ネオシエルは九州産ながら門別デビューという珍しいパターン。その門別では3戦してアタックチャレンジを勝ったのみだが、さすがに能力は高く、佐賀移籍初戦でJRA小倉のひまわり賞に挑戦し、初めての芝ながら着順こそ8着だったが、勝ち馬と1秒2差は好走といっていいだろう。盛岡の南部駒賞にも遠征し、結果は3着だが、先着されたのは北海道、船橋からの遠征馬で、能力の高さは見せた。そして地元のカペラ賞は、3コーナーから一気にまくりきり、九州ジュニアチャンピオンを制していたイチノコマチに4馬身差をつける圧勝。年明け初戦のホワイトスター特別でも直線抜け出して完勝。その実力からは、昨年のタケノサイコウに続いて、地元馬の勝利を期待できそう。鞍上には、期間限定騎乗時に手綱を取っていた石川倭騎手が北海道から呼ばれた。
JRA勢では、トライアルのミヤマキリシマ特別を逃げ切って5馬身差圧勝のゴーツウキリシマが再び山口勲騎手で臨む。その勝ちタイム1分29秒9は、近年のたんぽぽ賞の勝ちタイム(1分28〜30秒台)と比べても遜色のないもの。最後は流すような感じで記録されたタイムだけに、さらなる上積みも期待できる。
さらにJRA勢では、ひまわり賞でネオシエルにクビ差先着しての7着だったオバケノキンタ。デビュー戦のダート1000メートル戦が大差の4着だっただけに、佐賀のダートをこなせるかどうか。
もうひとつのトライアル・ノカイドウ特別を制したのがセロンテソーロ。ただその勝ちタイムがゴーツウキリシマより1秒遅く、その差をどこまで詰められるか。
ノカイドウ特別で2着だったアネロイドは、続くたんぽぽ賞チャレンジトロフィーを勝ったが、ゴーツウキリシマのタイムと比べるとやはり物足りない。連下争いまで。
◎4ネオシエル
○9ゴーツウキリシマ
▲7オバケノキンタ
△1セロンテソーロ
△6アネロイド
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過去10年フルゲートになったことがなく、少頭数もめずらしいことではないが、今回は過去10年で一度もなかったという条件がいくつもある。まずはアオノブラックのトップハンデ860kg。過去10年では850kgが何頭かいたが、馬券にからんだのは2019年、9歳時のオレノココロの2着のみ。勝ったのは800kgのメジロゴーリキだった。そして上下100kgというハンデ差も最大のもの。その要因となっている4歳牝馬(ダイヤカツヒメ)の出走もなかったこと。2018年にナカゼンガキタが4歳でエントリーしているが、出走取消となっている。760kgのダイヤカツヒメや、790kgのアーティウィングが引っ張るであろう速い流れでは、860kgのアオノブラックはいかにも厳しい。
そこで中心は820kgのインビクタ。北見記念、帯広記念では第2障害で競走中止となったが、同じ820kgだった岩見沢記念では雨馬場の速い流れで第2障害先頭から逃げ切っている。そのときのトップハンデがメムロボブサップの850kgで30kg差。今回もメムロボブサップとは30kg差で、アオノブラックとは40kg差。この重量ならあらためてのチャンスと見る。
同じ820kgがメジロゴーリキ。本来は高重量戦で時計のかかる条件で能力を発揮するが、770kgで1分29秒8という速い決着のドリームエイジカップを勝っているだけに、7歳2強とのハンデ差を考えればチャンスは十分。
メムロボブサップは昨年、840kgのトップハンデでこのレースを勝っており、そのときは最大のハンデ差が40kg。今回は自身の重量が10kg増えて、さらにハンデ差も広がった状況では勝つまでは難しそう。ただスピード決着は得意なだけに、上位に食い込む可能性はある。
あとは連下候補でヒロインズカップ組のアーティウィング、ナカゼンガキタ。
◎3インビクタ
○6メジロゴーリキ
▲4メムロボブサップ
△5アーティウィング
△7ナカゼンガキタ
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4勝馬が内に4頭、3勝馬が外に6頭と、パット見では能力拮抗かと思えるメンバーだが、戦ってきた相手を見るとスーパーチヨコの実力が一枚抜けている。先週の翔雲賞で2着だったマルホンリョウユウと勝ったり負けたりで、4走前の4着は、翔雲賞をトップハンデで制したキョウエイプラスに2秒5差。牝馬同士なら負けられない一戦だ。
