無敗馬は2頭。ガリバーストームはデビュー戦を大差圧勝。2カ月半ぶりとなった前走は、プラス13キロの528キロという馬体重で、スタートからベラジオボッキーニとの一騎打ちを、最後はやや一杯になりながら半馬身差でしのいだ。そのときの1400メートルの勝ちタイム1分31秒0(良)はメンバー中最速。そこから中1週がどうか。休み明けの実戦を使われての上積みを期待したい。
もう1頭、デビューから2連勝はウーニャ。前走も逃げ切りだが、追走してきたピロコギガマックスを振り切ると、直線を向いて気合をつけられたが、最後は余裕があっての4馬身差。勝ちタイムは1分32秒6で、◎との比較では差がありそうだが、まだまだタイムは詰められそう。
アンサンは、デビューから2連勝で臨んだ園田プリンセスカップは3着だったが、1、2着は北海道からの遠征馬で、地元馬にはまだ先着されていない。強敵相手のレースを経験しての上昇はありそう。
ベラジオボッキーニは、デビュー戦圧勝のあと、2戦目はアンサンに半馬身差、3戦目はガリバーストームに半馬身差で2着。その着差なら逆転の可能性はありそう。
アッパートライを圧勝のあと園田プリンセスカップは7着だったメイプルシスター、ウーニャには負けたものの前走1230メートルのアッパートライを好タイムで勝ったピロコギガマックスらの巻き返しがあるかどうか。
◎7ガリバーストーム
○4ウーニャ
▲5アンサン
△1ベラジオボッキーニ
△9メイプルシスター
△11ピロコギガマックス
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南部杯というと2000m路線から短距離路線までさまざまな距離適性の馬が揃うこともめずらしくないが、今回出走の中央勢は短距離路線のヒロシゲゴールド以外の6頭はマイルを主戦場としている面々が揃った。ただ、その6頭は勝ったり負けたりで甲乙つけがたい。
エアスピネルはダート未勝利だが、フェブラリーステークスGIではカフェファラオに迫っての2着。着順にかかわらずダートでは勝ち馬とはすべて1秒以内の差。ダート重賞ではいつでも勝てる能力はあると思う。
アルクトスは、一昨年がサンライズノヴァの2着で、昨年はダート1600mの日本レコードで勝利。前走さきたま杯を勝って以来4カ月ぶりの実戦となるが、リピーターが活躍するレースでもあり、連覇も期待できる。
勝ち星から遠ざかっているインティだが、昨年のチャンピオンズカップGIで3着、前走かしわ記念JpnIでも3着と一線級相手でも好走しているだけにまだまだ見限れない。
サンライズノヴァは一昨年4番人気でこのレースを制し、昨年は1番人気で4着。その後武蔵野ステークスGIIIが3番人気で勝利と、人気があまりアテにならないのは、展開次第という面からだろう。
ソリストサンダーは、武蔵野ステークスGIIIがサンライズノヴァに3/4馬身差2着で、かしわ記念JpnIがカジノフォンテンにハナ差2着。左回りのマイル戦で能力を発揮する。
地方馬では大井のワークアンドラブ。気性面から走るときとそうでないときの成績にムラがあるが、得意のマイル戦で最大限能力を発揮すればこのメンバーでも互角に戦える。
◎13エアスピネル
○16アルクトス
▲1インティ
△3サンライズノヴァ
△15ソリストサンダー
△8ワークアンドラブ
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大井から3頭の遠征があるが、ここは兵庫のイグナイターが強そう。中央でダートの新馬戦を勝ちながら2戦のみで大井に移籍。京浜盃で2着に好走し、古馬相手のB2特別で2着のあと兵庫に移籍した。古馬B1クラスに格付けされ、初戦が2着に2秒3、2戦目の前走がなんと3秒5という大差をつけて圧勝。その1400メートルの勝ちタイム1分27秒4(稍重)は、JpnIIIの兵庫ゴールドトロフィーでも通用しそうなタイム。今回、同じ1400メートルで3歳馬同士なら遠征でも断然の存在といえそう。
