カイセドクターは今シーズン初戦を勝って、8月のはまなす賞で重賞初制覇。その後勝ち星がないとはいえ調子を落としているわけではなく、賞金を稼いだことでオープン最上位に格付けされているため。ドリームエイジカップは古馬一線級相手に勝ち馬から4秒5差の5着は好走といえる。その後の2戦では、帯広記念に出走している馬たちに混じって2着に善戦。むしろここに来ての充実ぶりがうかがえる。
2歳時からこの世代を牽引してきたのが、2歳、3歳でそれぞれ二冠を勝ったキョウエイリュウ。5歳シーズンの三冠では、柏林賞6着、銀河賞7着と結果が出ていないが、それは負担重量を課せられてのもの。ドリームエイジカップではカイセドクターと僅差の6着で、その後オープン2組で連勝と、この馬も充実している。ドリームエイジカップではカイセドクターのほうが10kg重かったことと、近走の対戦相手からカイセドクターを上にとった。ただ重賞での勝負強さではこちらを上にするべきかもしれない。
3歳時に4歳馬相手のはまなす賞を勝って、5歳一冠目の柏林賞を勝っているのがゴールドハンター。障害を越えてからの決め手は強力だが、今の軽い馬場だとほかの馬も歩けるだけに、その持ち味が生かせるかどうか。
ばんえいダービーがキョウエイリュウの2着で、5歳二冠目の銀河賞を勝ったのがヤマトタイコー。オープンクラスでは苦戦しているが、同世代同士なら上位争いのチャンスはある。
イレネー記念、ばんえい大賞典と世代重賞を2勝しているコマサンダイヤも侮れない。
重賞初挑戦だが、前走A2特別を勝って近5走で4勝と調子を上げているギンジも上位食い込みなら。
◎3カイセドクター
○4キョウエイリュウ
▲9ゴールドハンター
△5ヤマトタイコー
△2コマサンダイヤ
△7ギンジ
天馬賞の出走表はこちら
このレース4連覇と5勝目がかかるエイシンニシパはトップハンデでも能力が抜けている。一昨年10月の姫山菊花賞以降、連対を外したのは六甲盃の4着のみ。それも他地区から有力遠征馬がいての結果。昨年地元馬で先着されたのはジンギだけで、今回その強敵は不在。このレースは3年前が57キロのトップハンデ・タイで、一昨年58キロ、昨年57.5キロと、いずれもトップハンデで勝った。トップハンデで4連覇となればすごい記録だ。
コスモバレットは佐賀に遠征したはがくれ大賞典でエイシンニシパに3/4馬身差の2着に健闘。その後地元に戻っての重賞では結果を残せなかったが、特別戦では大差圧勝で2連勝。今回2.5キロのハンデ差で、エイシンニシパにどこまで迫れるか。
アワジノサクラは、姫山菊花賞4着、園田金盃で5着だが、今回54キロというハンデならさらなる前進が見込める。
エイシンデジタルは、姫山菊花賞5着、園田金盃8着で、今回はハンデ的にもアワジノサクラとの比較では分が悪いが、昨年8月には摂津盃を制するなど、昨年夏以前の実績ではアワジノサクラより上。
エイシンイナズマは前走1400mの特別で8着だったが、昨年は菊水賞2着、兵庫ダービー3着と3歳戦線で上位を争った。兵庫ダービーと同じ舞台で53キロというハンデなら上位食い込みもありそう。
エイシンナセルは、昨年末の園田金盃では、ジンギ、エイシンニシパには離されたものの、10番人気ながら3着に好走。明けて10歳になったが、年齢を重ねて徐々にクラスを上げてきた今が充実期のようだ。
◎1エイシンニシパ
○9コスモバレット
▲8アワジノサクラ
△7エイシンデジタル
△10エイシンイナズマ
△2エイシンナセル
新春賞の出走表はこちら
クロールキックは、北海道所属として出走した南部駒賞2着で、そのまま岩手に転入して出走した寒菊賞では楽な手応えのまま4コーナー手前で先頭に立つと、直線後続を突き放して楽勝。門別のウィナーズチャレンジで2着好走はダテではない。ここでは頭ひとつ能力が抜けている。
リュウノガルシアは、寒菊賞で勝ったクロールキックから6馬身差で3着。ここまで重賞勝ちはないものの、重賞4戦して2着2回、3着2回。全11戦して3着以内を外したのが1回だけで、それも芝でのもの。寒菊賞の結果から◎とは差がありそうだが、ダートでの安定したレースぶりは評価できる。
北海道から移籍したカクテルライトは、ビギナーズカップ、若駒賞と重賞を連勝。南部駒賞、プリンセスカップではともに4着だったが、他地区からの遠征馬との対戦。ただ前走寒菊賞での10着惨敗は気になるところ。
前走初ダートの水沢で3着と好走したサンティラムック、前走水沢初戦の太夫黒特別で2着リュウノガルシアにクビ差3着だったセイシーキングらは馬券圏内に食い込めるかどうか。
◎6クロールキック
○1リュウノガルシア
▲5カクテルライト
△4サンティラムック
△2セイシーキング
金杯の出走表はこちら