと見ての対抗評価。
GI/JpnI級相手にも好走を見せるヘリオスだが、なぜか重賞での勝ち星がない。ただ黒船賞JpnIIIは2年連続2着という実績だけに、ここも馬券圏内は外せない。
地元期待は、下級条件からクラスを上げ、黒潮スプリンターズカップ、御厨人窟賞をともに5馬身差で圧勝したヘルシャフト。
前走兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで直線一気の伸びが印象的だったマルモリスペシャル。連覇を狙うシャマルは昨年春までの状態にあるかどうか。
◎10タイガーインディ
◯4サンライズホーク
▲11ヘリオス
△8ヘルシャフト
△7マルモリスペシャル
△2シャマル
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遠征馬のレベルが昨年までと違うのでは、と思ったら、1着賞金が昨年600万円から今年は1000万円へと跳ね上がった。このレースに限らず1000万円を超えると南関東から重賞級の馬が積極的に遠征してくる。
今回その筆頭はセイカメテオポリス。昨年はオグリキャップ記念、大井記念、東京記念と3連勝で2000メートル以上での能力の高さを見せた。その後はダートグレードのタイトルを目指したが残念ながら入着に至らず。今年初戦となった2600メートルの金盃ではランリョウオーをアタマ差とらえきれず2着だったが、ランリョウオーもそれが重賞5勝目という実績馬。しかも1kgの斤量差もあった。その実力ならここは負けられない一戦だ。
このレース連覇がかかるのが高知のグリードパルフェ。昨年のオグリキャップ記念ではセイカメテオポリスにアタマ差2着で、その後、園田の六甲盃ではラッキードリームと直線馬体を併せての一騎打ちを制した。半年ぶりの実戦となった白鷺賞が見せ場なく5着という結果が気になるところだが、そこを叩いて調子を戻していればセイカメテオポリスと再び好勝負が期待できそう。
もう1頭、南関東からの遠征がユアヒストリー。ここ4戦は2000〜2100メートル戦を使われ、特別戦2勝に重賞は3着2回。対戦相手を見ても◎◯と能力差はなさそう。
サトノディードは大井から佐賀に移籍しての2戦目。前々走、大井の品川オープンではユアヒストリーの3着だったが、南関東のオープンではやや荷が重いという成績。佐賀移籍後2戦目での上積みがあれば連下争いも。
トランセンデンスは南関東オープンから高知に移籍し、下級条件からの再出発となったが、姫路に遠征した白鷺賞では6番人気ながら2着に好走。南関東オープンで上位の実績は侮れない。
地元勢では九州大賞典を勝って佐賀記念JpnIIIで地元最先着(6着)だったタガノファジョーロに出番があるかどうか。
◎1セイカメテオポリス
◯8グリードパルフェ
▲10ユアヒストリー
△9サトノディード
△2トランセンデンス
△5タガノファジョーロ
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