今回のメンバーで、ここまで短距離でもっとも高い能力を示しているのがリーチ。フレッシュチャレンジが好タイムで2着に6馬身差。栄冠賞は3着だったものの、中団追走から直線は馬場の三分どころをよく伸びて前に迫った。ターフチャレンジはスタートでタイミングが合わず最後方からとなったものの4コーナーでは4番手まで進出。直線では一旦先頭に立つ場面もあったが、ゴールの瞬間は首の上げ下げで惜しくも2着だった。芝に挑戦したすずらん賞でも着順こそ7着だったが、勝ち馬とコンマ5秒差。門別コースは単純なタイム比較が難しいが、デビュー戦1000メートルの1分0秒5はメンバー中最速タイ、栄冠賞の走破タイム1分13秒4も優秀で、重賞制覇の大きなチャンスといえそう。
アサナトはフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、1000メートル1分0秒5という好タイムで、2着に2秒1の大差をつけた。それ以来2カ月半ぶりの実戦ゆえに仕上がり次第の面は否めないが、素質は高そう。
サラコナンはJRA認定勝ちこそないものの、ここまで5戦してすべて3着以内。前走では単騎大逃げの馬をみずからつかまえに行って、2着に5馬身差は見どころがあった。
ハートプレイスは、栄冠賞では着順こそ5着だったが、勝ち馬から3馬身ほどの差。1700メートルのブリーダーズゴールドジュニアカップは差のある6着だったが、1200メートルに戻ってあらためての期待。
1200メートルの持ちタイム最速は、チサットが未勝利戦で記録した1分13秒3で、そのときは2着に6馬身差をつける圧勝だった。その後、アタックチャレンジで2、2、1着。ここにきて力をつけてきた印象。
前走1200メートルのオープンでも2着と結果を出したモズアンビリバボーにも上位争いが期待できそう。
◎6リーチ
○2アサナト
▲7サラコナン
△3ハートプレイス
△4チサット
△9モズアンビリバボー
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登録のあった佐賀のライトシャワーが回避となったのは残念。九州(熊本)産ながら門別でデビューし、4戦目でJRA認定のアタックチャレンジを勝利。佐賀に移籍して1勝し、小倉のひまわり賞に挑戦。芝のスピード競馬にも対応して3着と好走を見せていた。出てくればかなり注目されたはずだ。
ならば注目はやはり北海道勢で、ラジアントエンティに期待する。デビューから2連勝で臨んだ栄冠賞は6着だったものの、直線半ばまでは先行勢に食らいついて見せ場があった。中央芝への挑戦は2戦とも着外だったが、血統的にもやはりダートでこそ。今回北海道勢はほかに3頭いるが、その中ではスピード上位と見る。
マイハンプスはデビュー4戦目のアタックチャレンジで初勝利を挙げると、続く前走リリーカップでは、勝ち馬から離されたとはいえ3着。勝ったソロユニットが強すぎた。牝馬同士ではこの世代で上位を争う1頭。
門別のオープンで上位を争うラストスタンドに、1000メートルの重賞フルールカップで4着だったデスブロー。経験の浅い地元勢に比べると、層が厚い中で経験を積んでいる北海道勢がやはり中心。
地元勢ではデビューから2連勝のフセノチェリーが一矢報いることができるかどうか。
◎3ラジアントエンティ
○10マイハンプス
▲2ラストスタンド
△9デスブロー
△7フセノチェリー
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