今年最初に行われたウィナーズチャレンジ(6月7日)を勝ったエムティアンは、JRA函館2歳ステークスの出走権を獲得し、ここは不在。そのエムティアンが好位3番手追走から直線先頭に立って押し切ったのに対して、2着のステッペンウルフは、中団うしろから早めに差を詰めたが、とらえるところまではいかなかった。最後にいい脚を使ったのはステッペンウルフのほうで、1馬身差は道中の位置取りの差。ここであらためて能力の差を見せてくれそう。鞍上の山本咲希到騎手は、19日に行われたヤングジョッキーズシリーズ・トライアルラウンド船橋の第1戦を制し、さらにその2日後にはディナスティーアでヒダカソウカップを制して重賞初制覇を果たすなど絶好調。その勢いに乗ってみる手はある。
ハッピーエマーブルは、フレッシュチャレンジこそ惜しくもアタマ差2着だったが、続く前走アタックチャレンジは抜群のスタートからハナを奪うと、直線では後続を突き放し、まったく危なげのないレースぶりで完勝。強いレースをしていた。
シェリーアモールのフレッシュチャレンジ勝ちは、3コーナーまでにじわじわと先頭に立つと、直線では軽く追われただけで2着に4馬身差をつける楽勝。素質の高さを感じさせるレースぶりだった。
今シーズン開幕日のスーパーフレッシュチャレンジは濃霧のため取止めとなってしまい、仕切り直しとなった5月2日のスーパーフレッシュを勝ったのがイグナシオドーロ。新種牡馬ヴィットリオドーロの産駒として期待がかかる。
6月7日のウィナーズチャレンジで4着だったダイキンボシ、同3着のエアースピーダー、さらに1200メートルのフレッシュチャレンジを勝ったホワイトヘッドらにはまだまだ上積みがありそう。
◎5ステッペンウルフ
○3ハッピーエマーブル
▲13シェリーアモール
△8イグナシオドーロ
△2ダイキンボシ
△4エアースピーダー
△14ホワイトヘッド
栄冠賞の出走表はこちら
ウォーターループは、東海ダービーこそ3着だったが、その前には東海クイーンカップから新設のぎふ清流カップを連勝。そのぎふ清流カップでハナ差2着にしりぞけたクルセイズスピリツは、大井に移籍して26日の優駿スプリントを11番人気ながら制して見せた。東海ダービーで残念ながら連勝が途切れたサムライドライブが不在となれば、ウォーターループは同世代の牝馬同士では一歩抜けた存在といえそう。
サラヒメは、北海道所属の2歳時に園田プリンセスカップを制したが、その後は勝ち馬から1秒以上の差をつけられての敗戦が続いていた。ところが前走古馬A3特別ではコンマ2秒差3着と久々の好走。3歳のこの時期にこのクラスで互角の勝負ができるなら見直す手はある。
名古屋の若草賞を制したレコパンハロウィーだが、後方から直線一気という脚質ゆえ、展開次第の他力本願という面は否めず、勝ちきれないレースが続いている。今回初めての笠松コースでやはり展開頼みとなりそう。
菊水賞2着など重賞で常に上位争いのフセノラン、3歳1組特別を2連勝して充実ぶりを感じさせるマーメイドモアナらも能力的にそれほど差はない。
目下4連勝中のマッシヴアクトレスだが、いきなりの相手強化となるため今回は様子見。
◎4ウォーターループ
○6サラヒメ
▲8レコパンハロウィー
△2フセノラン
△5マーメイドモアナ
クイーンカップの出走表はこちら