春の名古屋二冠馬トミケンシャイリは連勝こそ途切れたが、古馬初対戦となった前走のA1特別で5馬身差の圧勝。4月以来の1400メートル戦となるが、春は3歳戦で圧勝を続けていた距離だけに期待できそう。ただここはイグナイターがいかにも強そう。
大井のオークハンプトンは、4月に1700メートルの準重賞ブルーバードカップで、その後東京ダービー2着と好走を見せたギャルダルに1馬身半差をつけて快勝。前走1400メートルの古馬B2特別で5着だったが、あらためてこの距離でどうか。
地元勢では、中央へ2戦挑戦したあとの3歳特別で連勝中のブルースウェードがどこまでやれるか。
浦和・桜花賞2着のグロリオーソ、盛岡に遠征したハヤテスプリントでクビ差2着のミラコロカナーレら、大井勢はいずれも侮れない。
そのほか、重賞3勝のブンブンマル、笠松のエイシンイナズマは菊水賞2着に兵庫ダービーでは接戦の3着、高知・黒潮皐月賞2着のブラックマンバら、重賞実績馬がいるもものの、印が回らなかった。
◎2イグナイター
○9トミケンシャイリ
▲10オークハンプトン
△11ブルースウェード
△3グロリオーソ
△6ミラコロカナーレ
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瑞穂賞の声を聞くと、ホッカイドウ競馬もいよいよシーズンラストが近づいてきたことを思わせる。
今シーズン、門別の古馬戦線で安定して結果を残してきたのがクインズサターン。コスモバルク記念を勝ち、赤レンガ記念はリンノレジェンドの逃げ切りを許して2着だったが、9月の旭岳賞は中央2勝クラスから転入して2連勝中だったサンビュートをアタマ差でしりぞけた。道営記念連覇に向け、ここでも結果を残しておきたいところ。
赤レンガ記念を逃げ切ったリンノレジェンドだが、その後の3戦がいまいち。ただ逃げ馬ゆえ、展開に左右されるところも大きい。前走旭岳賞(4着)でも2頭にマークされ3番手以下を離して先行する厳しい流れだった。マイペースの逃げに持ち込めるかどうか。
ルールソヴァールは中央オープンから転入した昨年が5戦3勝、2着2回。旭岳賞を勝って瑞穂賞、道営記念が2着だった。9カ月半ぶりとなった復帰戦を叩いて、昨年程度の能力が発揮できれば当然勝ち負けまで。
前走旭岳賞で、先行3頭ハイペースの3番手を追走しながら3着に粘ったのがリコーワルサー。1年以上のブランクがあり、移籍後3戦目での上積みがあれば旭岳以上も期待できる。
星雲賞で豪快な追い込みを決めたクラキングスは、同様に末脚を生かせる展開になるかどうか。
南関東オープンから転入3戦目となるウタマロも連下争いの可能性。
◎2クインズサターン
○1リンノレジェンド
▲3ルールソヴァール
△5リコーワルサー
△4クラキングス
△7ウタマロ
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今年1月7日の白銀争覇以来、笠松に久しぶりに重賞が戻ってきた。
近走、重賞で実績を残している馬がいないというメンバーで、中央から兵庫に移籍初戦となるテーオーエナジーは、今年春まで中央ダートのオープンや重賞で入着こそないものの、勝ち馬からは1秒前後の差。地方の小回りコースでも3歳時には兵庫チャンピオンシップJpnIIを勝ち、佐賀記念JpnIIIでも3着好走があった。ここでは能力断然と見る。
ヒルノデンハーグは中央2勝クラスを勝ちきれず、笠松に転入した昨年は4戦3勝。1年ぶりの実戦となった前走東海クラウンでは早めから後続を離しての逃げで、2着に5馬身差をつける圧勝。昨年より力をつけている印象で、テーオーエナジーを負かす可能性があるとすればこの馬。
◎○の一騎打ちの可能性が高く、以下は3着争い。中央2勝クラスから転入してA2特別3着に、A1特別4着のスタンサンセイ。8月に名古屋A1特別で2着があったナムラムツゴローだが、その後の3戦がいまひとつでどうか。中央2勝クラスから転入初戦のシャイニングデイズなど。
◎8テーオーエナジー
○9ヒルノデンハーグ
▲6スタンサンセイ
△11ナムラムツゴロー
△10シャイニングデイズ
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