高知のこの世代はここまで金の鞍賞でワンツーだったネオプリンセス、ヴァリヤンツリの2強の争いで推移してきた。そのとおり、2頭ともここまでオール連対。しかしながらネオプリンセスは金の鞍賞以来3カ月ぶりの実戦で、一方のヴァリヤンツリは古馬C-1戦まで制している。順調に対戦相手のレベルを上げてきたヴァリヤンツリに分がありそう。
年末に中央1戦未勝利から転入したリワードオランジュが順調にキャリアを重ねている。ここまで高知では9戦5勝、2着2回。前走C3選抜戦では3着に敗れたが、まだまだ成長は期待できそう。
今回が3歳初戦となるネオプリンセスは▲まで。ここを叩いての今後に期待。昨年のフリビオンも、金の鞍賞を勝って以来の出走だったこのレースでは3着に負けていて、その後快進撃となった。
金の鞍賞では逃げてあわやという場面があっての3着だったレマンコは、その時点で未勝利。1月24日、デビュー17戦目でようやく初勝利を挙げた。その後は古馬C3戦も制しており、順調にキャリアを重ねている。
北海道から中央を経由して転入したバモスは、ここまで高知では1勝を挙げたのみで、同世代同士のレースは今回が初めて。古馬C2戦でも善戦なら上位を狙える。
◎11ヴァリヤンツリ
○5リワードオランジュ
▲6ネオプリンセス
△2レマンコ
△7バモス
土佐春花賞の出走表はこちら
A級馬による1400メートルのS2重賞。
昨年末の中島記念で1、2着だったキョウワカイザーとウルトラカイザーは、その後地元同士のレースでは負けていないが、キョウワカイザーははがくれ大賞典で1番人気に支持されるも4着、ウルトラカイザーは船橋に遠征してオープンで6着。その後順調に来ているかどうかは気になるところだが、今回1400メートルへの距離短縮ということでは、佐賀のこの距離で8戦7勝、3着1回というウルトラカイザーにアドバンテージがある。とはいえキョウワカイザーも1400メートルでも結果を残しており、やはりこの2頭の勝負となりそう。
ランドオザリールは、はがくれ大賞典こそ6着だったが、それまで佐賀で3戦して2勝を挙げているように、S2重賞なら常に上位争いの実力はありそう。
兵庫から転入後S2重賞で5戦オール連対のテイケイネクサスは、2走前の嘉瀬川賞でランドオザリールに半馬身差の2着。能力的に差はなさそう。
マサヤは中島記念3着も、前走はがくれ大賞典では大敗。山口勲騎手に戻って巻き返しがあるかどうか。
◎6ウルトラカイザー
○7キョウワカイザー
▲8ランドオザリール
△9テイケイネクサス
△5マサヤ
松浦川賞の出走表はこちら
ドレッドノートは、転入初戦だった前走東海クラウンを圧勝。前からはやや離れた6番手を追走していたが、向正面中間から一気に仕掛けると、3コーナー過ぎで早くも先頭。食い下がるダイヤモンドダンスを振り切って直線は独走となった。先行有力勢が総崩れとなって、6馬身差の2着に入ったのが直線を向いてようやく伸びてきた最低人気馬だったということでも、ドレッドノートの力が抜けていたことがわかる。
ハタノリヴィールは大井から金沢を経由しての転入初戦となった笠松グランプリこそ、さすがに遠征勢が強く6着だったが、その後の4戦は重賞・準重賞ですべて3着以内。さらにここ2戦で調子を上げている。とはいえ前走東海クラウンでアタマ差先着を許したダイヤモンドダンスがドレッドノートに子供扱いされたということでは、相手は相当に強力だ。
フロリダパンサーは、中央準オープンから笠松への転厩初戦となった前走、名古屋のA4組戦が後続を振り切って逃げ切り楽勝。中央でダートを使われたのが最後の2戦のみで、ダートでどうかとういう不安はあるが、能力的には地区限定戦なら重賞も勝てそう。
マヤノオントロジーの前走コーラルオープンは、最後方追走から逃げたヴェリテの2着まで追い込んだレースは見どころがあった。
