西日本の6競馬場で持ち回りの西日本ダービーは、昨年の園田から2周目に入り、佐賀も6年ぶり2度めの開催。今回、ダービー馬は石川ダービーのショウガタップリだけだが、東海ダービー2着のツミキヒトツ、兵庫ダービー3着のグロリアドーロなど上位馬が遠征。地元ダービー馬テクノゴールドは中央デビューのため出走資格がなく、九州ダービー栄城賞6着のあとロータスクラウン賞2着のミヤノウッドリー、同4着のアストライオスが参戦となった。
交流戦だけに能力比較が難しいが、兵庫のグロリアドーロを中心とした。園田デビューでこれまで馬券圏内を外しのは2回だけ。菊水賞は5着だが、勝ったベラジオソノダラブからコンマ8秒差。3着だった兵庫ダービーは、後方2番手から追走となっての向正面からのロングスパートで、直線は2着ベラジオソノダラブと同じような脚色で伸びていた。7日の園田オータムトロフィーを制したスマイルミーシャ、前述ベラジオソノダラブの兵庫2強に次ぐ実力なら勝負になりそう。
金沢11戦全勝のショウガタップリは、初遠征となった黒潮盃では、1、2着馬とそれほど離れてはいない先団のうしろを追走し、直線でも大きくバテることなく6着。初めての遠征が南関東で一線級相手での結果なら、悲観する内容ではない。今度は佐賀への長距離輸送となるが、ほかにダービー馬がいないというメンバーならあっさりという場面もありそう。
ミヤノウッドリーは佐賀デビュー馬として2歳時から期待されたが、3歳になって重賞は2着2回、3着2回と勝ちきれず。佐賀皐月賞3着、九州ダービー栄城賞6着からのロータスクラウン賞2着は秋になっての上昇がうかがえる。
東海ダービー2着だったツミキヒトツだが、2番手3番手の有力馬がセブンカラーズに勝負にいって失速するなど展開に恵まれた面はあった。ただ前走笠松プリンシパルカップを勝っての参戦だけに、夏を越しての上昇はありそう。
高知のグラティアスグーは、3歳の重賞・準重賞で上位争いの実力。しかしながら1900メートルの高知優駿が10着だっただけに、今回さらに距離延長の2000メートルでどうか。
地元アストライオスは3歳になっての重賞では、前走ロータスクラウン賞の4着が最高の成績で、今回は地の利で馬券圏内まであるかどうか。
◎8グロリアドーロ
○10ショウガタップリ
▲12ミヤノウッドリー
△2ツミキヒトツ
△4グラティアスグー
△5アストライオス
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このレース連覇のかかる牝馬ゴールデンヒーラーに注目の一戦だが、今シーズンはシアンモア記念、一條記念みちのく大賞典ともにまさかの掲示板外と順調さを欠いていただけにどうだろう。ここは休み明けでも転入初戦のミラバーグマンを狙ってみたい。一昨年の年末には東京シンデレラマイル4着好走があり、昨年秋には東京シンデレラマイル・トライアルで2着。年明けに大井で1戦して以来の実戦となるが、大井B1B2で上位争いという実績なら勝負になってもおかしくない。
ゴールデンヒーラーは前述のとおり、デビュー以来初めて地元同士で掲示板内を外すこと2戦。それでもその後、牝馬同士のフェアリーカップを9馬身差で圧勝してみせた。果たしてその状態が気になるところ。
マイネルアンファンもミラバーグマンと同じ大井B1B2特別で掲示板の好走があっての転入。岩手ではB1から順調にクラスを上げ、前走A一組特別でハナ差2着の好走。ゴールデンヒーラーの走り次第では勝ち負けまで期待できる。
高知から転入したリュウノゾロは、前走A三組特別を逃げ切り9馬身差圧勝。相手強化の一戦だが、5頭立てなら上位争いのチャンスはありそう。
◎4ミラバーグマン
○3ゴールデンヒーラー
▲2マイネルアンファン
△1リュウノゾロ
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