3歳馬による1800メートルのS2重賞。登録は12頭だったが、寂しい7頭立てとなった。
ライトストーリーは、背振山賞を勝って臨んだ飛燕賞は見せ場のないまま差のある7着。とはいえ、その飛燕賞を制したベルセルクとは、3歳-1組の初夢特別、背振山賞で互角の勝負をしていた。世代トップクラスの能力はあり、巻き返しのかかる一戦。
モダンクラシックは、中央未勝利から転入して年明け目下3連勝中。前走3歳-2組戦での1分30秒7(稍重)というタイムも優秀なもの。中央では中距離を使われていたが、佐賀で初めての1800メートル戦でどうか。
エスワンノホシは、地元馬限定の佐賀若駒賞を勝ったものの、その後の筑紫野賞、飛燕賞はともにやや差のある5着。とはいえ、今回のメンバーでは飛燕賞最先着。逃げ馬不在なだけに、逃げるか好位につけて結果につなげたいところ。
花吹雪賞5着で前走の3歳-1組戦で2着に好走したシアワセクル、背振山賞でライトストーリーの3着だったニッポンタイショウらも上位を狙える。
◎2ライトストーリー
○1モダンクラシック
▲4エスワンノホシ
△3シアワセクル
△5ニッポンタイショウ
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今年もここからはじまるグランダム・ジャパン(GDJ)3歳シーズン。
エグジビッツは、昨年のGDJ2歳シーズン優勝を決めた時点で、「3歳シーズンも狙います」と田中淳司調教師が話していたように、さっそく初戦のここから遠征してきた。11月の水沢・プリンセスカップ以来の実戦となるが、9日には門別の坂路で600m=36秒0というタイムを出しているだけに仕上がりは十分だろう。
兵庫のレコパンハロウィーは2走前の梅桜賞に続いての名古屋遠征。その梅桜賞では、さすがにサムライドライブには差をつけられたものの2着を確保。続く前走のJRAとの条件交流戦でも2着(同着)と好走した。2度めの遠征で上積みも期待できそう。
同じく兵庫から遠征のミネオラチャンは、大晦日の園田ジュニアカップが牝馬最先着の3着で、年明け初戦の園田クイーンセレクションが3/4馬身差の2着。ここに来て確実に力をつけている。レコパンハロウィーとも差がない。
ネコマレーは、中央から大井、そして名古屋と移籍しての2走前が初勝利。それが3歳の条件戦とはいえ、2着に5馬身差をつける圧勝で、今回と同じ1400メートルの舞台で1分31秒5というタイム。さらに時計を縮めてくるようなら上位争いも可能。
佐賀のエリザベスセーラは3歳になってからの勝ち星がなく、しかし花吹雪賞、飛燕賞でともに3着とS1重賞で上位争いの実力。
連勝中のユウクインスターだが、タイムがややもの足りない感じで、連下争いまで。
◎11エグジビッツ
○10レコパンハロウィー
▲12ミネオラチャン
△8ネコマレー
△9エリザベスセーラ
△5ユウクインスター
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かつては5歳馬のほうが強いといわれたレースだが、近5年では5歳馬同士、4歳馬同士のワンツー決着が1年おきとなっている。とはいえ4歳馬同士の決着だった2014年を勝ったのがオレノココロ、2016年がセンゴクエースと、ともに世代を代表するどころかばんえい競馬を代表するレベルの馬だけに、4歳時の勝利もさもありなんといった感じ。
昨年8月のはまなす賞は、ミノルシャープ、コウシュハサマーという3歳馬同士の決着で、4歳で1番人気のマルミゴウカイは3着だったが、今回はそのはまなす賞には出走していなかったタカラシップを狙う。昨年秋から力をつけ、前走A2特別も勝利。その実力でトップハンデのマルミゴウカイより40キロ軽い760キロは相当に有利。
相手にはホクショウディープ。4歳シーズンの三冠がいずれもマルミゴウカイの2着で、特に定量の天馬賞では4秒差。それが今回、マルミゴウカイより30キロも軽い770キロは、こちらもかなり有利。
そして4歳シーズンの三冠を制したマルミゴウカイだが、800キロのトップハンデでどうだろう。前走ダイヤモンドダスト賞では780キロで、タカラシップ、ホクショウディープに次ぐ3着だったということでもあまり強気にはなれない。
そして4番手に前走オープン・A1の混合特別を勝ったフウジンライデン。結果的に、ダイヤモンドダスト賞の着順と同じ順番の印になってしまった。
そして4歳馬で唯一印をつけるのが、はまなす賞2着で最軽量740キロのコウシュハサマー。最軽量の4歳牝馬は、2014年と昨年2着がある。
◎6タカラシップ
○7ホクショウディープ
▲1マルミゴウカイ
△5フウジンライデン
△9コウシュハサマー
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キョウワカイザーは、中島記念を勝って2週後の九州オールカマーでは、うしろを気にしすぎたかキングプライドの逃げ切りを許してしまった。しかし前走高隈山特別では抜群の手ごたえのまま4コーナーで先頭に立つと、キングプライドに7馬身差をつける圧勝。今回も8歳にしてなお衰えのないレースぶりを見せてくれそうだ。
強敵となりそうなのは、兵庫から遠征のエイシンニシパ。3歳時には金沢のMRO金賞、笠松の岐阜金賞を制し、昨年も名古屋の名港盃を勝利。2014、15年にはエーシンクリアーがこのレースを連覇しているように、兵庫のエイシン(エーシン)の馬は遠征競馬で強い。ここ3戦、勝ちきれないレースが続いているが、この馬にとっては初めての佐賀遠征でも能力を発揮しそうだ。
ワットロンクンは転入初戦の唐津湾賞(1400メートル)を制したが、門別では2000メートルのA1特別を制しているようにさまざまな距離をこなす。転入2戦目で山口勲騎手がどんなレースを見せるか。
昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっているコウザンゴールドには復活を期待したいところ。
中島記念3着以来となるマサヤ、内枠に入って今回も逃げが予想されるキングプライドらも上位食い込みが期待できそう。
◎10キョウワカイザー
○5エイシンニシパ
▲9ワットロンクン
△8コウザンゴールド
△3マサヤ
△2キングプライド
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だるま夕日賞は見ごたえのあるレースだった。直線半ばでナンヨーマークが先頭に立ちかけたところ、そのうしろで構えていたイッツガナハプンが差し切ったというレース。どちらも満を持してという追い出しだっただけに、3着以下の馬たちより能力が一枚抜けている感じだった。
今回もその2頭の勝負となりそうで、1400メートルは5戦全勝のイッツガナハプンに分がありそう。2000メートルを超えるオグリキャップ記念や高知県知事賞では能力を発揮しきれず、やはりマイル以下の距離でこそだろう。
ナンヨーマークも中央時代の4歳秋以降はダートの短距離を中心に使われ、高知移籍後に挙げた2勝も1400メートル戦。あらためて真価が問われる一戦。
セトノプロミスは黒潮スプリンターズカップを勝って、だるま夕日賞は5着だったが、積極的にレースを進めて4コーナーまでは勝ち負けかという悪い競馬ではなかった。
だるま夕日賞が競走除外だったハルイチバンは、A-3の一般戦まで連勝しているだけに、あらためて重賞でどこまでやれるか。
ヒロノカイザーは、だるま夕日賞では直線一旦は先頭に立つ見せ場があった。△でも能力的にそれほど差はない。
◎5イッツガナハプン
○1ナンヨーマーク
▲6セトノプロミス
△8ハルイチバン
△3ヒロノカイザー
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