アサクサポイントは、昨年の梅見月杯以来1年以上勝ち星から遠ざかっているが、大晦日の東海ゴールドカップではハタノリヴィールに先着しての2着。前走六甲盃も着順こそ5着だが、強い勝ち方を見せたノブタイザンからコンマ4秒差なら悪い競馬ではない。上位食い込みのチャンスはある。
ヤマニンデリシューも前走ウインター争覇でハタノリヴィールに1馬身半差2着なら上位争いに食い込んできそう。
◎10ドレッドノート
○4ハタノリヴィール
▲2フロリダパンサー
△5マヤノオントロジー
△8アサクサポイント
△7ヤマニンデリシュー
マーチカップの出走表はこちら
ブルドッグボスは、昨年のクラスターカップJpnIIIを勝って以降、勝ち星は大井のオープン特別だけだが、ダート短距離の一線級が集結する東京盃JpnIIやJBCスプリントJpnIでほとんどタイム差なしの2着、3着。前走根岸ステークスGIIIこそ5着だったが、直線半ばで一旦は先頭に立ち、その後にフェブラリーステークスGIまで制することになるノンコノユメのレコード勝ちからコンマ9秒差なら悪い競馬ではない。この路線では安定して高い能力を発揮する。
相手にはキングズガード。チャンピオンズカップGIは8着だが勝ち馬からコンマ5秒差、根岸ステークスGIIIこそブルドッグボスに次ぐ6着だったが、フェブラリーステークスGIではノンコノユメからコンマ7秒差の6着。今回のメンバーではもっともレベルの高いところで好走を見せている。
兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを制したグレイスフルリープは明けて8歳。今回も、ハンデ戦だった兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIと同じ別定58キロ。勝つときは強いレースをするが、そうでないときはさっぱりというタイプだけに、中心としては狙いにくい。
1000万条件から準オープンを連勝して重賞初挑戦となるコパノマイケル、中央から兵庫移籍初戦を楽勝したエイシンスパルタン、昨年のサマーチャンピオンJpnIIIを制したラインシュナイダーまで、馬券圏内の可能性がありそう。
◎5ブルドッグボス
○8キングズガード
▲10グレイスフルリープ
△3コパノマイケル
△9エイシンスパルタン
△6ラインシュナイダー
黒船賞の出走表はこちら
B級馬による1800メートルのS2重賞。
しばらく勝ちきれないレースが続き、前走で6戦ぶりに勝利を挙げたキタサンシリーズだが、今回はこのクラス上位常連のコウザンヒキリや、2戦連続で先着を許していたサンマルドライヴらが不在となって、メンバー的にはだいぶ楽になった。ここは負けられない一戦だ。
トモジャクールは昨年7月以来勝ち星から遠ざかっているが、B級のS2重賞や特別ではほとんど掲示板内の好走。前述のとおりB級上位の常連がキタサンシリーズ以外は抜けたメンバーとなれば、可能性が広がる。
ガブリキックは、すみれ賞が久々のS2重賞挑戦となる予定だったが残念ながら除外。B級の3・4組では近走5戦3勝と好成績を挙げているだけに、このメンバーなら通用しそう。ただ昨年9月のロータスクラウン賞以来となる1800メートルの距離がどうか。
オイカケマショウは、中央1勝からの転入初戦となった前走すみれ賞がキタサンシリーズの4着。とはいえ1秒6も離されていただけに、2戦目の上積みがあってどこまで迫れるか。
カシノエイシは中央から転入初戦となるが、たんぽぽ賞や霧島賞、そのトライアルなどで佐賀コースは何度も経験済み。ただ中央では短距離を中心に使われてきただけに、克服すべきハードルは少なくない。
コスモアモルも、佐賀1800メートルで1勝しているものの、良績はやはり短距離が中心。能力的には連下争いに食い込んでくる可能性はありそう。
◎8キタサンシリーズ
○3トモジャクール
▲1ガブリキック
△2オイカケマショウ
△5カシノエイシ
△6コスモアモル
佐賀弥生賞の出走表はこちら