10頭立ての少頭数だが、そのうち8頭が重賞勝ち馬。さらに重賞を勝っていないランウェイワルツ、クラバズーカーにしてもダートグレードで2着もしくは3着があるという実績馬が集まり、付けようと思えば全馬に印が付けられる充実のメンバーが揃った。一方で、スーパーステションが2月20日(大井)、ストーンリバーが1月3日(川崎)に出走している以外の8頭は年明け初戦となるだけに難解な一戦だ。
とはいえオヤコダカには負けられない一戦。外回りコースには不安がないでもないが、休養明け初戦でも実績はあり、昨年も4カ月ぶりの実戦でこのレースを制していた。
ドラゴンエアルは、昨シーズン川崎から戻って以降、地元門別での成績は10月の瑞穂賞制覇を含め4戦オール3着以内。昨シーズンの古馬重賞線戦とほとんど変わらないメンバーだけに、ここでも上位争いは必至。
スーパーステションは昨年3歳時、始動こそ遅れたものの、8戦7勝、2着1回。王冠賞とダービーグランプリを制して本格化をうかがわせた。しかし冬期間、南関東に移籍しての2戦はさっぱり。門別に戻っての巻き返しに期待だ。
昨年の道営記念を制したのはステージインパクト。とはいえその道営記念は、オヤコダカがスタート後の先行争いに巻き込まれたこともあり、中団からレースを進めたステージインパクトはペースが落ち着いたところでじわじわと位置取りを上げていって最後にオヤコダカをとらえたという五十嵐冬樹騎手の好騎乗のうえで展開にも恵まれた。あらためて実力が試される一戦。
昨年、遠征も含めて牝馬同士の重賞3勝のジュエルクイーン、昨年のコスモバルク記念2着だったスティールキングらも上位が期待できそうだが、無印の馬まで馬券圏内があっても驚けない混戦。
◎7オヤコダカ
○4ドラゴンエアル
▲1スーパーステション
△10ステージインパクト
△2ジュエルクイーン
△5スティールキング
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佐賀皐月賞は、昨年までは古馬によるB級のS2重賞として行われていたが、S2重賞廃止によって、レース名からイメージされるとおりの3歳重賞となった。
飛燕賞では3着馬に9馬身差をつけてクビ差で1、2着を争ったベルセルクとリンノゲレイロ。今回のメンバーでもこの2頭が優位と見る。惜しくも2着に敗れたリンノゲレイロだが、向正面で先頭に立つのがやや早すぎたような感じはあった。その後の前走、3歳-1組特別では2着に2秒2の大差をつける圧勝で力の違いを見せつけた。飛燕賞の雪辱を期す一戦。
一方のベルセルクは飛燕賞を勝ったあと、古馬B-4組戦で2着なら評価を落とすものではない。
怖いのがトーセンプルメリア。中央未勝利から転入して3着のあと4連勝中。前走1750メートル戦の勝ちタイム1分58秒4は、上記2頭の持ちタイムとの比較ではやや劣るものの、流れ次第では詰めきれないタイム差ではない。
ル・プランタン賞を制したマイメンだが、その勝ちタイム2分1秒0は、◎○との比較ではやや劣る。逆転までは難しそう。
花吹雪賞を制してル・プランタン賞でマイメンにコンマ2秒差の4着だったローザーブルー、南関東から戻って3戦目のスターオブソレイユらが馬券圏内まであるかどうか。
◎8リンノゲレイロ
○7ベルセルク
▲11トーセンプルメリア
△6マイメン
△10ローザーブルー
△1スターオブソレイユ
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グランダム・ジャパンの2歳シーズンに続いて3歳シーズンの女王も狙うエグジビッツは、ホッカイドウ競馬開幕前にもかかわらず初戦の若草賞に遠征。好位の外目追走から直線半ばで先頭に立つという正攻法の競馬も、後方から直線一気という展開が見事にハマったレコパンハロウィーにしてやられた。とはいえ4カ月ぶりの実戦で勝負どころでの反応がイマイチだったのも確か。ひと叩きされ、輸送も門別から水沢ならそれほど遠くはなく、前走以上の走りに期待したい。
