グランダム・ジャパン3歳シーズンの第3戦。兵庫から3頭、笠松から1頭が遠征してきた。昨年こそ川崎からの遠征馬が勝ったが、2018年から21年は4年連続で地元馬の勝利。しかも2着はいずも他地区からの遠征馬だっただけに、きわどいところで地元馬が好走している。
今回は兵庫のマルグリッドを本命とした。2歳時門別では未勝利戦を勝ったのみだが、移籍後は園田・姫路で4戦して2勝、2着2回。兵庫クイーンセレクションは3馬身差で2着だったが、勝ったのはその後にも名古屋に遠征して若草賞土古記念を逃げ切り5馬身差という圧巻のレースを見せたサラキャサリン。あらためて重賞初制覇の期待がかかる。
とはいえ地元ミヤノウッドリーも侮れない。前走、1400メートルの飛燕賞は先行2頭の決着で、中団を追走したミヤノウッドリーは脚の使い所がなく4着まで。距離延長の1800メートルなら能力を発揮する。前走の敗戦で人気を落とすなら、こちらの頭も買ってみたい。
兵庫のカタラはここまで2歳時の1勝のみだが、園田だけでなく、金沢、佐賀と遠征しての重賞はいずれも馬券絡み。第1回として行われた佐賀のフォーマルハウト賞は、同じく兵庫から遠征したイケノシイチャンの2着だったが、イチノコマチ、ミヤノウッドリーら地元有力馬に先着した。ただ1500メートルまでしか経験がなく、さらなる距離延長でどうか。
ワンダーウインは、門別での1勝が1700メートルで、佐賀に転入しての短距離2戦は惨敗だったが、前走1800メートルで2着に好走。引き続きこの距離ならチャンスはあるかもしれない。
花吹雪賞を勝ったエイシンレミーは、前走飛燕賞が7着。巻き返しなるかどうか。
飛燕賞を制したディーディーデイは、展開に恵まれた面もあり、そもそもゆったり流れる1800メートル戦でどうか。
◎10マルグリッド
○9ミヤノウッドリー
▲5カタラ
△1ワンダーウイン
△2エイシンレミー
△7ディーディーデイ
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ノーブルサターンは、昨秋大井のオープンから転入していきなりトウケイニセイ記念、桐花賞を連勝。その桐花賞では、2番手から3コーナー過ぎで先頭に立ったヴァケーションに、ノーブルサターンがとらえにかかっての一騎打ち。外のノーブルサターンが半馬身差でねじ伏せ、3着馬には8馬身差をつけた。
今回、1600メートルへの距離短縮はヴァケーションにとって絶好の条件。ならば逆転も十分考えられるが、ノーブルサターンにとっても距離短縮は悪くない。水沢への適性も示して岩手2戦2勝と負けていないノーブルサターンを本命とした。
もう1頭、楽しみな存在が、中央3勝クラスから障害戦を経験して転入したグローリーグローリ。初戦となった前走・弥生特別(水沢1600メートル)の勝ちタイムは平凡だが、直線ほとんど持ったままで後続を突き放した。転入2戦目での上積みがあればさらに高いパフォーマンスを発揮しそう。
◎○▲と印の順番はつけたが、正直この3頭は甲乙つけがたい。配当がどれくらいつくかはわからないが、3頭の3連複1点勝負というのもアリかもしれない。
3頭のどれかが崩れたときに食い込む余地はセイヴァリアント。昨夏、大井のA2から転入し、盛岡・水沢で10戦して7連対。トウケイニセイ記念でノーブルサターンに3馬身差の2着があり、この馬もマイル戦がベストの舞台だ。
◎6ノーブルサターン
○1ヴァケーション
▲2グローリーグローリ
△5セイヴァリアント
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新設というか、そのレース名からおそらく今年限りの重賞。
金沢生え抜きでここまで重賞14勝のハクサンアマゾネスだが、昨年最後の中日杯では直線ヴェノムとの追い比べに屈して2着。さらに冬休み明けの初戦は仕上がり途上だったか、ゴール前なんとか2着を確保というレースぶり。現役最強と思われたハクサンアマゾネスに、ここでまたも強敵が現れた。
中央3勝から転入してきたソーラーフレアだ。その初戦は後方から徐々に位置取りを上げ、勝負どころの3コーナー過ぎで一気にまくり切ると、直線後続を置き去りにして8馬身差をつけた。中央での3勝はいずれも芝のレースで、3勝クラスでダートに転向したがダートでは勝利に至らず。ただ前走1900メートル戦の勝ち方ならハクサンアマゾネスが相手でも勝負になりそう。
昨年3歳時はわずか3戦のみで特別戦を2勝のエムティアンジェは、冬休み明けの初戦では4コーナーで先頭に立って直線を向いたが、ハクサンアマゾネスにもとらえられクビ差の3着。2歳時以来の重賞制覇を狙う。
一昨年の徽軫(ことじ)賞でハクサンアマゾネスを負かした経験がある、意外性のネオアマゾネスも上位食い込みはありそう。
◎3ソーラーフレア
○6ハクサンアマゾネス
▲5エムティアンジェ
△2ネオアマゾネス
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