ダートグレードを2勝以上しているメンバーがいない中で、キングズガードはGI/JpnIでもたびたび勝ち馬から1秒差以内の好走。前走黒船賞JpnIIIは惜しくも2着だったが、直線では砂の重い内を通らされてのもの。トップハンデ58キロだが、克服できるだけの能力はあると見る。
兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIのトウケイタイガーは、地元なのに専門紙では△が付いている程度で評価が低くちょっと驚いた。レースはそのとおり、前半はなんとか3番手につけて見せ場をつくったが、後半はまったくレースにならなかった。その後、休養を挟んでの地元戦を楽勝。体調が戻っての参戦と見て、54キロのハンデなら連覇もあるかもしれない。
ブルドッグボスは、東京スプリントJpnIIIでは1番人気に支持されたものの5着。逃げ切ったグレイスフルリープは鮮やかな逃げ切りだったが、展開やら枠順やらで2着のキタサンミカヅキから6着のラブバレットあたりまではほんの少しの差だった。黒船賞JpnIIIを57キロで好走しているように、57.5キロでも問題ないだろう。とはいえ昨年7月から使い詰めで、今回輸送もともなうだけに▲まで。
黒船賞JpnIIIであっと言わせたエイシンヴァラーだが、中央ではオープン勝ちの実績もあっただけに、終わってみればなるほどという結果でもあった。今回、黒船賞JpnIIIと同じ56キロで、接戦だったキングズガードやブルドッグボスがそのときよりわずかでではあるが増量なら再度チャンスはありそう。
そのほかの中央勢は甲乙つけがたく、消去法的に、ダートも地方も初めてのサンライズメジャー、勢いはあるもののレースレベル的に疑問のサクセスエナジーを消した。△を付けたコパノチャーリー、ローズプリンスダムは、ともに1400メートルの経験に乏しいが、地方のコーナーを4つまわるコースなら対応可能と見る。
◎3キングズガード
○6トウケイタイガー
▲2ブルドッグボス
△5エイシンヴァラー
△1コパノチャーリー
△10ローズプリンスダム
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ばんえい記念でのニュータカラコマは残念なことだったが、それ以外の既存勢力3強に加え、ばんえい古馬線戦の次代を担うであろうセンゴクエース、マルミゴウカイも出走してきた。
しかしここはクラス別定で10キロ減のソウクンボーイに期待する。初挑戦となったばんえい記念は障害を越えてからもしっかり歩き、3着争いにからんでの5着はがんばった。その反動が心配されたが、シーズン初戦の自己条件を快勝。ばんえい十勝オッズパーク杯でオープン馬以外が馬券にからんだのは2013年3着のインフィニティーまで遡らなければならないが、今シーズン、ソウクンボーイには重賞戦線での活躍も期待だ。
今シーズン最初のオープン、スプリングカップは、コウシュハウンカイ、センゴクエースが3着以下を離しての争いとなったが、その1、2着は障害のタイミングひとつ。あらためてこの重量ならセンゴクエースに期待する。
スプリングカップでその2頭から離されての3着だったマルミゴウカイはどこまで差を詰められるか。
ホクショウユウキは昨シーズン終盤、ウィナーズカップを勝つなどオープンでの実績があり、クラスが下がってマイナス10キロで出走できるのは有利。
オレノココロは無印......でいいのか?ちょっと不安ではある。
◎8ソウクンボーイ
○9センゴクエース
▲5コウシュハウンカイ
△6マルミゴウカイ
△2ホクショウユウキ
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チャイヤプーンは、門別で2勝を挙げ、移籍した盛岡初戦の知床賞こそ3着に敗れたものの、先着されたのは北海道からの遠征馬。その後、正月の金杯を含め冬休みを挟んで水沢で3連勝。つまり岩手所属馬にはまだ先着を許していない。前走ルピナス賞では、ほとんど仕掛けずに3コーナーで前をとらえると、鞍上の村上忍騎手は何度もうしろを振り返り、後続の脚色を確認しながら2着のナナヒカリに8馬身差をつける圧勝。岩手ではまだ底を見せていない。
