バウチェイサーは門別からの転入初戦が大差の圧勝。続く兵庫ジュニアグランプリJpnIIでも地元最先着の4着と好走を見せた。全日本2歳優駿JpnIはさすがに10着だったが、年明け初戦、笠松に遠征したゴールドジュニアでは2着に2秒6の大差をつける圧勝となった。ほかに重賞で上位争いをしているのが牝馬のラッキーライズだけというメンバーなら、ここでは実力、経験ともに抜けた存在だ。
相手筆頭は、門別未勝利から転入して4連勝と底を見せていないエイシンクエーサー。園田1400メートルの持ちタイムが1分32秒7で、ここで勝ち負けするにはさらにタイムを詰める必要があるが、前走姫路で8馬身差の圧勝というレースをしているだけに、3歳になっての上昇は見込める。
ローグネイションも門別からの移籍組。転入初戦のアッパートライは4着だったが、勝ったのが2歳時5戦全勝の世代チャンピオン・ガリバーストームだったから、これは仕方ない。その後、2連勝としているだけに上積みに期待だ。
パーは、ローグネイションの2着が2戦続いたあとの前走で逃げ切り勝ち。門別でのデビューから5戦連続連対ということでは今後の可能性に期待できそう。
兵庫若駒賞8着、園田ジュニアカップ6着だったラッキーライズは、年明け初戦となった牝馬同士の兵庫クイーンセレクションが僅差の3着。今回、再び牡馬相手の重賞でどこまでやれるか。
◎5バウチェイサー
○8エイシンクエーサー
▲7ローグネイション
△6パー
△2ラッキーライズ
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4月の新競馬場移転を控え、現在の名古屋競馬場で行われる最後の重賞で、翌日が開催最終日となる。
ケイアイパープルは、前走佐賀記念JpnIIIでは3コーナーで先頭に立って後続を寄せ付けずという強い内容で重賞初制覇。昨年末の名古屋グランプリでも2着に好走。今回はその2戦より1キロ軽い55キロで出走できるのも有利。グレード連勝に期待だ。
昨年、佐賀記念からこのレースを連勝したのがクリンチャー。昨年勝ったときと同じ58キロだが、相手関係は厳しくなっている。芝GII勝ちの実績でのダート転向だが、帝王賞JpnI・3着、東京大賞典GI・2着など、中央のダートよりむしろ地方のダートで能力を発揮している印象だ。
アナザートゥルースは、2019年の名古屋大賞典JpnIII、名古屋グランプリJpnIIでともに3着という経験。一昨年のダイオライト記念JpnIIを勝って以降2年ほど勝ち星から遠ざかっているとはいえ、一線級相手にも好走はあり、ここでも大きく崩れることはなさそう。
ジンギは昨年のこのレースがクリンチャーの4着で、その後は地元で5戦4勝、2着1回。負けたのは、南関東からの遠征馬に半馬身及ばなかった2400メートルの六甲盃だけ。確実にこの1年で力をつけてるだけに、上位に迫る場面もありそう。
アメリカンフェイスは、前走佐賀記念JpnIIIではケイアイパープルに5馬身差をつけられての2着だったが、いかにも道中の位置取りがうしろすぎた。その着差ほど能力差はない。
昨年の名古屋三冠馬トミケンシャイリは、年が明けて古馬重賞を2連勝。梅見月杯の勝ちタイムが良馬場2分3秒2で、過去のこのレースが2分2秒台での決着が多いだけに、タイム的に通用する可能性は考えられる。
◎10ケイアイパープル
○7クリンチャー
▲6アナザートゥルース
△4ジンギ
△3アメリカンフェイス
△8トミケンシャイリ
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東海地区デビュー馬限定戦ということもあって、重賞勝ち馬がいないメンバー。
そうしたなかでシノジマニヨラサイは、ゴールドウィング賞では勝ったドミニクに半馬身差まで迫って2着。前走1600メートルの3歳1組特別では中団から徐々に位置取りを上げ、逃げ馬をゴール前で差し切った。これまで挑戦してきた重賞よりも相手が軽くなったここはチャンス。
パピタは重賞では2戦とも着外だったが、12月には2歳1組特別で連勝。B5組に格付けされた前走、古馬相手に3馬身差快勝は評価できる。ここに来て力をつけた。ただ1600メートルに実績がないのがどうか。
プライムデュークはデビュー2戦目で勝利を挙げたのみだが、スプリングカップで3着に好走。今回のメンバーなら上位を狙える。
ゴールドスノーは、ゴールドウィング賞5着、新春ペガサスカップ4着、梅桜賞5着と、重賞では馬券圏内こそないものの掲示板内には好走。今回のメンバーならさらに上の着順も狙えそう。
ローザキアーロは年明け4戦1勝という成績でタイムも平凡だが、2歳時には1400メートルで1分31秒1というタイムをマークしており、その能力が発揮できれば。
◎7シノジマニヨラサイ
○1パピタ
▲8プライムデューク
△2ゴールドスノー
△5ローザキアーロ
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九州ジュニアチャンピオンを制したムーンオブザクインだが、年が明けての佐賀若駒賞、花吹雪賞ではともに差のある敗戦。しかしながら1400メートルに距離短縮となった前走ウインタースター特選では好位から3コーナーで先頭に立つと後続を寄せ付けず圧勝。中距離では世代の上位クラス相手となると厳しいが、舞台が1400メートルなら再度タイトル奪取のチャンスだ。
ザビッグレディーは、年明けの佐賀若駒賞を勝ち、花吹雪賞2着、さらに前走1750メートルの竜門峡特選でも接戦を制するなど、年が明けて急上昇。九州ジュニアチャンピオンではムーンオブザクインの7着に敗れていて、それ以来久々の1400メートルとなるが、力をつけた今なら逆転の可能性も。
マーミンラブは、門別デビューで船橋を経由しての初戦となったウインタースター特選がムーンオブザクインの3着。門別でも船橋でも短距離を中心に使われており、転入2戦目での上積みに期待だ。
ブルーデイジーは1400メートルの九州ジュニアチャンピオン、1800メートルの花吹雪賞ともに3着だが、実績からは中距離よりこの距離に向いていそう。
ムーンパスゴールドは、ウインタースター特選がムーンオブザクインの2着で、続く前走1300メートルのポーラスター特選では中団からまくって差し切った。それが昨年6月以来の2勝目。この馬もこの距離でこそといえそう。
ハイスペックは前走ポーラスター特選では、勝ったムーンパスゴールドにクビ、ハナという接戦で3着だったが、スタートでの出遅れからよく盛り返した。ここは見直す手はある。
◎6ムーンオブザクイン
○8ザビッグレディー
▲5マーミンラブ
△10ブルーデイジー
△3ムーンパスゴールド
△4ハイスペック
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