地方全国交流になった近8年で兵庫所属馬が6勝と圧倒的に強いこのレース。今年も兵庫から3頭が遠征してきた。
エイシンニシパはこのレース今年で5年連続出走で、昨年まで4回で3勝2着1回。昨年来ほとんど崩れることがなく、地元兵庫勢で先着を許したのはジンギだけ。明けて9歳になったが新春賞では4連覇を達成。このレースでは初勝利となったときのタイムが2分7秒9で、その後の3年は馬場状態にかかわらず2着に負けたときも含めてきっちり2分9秒台で走っている。地元有力馬の2000メートルの近走の走破タイムを見ると、グレイトパールの前走鏡山特別が2分13秒6で、パイロキネシストの3走前雷山賞が2分12秒7。タイム的にも開きがあり、負ける要素はほとんど見当たらない。
相手にも兵庫勢で、アワジノサクラは新春賞では着順こそ5着だったが、勝ったエイシンニシパと0秒2差。そのときは3.5kgあった斤量差が今回は定量になるので、どこまで食い下がれるか。
スマイルサルファーは、古馬重賞初挑戦となった昨年末の園田金盃ではアワジノサクラ(5着)に先着しての4着。前走名古屋・梅見月杯は7着惨敗だったが、同じ名古屋1900メートルの西日本ダービーのレースぶりや勝ちタイムを見れば、それが実力ではない。4歳になっての成長にも期待だ。
ここまで兵庫3頭が印上位。中島記念を勝って、佐賀記念JpnIIIでも地方馬最先着の4着だったグレイトパール、飛田愛斗騎手の手綱で近走好調のアンバラージュらが兵庫勢上位の一角を崩せるかどうか。
◎9エイシンニシパ
○8アワジノサクラ
▲7スマイルサルファー
△3グレイトパール
△4アンバラージュ
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昨年ほとんど無敵の快進撃を続けたスペルマロンだが、年明け初戦の大高坂賞では勝負所からの行きっぷりがさっぱりで5着に沈み、2月27日の長浜特別は競走除外。本来の調子にあるかどうかは疑わしく、ここは▲まで。
4頭出しの打越勇児厩舎でまだ底を見せていないブラックランナー、アメージングランに期待する。
ブラックランナーは下級条件から連戦連勝でクラスを上げ、地方で重賞初挑戦となった大高坂賞では直線を向いても単独先頭で、ほとんど逃げ切ったかに思われたが、モズヘラクレスに内を掬われ重賞初制覇とはならなかった。それでも続く前走長浜特別ではゴール前の接戦を制し、あらためて初タイトルを狙う。
アメージングランは、中央2勝クラスから転入して、吉原寛人騎手で5連勝。その吉原騎手が不在となったため、乗替りとなったのは佐原秀泰騎手。打越厩舎に佐原騎手はめずらしい組み合わせと思って調べたところ、昨年4月以降の約1年で、この組み合わせはわずかに8回。重賞初挑戦で巡ってきたチャンスを生かせるかどうか。◎○の順はつけたが、この2頭は甲乙つけがたい。
中央2勝クラスと交流のはりまや盃を11番人気で制したダノンジャスティスだが、昨年は園田FCスプリント3着、建依別賞4着など重賞で上位実績あり。前走で能力全開なら上位勢ともそれほど差はない。
大高坂賞でブラックランナーを差し切ったモズヘラクレスは、黒船賞JpnIIIでも5着に入っており軽くは扱えない。
もう1頭打越厩舎のヤークトボマーも大高坂賞3着ならここでも上位食い込みもありそう。
◎3ブラックランナー
○2アメージングラン
▲1スペルマロン
△10ダノンジャスティス
△6モズヘラクレス
△4ヤークトボマー
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