今年後半の金沢古馬戦線を牽引してきたのがティモシーブルー。重賞初制覇となった百万石賞は言うまでもなく、イヌワシ賞は強豪他地区勢を相手に地元では唯一上位争いの2着。白山大賞典JpnIIIでは地方最先着の5着というだけでなく、佐賀のグレイトパールに先着して、勝ち馬から1秒3差なら好走といえる。2600メートルの北國王冠は距離が長かったか2周めの3コーナーからついていけなくなかったが、2000メートルで地元同士ならあらためての期待だ。
このレース連覇がかかるのがヤマミダンス。前走兵庫クイーンカップは、2番手から抜群の手ごたえのまま3コーナー過ぎで前をとらえると、直線では後続を寄せ付けずという圧巻のレースぶり。今シーズン前半は勝ちきれないレースが続いていたのが、その兵庫クイーンカップまで目下3連勝中と調子を上げて臨む一戦だ。
北國王冠で地元最先着の5着だったのがグルームアイランド。こちらもその前まで3連勝と好調。2015年以来4年ぶりの中日杯制覇なるかどうか。
中央2勝クラスからの転入初戦を制したトウショウデュエル、牝馬ながら今年石川ダービーを制したロンギングルックらは上位争いに加われるかどうか。
◎6ティモシーブルー
○8ヤマミダンス
▲5グルームアイランド
△10トウショウデュエル
△4ロンギングルック
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昨年、京都のJBCクラシックに出走して以降、調子を落としていたタガノゴールドだが、今年夏以降に完全復活。夏以降で負けたのは、名古屋に遠征した名港盃と、本格化した笠松のストーミーワンダーの2着だった姫山菊花賞だけ。昨年1番人気に支持されながら4着に敗れた雪辱を果たしたいところ。
地元園田の重賞ではなかなか勝ちきれない印象があったエイシンニシパだが、今年は年明けから絶好調で、佐賀遠征も含め重賞を3勝。5月の兵庫大賞典では3コーナーから人気3頭の勝負となって、ラチ沿い好位から逃げたマイタイザンの内をすくって鮮やかに抜け出した。6月の六甲盃、さらに休み明け初戦では58キロという斤量もあって結果を残せなかったが、そこを叩いての復調に期待だ。
シュテルングランツは浦和からの移籍初戦。南関東の重賞でも上位を争っていただけに、ここでも能力的には見劣りしない。マイタイザンとの先行争いでどんなペースになるか。
ここに来て赤丸急上昇はマコトタリスマン。3走前の特別戦で1870メートル=1分58秒1という勝ちタイムは、ともに距離が1870メートルになった過去10回の兵庫大賞典、園田金盃の勝ちタイムと比較してもダントツ。ただ2度出走した重賞ではともに4着と負けているだけに、一線級のメンバーに入ってどうか。
船橋から転入3戦目となるコンドルダンスは、前走がマコトタリスマンにクビ差2着なら当然上位争いも。
昨年から今年の梅見月杯まで快進撃を続けたマイタイザンだが、休養明けの2戦がいまひとつ。しかもシュテルングランツがいるだけに、楽な単騎逃げとはなりそうもないだけにどうか。
◎11タガノゴールド
○7エイシンニシパ
▲10シュテルングランツ
△4マコトタリスマン
△2コンドルダンス
△5マイタイザン
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この時期の古馬重賞としては負担重量が軽い。それゆえ若い世代の活躍も目立つことから、強いと言われる5歳世代の2頭に期待する。
狩勝賞、北見記念ではミノルシャープが先着したが、その前の岩見沢記念、寒露特別ではメジロゴーリキが先着しているように、能力的には互角。北見記念では860キロの重量に苦戦したメジロゴーリキだが、特別戦なみに負担重量が軽くなるここで再び逆転の可能性大と見る。
夏バテの影響が長引いたオレノココロだが、ここに来て復調気配のよう。昨年は790kgで勝っており、今回、コウシュハウンカイより10kg軽く、5歳馬2頭より10kg重いだけの780kgなら巻き返しも可能。
4歳のアアモンドグンシンも750kgの軽量を生かせば馬券圏内の食い込みもありそう。
北見記念はさすがに他馬より20kg以上重いハンデが厳しかったコウシュハウンカイだが、ここもトップハンデとはいえ790kgなら互角の勝負も可能。
◎5メジロゴーリキ
○8ミノルシャープ
▲1オレノココロ
△9アアモンドグンシン
△3コウシュハウンカイ
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テイエムサウスダンは、デビューからの2戦が案外の競馬だったが、チークビーシーズをつけるようになって2連勝。外にもたれるところが修正されたようだ。確実に能力アップを感じさせる。
メイショウテンスイはデビューから2連勝。前走オキザリス賞でも直線半ばで先頭に立つと、最後は余裕があった。あとは初めての地方・園田コースに対応できるかどうか。
地方馬ではエーデルワイス賞2着のアザワク。そのエーデルワイス賞は、ハイペースを好位追走から直線で一旦は先頭に立ち、2着に負けたとはいえ一番強い競馬をした。ただ小回りコースで折り合い次第の面はある。
もう1頭デビューから2連勝のファシネートゼットは押し出されての△だが能力的に差はない。ここまで印上位馬は、いずれも初めての園田コースへの対応はカギになるだろう。
地元の期待は当然、園田5戦全勝のエキサイターということになるが、若駒賞も直線だけの競馬で勝ったように、まだあまりまともに競馬ができていない。中央のダート2勝馬が相手となると、連下争いまで。
地元勢ではエイユーキャッスルの前走1700メートル戦での7馬身差圧勝も軽視できない。ただ狙いは距離が伸びて3歳以降かもしれない。
◎7テイエムサウスダン
○6メイショウテンスイ
▲2アザワク
△9ファシネートゼット
△10エキサイター
△8エイユーキャッスル
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高知デビュー馬限定の2歳重賞。
シェナオセロは、新馬戦こそガンバルンの4着に敗れたものの、その後休養を挟んで2連勝。前走山北みかん特別では、クビ、ハナ差という3頭接戦の2着だったものの、勝ったボルトギーニは門別デビューで、3着のアウトラウドはJRAデビュー。地元デビュー馬同士の争いとなれば、この馬が頭ひとつ抜けている。
相手には、前走かぼちゃの小倉煮特別でシェナオセロの3着だったガンバルン。新馬戦から3連勝で期待されたが、その後の2戦では強敵相手に勝ちきれず。ただデビュー以来3着以内を外していないのは、今回のメンバーではこの馬だけ。安定した成績は評価できる。
アヴァンティは2走前のツガニうどん特別でガンバルンに6馬身差をつける圧勝。離れた4番手からロングスパートで、4コーナーで内からガンバルンをとらえると直線だけで突き放した。レースぶりに子供っぽいところがあり能力を発揮できるかどうか。
前走2着のレースぶりがよかったレイカサンライズ、後方から末脚勝負の展開がはまればエトゥープに出番も。
◎12シェナオセロ
○3ガンバルン
▲2アヴァンティ
△4レイカサンライズ
△9エトゥープ
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