そのほかはそれほど差なく、であれば近走の上昇度でベニサクラを相手筆頭とした。2走前の7着は速い流れに前半置かれてしまい、それでも最後は前との差を詰めていた。前走A-2戦を勝利したが、20kg減に恵まれたことと、今回の1番枠は気になるところ。
タカラヴェルベーヌは近走結果が出ていないが、昨年9月にいちい賞を勝ったことで賞金を積んでしまい、A-1戦で強敵との対戦が続いてきた。牝馬同士なら巻き返し可能だ。
ルイズは12月30日のA-1戦こそ、勝ったスーパーチヨコに離されての5着だったが、その後はA-2戦で好走。
ミュウは前走障害はそれほど差なく越えたが、ゴール前で一杯になってしまった。今回は全馬が一気の増量という条件ならペースが落ち着いたところで巻き返しに期待。
ココロホマレは前走B-1とはいえ障害ひと腰先頭から2着に19秒2もの差をつけた。今回は相手強化となるが、牝馬同士ならチャンスはありそう。
◎2スーパーチヨコ
○1ベニサクラ
▲7タカラヴェルベーヌ
△8ルイズ
△6ミュウ
△3ココロホマレ
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中央3勝クラスから転入したモダスオペランディが圧倒的な強さで2連勝。特に前走大高坂賞ではスタートでタイミングが合わず中団からの追走となったものの、3-4コーナーで一気にまくって先頭に立つと、直線であっさり突き放した。その1400メートルの勝ちタイム1分28秒3(不良)は、黒船賞JpnIIIでも通用しそうなタイムで、しかもそれが出遅れて最後は流すような感じでのゴールならなおさら。中央時代は1800-2000メートルを中心に使われていただけに、距離延長もプラスになりそう。
1月22日のジャニュアリー特別でガルボマンボに半馬身先着を許したリワードアンヴァルだが、3コーナー過ぎで早めに先頭に立って、直線勝負のガルボマンボに格好の目標にされてしまった。ここまで大敗は黒潮マイルチャンピオンシップ(10着)だけで、まだ底を見せていない。
3歳で高知県知事賞を制したガルボマンボは、距離不足と思われた1600メートルのジャニュアリー特別を前述のとおり勝利。距離はかなりオールマイティにこなせるようになったのかもしれない。
印の順番はつけたが、ここまで3頭の勝負で、どれが勝ってもおかしくない。いずれかが凡走したときに3着に食い込む可能性として、忘れたころに激走するダノンジャスティス、4歳になってのさらなる成長があればナナコロビヤオキ、黒潮スプリンターズカップ3着だったジョウショーモード。
◎5モダスオペランディ
○1リワードアンヴァル
▲11ガルボマンボ
△3ダノンジャスティス
△9ナナコロビヤオキ
△2ジョウショーモード
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兵庫から遠征のニシケンボブは、メンバー中最多の5勝もさることながら、門別ではJRA認定ウィナーズチャレンジを含め2歳オープンを3勝。全日本2歳優駿JpnIでは勝ち馬から離されたとはいえ7着は、地方馬同士ではまずまずの好走。兵庫に移籍しての3歳初戦は3コーナーから一気にまくって直線で豪快に突き抜けた。このメンバーでは、能力的に抜けた存在といえそう。
迎え撃つ地元勢ではスタンレー。ここまで5戦3勝で、負けたのは一時的に中央に移籍した新潟2歳ステークスGIIIと、ゴールドウィング賞での2着だけ。そのゴールドウィング賞は、さすがに勝ったセブンカラーズが強すぎ、それでも真っ向勝負を挑んだのはスタンレーだけ。3馬身離されての2着とはいえ、3着のミトノシャルマンには4馬身差をつけた。
そのミトノシャルマンは、3歳になって名古屋1500メートルの3歳1組特別で2連勝。その内容が、2着に6馬身、3馬身差と圧倒的。2歳時より力をつけていることは確かで、スタンレーに対しては逆転の目まで。
新春ペガサスカップで5着に敗れたブレイブゾロだが、果敢に逃げて、勝ったリストンに早めにマークされる厳しい展開だった。マイペース先行が叶えば見せ場があっていい。
新春ペガサスカップで6着だったメイクストームだが、ラブミーチャン記念が2着で、ライネンリーダー記念3着は勝ったエムエスドンとタイム差なし。巻き返してくる可能性はある。
◎9ニシケンボブ
○5スタンレー
▲2ミトノシャルマン
△6ブレイブゾロ
△7メイクストーム
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