2歳から3歳のA級を勝った馬が少ないなかで、今年度から準重賞となったスプリングカップを圧勝したのがグランフェルメール。川崎から移籍初戦のルピナス賞ではチャイヤプーンの4着に敗れていたものの、スプリングカップでは、馬場状態が違うとはいえ、そのときの走破タイムから一気に5秒近くも時計を縮めた。逆転まであるかどうか。
ルピナス賞で2着だったのがナナヒカリは、北海道では認定勝ちこそなかったものの、ウィナーズチャレンジで3着があり、北海道2歳優駿JpnIIIに出走(7着)した経験がある。移籍3戦目での上積みがあれば、差を詰める場面はあるかもしれない。
中央未勝利から転入して4戦3勝2着1回のエルノヴィオ、兵庫から転入して前走B1戦を勝ったアップバングらは、初めての一線級との対戦でどこまでやれるか。
◎7チャイヤプーン
○9グランフェルメール
▲3ナナヒカリ
△1エルノヴィオ
△2アップバング
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金沢と笠松で重賞を勝ったノブイチか、目下3連勝中のヤマミダンディーかという争いになりそうだが、ひとつ内枠に入って先手をとれそうなヤマミダンディーに期待する。前走は減量の塚本弘隆騎手が外目の枠からやや強引にハナをとると3コーナーからは徐々に後続との差を広げての楽勝だった。この先どこまで伸びるか楽しみな逸材で、吉原寛人騎手が鞍上ということでも楽しみ。
ノブイチは、名古屋のスプリングカップが5着だったが、さすがに相手がサムライドライブでは仕方ない。それを除けば兼六園ジュニアカップ2着以降は負けなし。今回は11月の金沢ヤングチャンピオン以来の地元重賞で、これまで未対戦の上がり馬もいるだけに、それほど楽なレースにはならないと見る。
12月にデビューしてここに来て2連勝と調子を上げてきたジュウワンローズ、前走ノブイチに1馬身差2着のアルファーティハ、世代上位馬相手に善戦続きのマナレアらが2強の争いに食い込めるかどうか。
◎2ヤマミダンディー
○3ノブイチ
▲8ジュウワンローズ
△5アルファーティハ
△9マナレア
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浦和に再度移籍して3戦、結果が出ていないエンパイアペガサスだが、今年は岩手競馬シーズンが始まっても戻らず浦和にとどまった。とはいえ金盃の4着、準重賞・卯月杯の6着は、上位馬の顔ぶれを見てもレベルの高い争いをしていることは間違いない。ゆったり流れる小回りの長距離戦は、おそらく望むところだ。
中日杯でメイジンの5着に敗れたグルームアイランドだが、スタートからずっと前後左右を囲まれ、まったくレースをさせてもらえなかった。直線を向いて馬群がばらけたところでようやく外に持ち出したものの時すでに遅し。メイジンは後続を突き離していた。その後、報知オールスターカップは8着、大井に移籍しての金盃は11着と、ともに惨敗だったが、続く前走卯月杯ではエンパイアペガサスに先着する3着と好走。復調して望む一戦だけに、2年ぶりのこのレース2勝目の可能性もおおいにありそう。
ベルゼブブは走るときと走らないときの落差が大きく、原因は何なのだろう。とはいえ2100メートルの戸塚記念で強い勝ち方をしているだけに、2500メートルのここで能力を発揮という期待はできる。
ハタノリヴィールは昨秋大井から移籍し、年明けにウインター争覇、マーチカップと重賞を2勝。しかし大井ではB級で勝ちきれずという成績で、上記3頭相手では分が悪い。
中日杯を圧勝したメイジンだが、川崎に遠征した報知オールスターカップ(10着)はともかく、地元のA1戦でも惨敗ではあまり強気になれない。
東海ゴールドカップでハタノリヴィールに先着しての2着があるアサクサポイントまで、△はいずれも連下争いまで。
◎6エンパイアペガサス
○2グルームアイランド
▲7ベルゼブブ
△9ハタノリヴィール
△1メイジン
△4アサクサポイント
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