このレース5連覇、6勝目という記録が期待されたエイシンニシパが故障のため戦線離脱となったのはなんとも残念。ラッキードリーム、シェダルら有力馬が不在となっての混戦。
姫山菊花賞で思い切った逃げを見せたタガノウィリアムは直線でも単独先頭。ゴール寸前でラッキードリームにとらえられたが、ジンギ、シェダルを完封した逃げは見事だった。園田金盃はスタートいまひとつで4番手からの追走となり、前のラッキードリームを追いかける形で進出したが4着。勝ったラッキードリームは強かったが、2着ジンギにコンマ2秒差なら健闘と言える。今回トップハンデが課せられたが56.5キロならそれほど負担にはならない。
前走園田金盃では単騎大逃げで見せ場をつくった(3着)のがクリノメガミエース。そのときが定量53キロで、今回のハンデ52キロは有利。楠賞(3着)から3戦連続で騎乗する吉原寛人騎手が今回はどんな作戦に出るかも注目だ。
2020年秋に中央未勝利から転入して着実にクラスを上げてきたのがエイシンアンヴァル。ここまで兵庫では19戦して連対を外したのは2回だけ。しかも昨年夏から秋にかけてB1〜A2特別を3連勝。今回は重賞初挑戦で2カ月半ぶりの実戦がどうかだが、ハンデ54キロならあっと言わせる場面もありそう。
昨年の新春賞がクビ+アタマ差という接戦の3着だったコスモバレットは長期休養明けをひと叩きして臨む一戦。強敵不在となれば今年も上位を狙える。
下級条件から連戦連勝でクラスを上げてきたケンジーフェイスは、A級格付けとなってやや壁にあたった感じだが、前走園田金盃6着からの重賞2度めの挑戦で、54キロのハンデを生かせば上位食い込みも。
◎2タガノウィリアム
○1クリノメガミエース
▲11エイシンアンヴァル
△6コスモバレット
△8ケンジーフェイス
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ミニアチュールは門別2勝、2着4回という成績で転入し、初戦の水沢1400メートル戦で7馬身差の圧勝。この時期は馬場状態から時計の比較が難しいが、1分29秒4はまずまずのタイム。今回は一気の相手強化で、マイルの距離も初めてだが、北海道時代の実績から期待は大きい。
ケープライトは盛岡芝のジュニアグランプリは10着惨敗だったが、ダートに限れば5戦4勝。唯一の敗戦は若鮎賞での2着だが、その勝ち馬フジラプンツェルは大晦日の大井遠征で不在。水沢開催となって今回と同じ舞台の太夫黒特別では直線半ばで抜け出し余裕の手応えで完勝。今回のメンバーで地元生え抜きでは実績最上位。
その太夫黒特別で2着だったのがセイレジーナ。ケープライトを追いかける形になって、4コーナーから直線では馬群をさばくのに手間取っての3馬身差だけに、能力的に差はない。そのとおり、続く寒菊賞では好スタートからハナをとって逃げ切って見せた。今回2番枠に入ってすんなりハナでマイペースなら重賞連勝もありそう。
アサップは太夫黒特別4着に、寒菊賞ではセイレジーナに2馬身半差の2着。○▲との対戦では分が悪いが、逆転できない差ではない。
レモンアイカーは北海道所属として出走したプリンセスカップが4着で、転入初戦はミニアチュールに完敗の6着だったが、門別時代は牝馬重賞で一線級と対戦しており、その経験が生かされれば巻き返しも。
ペルトランは3走前の盛岡でアサップの3着、前走寒菊賞でセイレジーナの4着があり、連下争いなら。
◎6ミニアチュール
○1ケープライト
▲2セイレジーナ
△5アサップ
△10レモンアイカー
△8ペルトラン
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メジロゴーリキは今シーズン2勝だが、不利と言われた軽い重量のドリームエイジカップでは一か八かの逃げの手に出て後続を振り切った。昨シーズンばんえい記念を制しているように、本来は高重量戦で力を発揮するタイプ。それで軽い馬場もこなせるなら、最有力といえそう。
アオノブラックは、今シーズンは夏をしっかり休んだぶん、秋以降も好調。北見記念は870kgのトップハンデで障害先頭から、混戦の2着争いを尻目に完勝。今回の920kgは楽ではないが、こなせない重量ではない。
メムロボブサップは今シーズンもここまで12戦して7勝、2着3回、3・4着各1回と崩れることがない。賞金を稼いだぶん、昨年と同じトップハンデ930kgがどうかにつきる。昨年は9着だったが、その後ばんいえ記念で2着など、年を重ねて高重量もこなせるようになっているので、昨年のような惨敗ということはなさそう。
岩見沢記念を9番人気で逃げ切ったインビクタは、その後北見記念の障害で競走中止となっているように、この重量がこなせるかどうかと、障害のタイミング次第。
ゴールデンフウジンは重賞タイトルは2歳時のナナカマド賞のみだが、北見記念2着があるだけに、ここでもという可能性はある。
◎7メジロゴーリキ
○10アオノブラック
▲3メムロボブサップ
△2インビクタ
△5ゴールデンフウジン
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