スターギアは牡馬相手の金杯で2着に好走し、今季初戦となった牝馬同士のあやめ賞は6馬身差の圧勝。昨年11月のプリンセスカップではエグジビッツに完敗だったが、当時より確実に力をつけた。
浦和のリッカサンサンは、3走前にJRAとの条件交流を勝ち、前走地元の若草特別は3着。その若草賞で、勝ったミスターバッハはその後にクラウンカップで2着。2着のミスサハラはその後に牝馬限定の3歳オープン特別を勝利。リッカサンサンも相応の実力なら、ここでも十分勝負になりそう。
あやめ賞で2着だったバレンティーノ、浦和・桜花賞に続いて北海道から遠征のプリムラジュリアンらは連下候補。
◎2エグジビッツ
○4スターギア
▲8リッカサンサン
△7バレンティーノ
△6プリムラジュリアン
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若草賞を勝ったレコパンハロウィーだが、前走ル・プランタン賞では、後方追走から直線一気という脚質ゆえの危うさを見せての3着だった。ならばここはマイペースで逃げてそのまま粘り込むリボースを狙ってみたい。ライデンリーダー記念2着があり、ここ3戦では中央遠征を挟んで3歳1組特別で2着、1着と好走。ただ初めての1800メートルをこなせるかどうかという不安はある。
若草賞を制したレコパンハロウィーは、名古屋1800メートルはすでに1月の梅桜賞(2着)で経験済み。名古屋は直線は短いが、そのぶんコーナーがゆったりしているので、コーナーがきつい小回りコースよりロングスパートが決まりやすいのかもしれない。遠征続きで今回は中8日という強行軍はちょっと気になるところ。
船橋から遠征のノートゥルレーヴは3歳の条件戦を2連勝中。今回引き続きサムライドライブ不在で抜けた能力の馬がいないメンバーだけに、あっさりということも考えられる。
ゴールドジュニア3着だったウォーターループ、牡馬相手の新緑賞で4着と好走したバジガクアリアらも上位を狙えそう。
◎3リボース
○8レコパンハロウィー
▲7ノートゥルレーヴ
△11ウォーターループ
△5バジガクアリア
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ミッキーヘネシーの前走船橋・柏の葉オープンは、13頭立ての4コーナー12番手から直線大外を追い込んで2着に食い込んだ。2016年12月の船橋・総の国オープンは最低人気で勝っているだけに、南関東のオープンでも通用する実力。ダートグレードや南関東のオープンなどに遠征を続け、地元高知での出走は2016年8月以来、じつに1年8カ月ぶりとなる。2年前7歳時の高知では重賞を勝ちきれなかったが、8歳、9歳と遠征を続けて力をつけた(と言えるのかどうか)。高知の古馬重賞はこの2年でかなり顔ぶれが変わったが、久々の地元戦で期待したい。
高知の古馬では頂点も狙えると思われたイッツガナハプンだが、振り返ってみると勝った重賞はだるま夕日賞の連覇だけ。気性難があり、勝つ時は強い勝ち方をするが、負ける時はさっぱりというタイプのようだ。2走前のだるま夕日賞は、スタートで後手を踏んで後方からとなったが、徐々に位置取りを上げてゴール前差し切る強い勝ち方を見せた。ところが前走御厨人窟賞では見せ場のないまま6着。能力を出せる状態にあるかどうか。
ギンパリは、大高坂賞3着、御厨人窟賞2着と好走。ただ◎○はやはり強力だ。
ワイルドコットンは、A-2戦からA-1特別で3連勝と力をつけ、黒船賞でも地元最先着の7着。一発はあるかもしれない。
前走A-4戦を圧勝したトウカイハッピーは格上の重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎8ミッキーヘネシー
○4イッツガナハプン
▲2ギンパリ
△7ワイルドコットン
△6トウカイハッピー
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