かつては5歳馬のほうが強いといわれたレースだが、近5年では5歳馬同士、4歳馬同士のワンツー決着が1年おきとなっている。とはいえ4歳馬同士の決着だった2014年を勝ったのがオレノココロ、2016年がセンゴクエースと、ともに世代を代表するどころかばんえい競馬を代表するレベルの馬だけに、4歳時の勝利もさもありなんといった感じ。
昨年8月のはまなす賞は、ミノルシャープ、コウシュハサマーという3歳馬同士の決着で、4歳で1番人気のマルミゴウカイは3着だったが、今回はそのはまなす賞には出走していなかったタカラシップを狙う。昨年秋から力をつけ、前走A2特別も勝利。その実力でトップハンデのマルミゴウカイより40キロ軽い760キロは相当に有利。
相手にはホクショウディープ。4歳シーズンの三冠がいずれもマルミゴウカイの2着で、特に定量の天馬賞では4秒差。それが今回、マルミゴウカイより30キロも軽い770キロは、こちらもかなり有利。
そして4歳シーズンの三冠を制したマルミゴウカイだが、800キロのトップハンデでどうだろう。前走ダイヤモンドダスト賞では780キロで、タカラシップ、ホクショウディープに次ぐ3着だったということでもあまり強気にはなれない。
そして4番手に前走オープン・A1の混合特別を勝ったフウジンライデン。結果的に、ダイヤモンドダスト賞の着順と同じ順番の印になってしまった。
そして4歳馬で唯一印をつけるのが、はまなす賞2着で最軽量740キロのコウシュハサマー。最軽量の4歳牝馬は、2014年と昨年2着がある。
◎6タカラシップ
○7ホクショウディープ
▲1マルミゴウカイ
△5フウジンライデン
△9コウシュハサマー
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キョウワカイザーは、中島記念を勝って2週後の九州オールカマーでは、うしろを気にしすぎたかキングプライドの逃げ切りを許してしまった。しかし前走高隈山特別では抜群の手ごたえのまま4コーナーで先頭に立つと、キングプライドに7馬身差をつける圧勝。今回も8歳にしてなお衰えのないレースぶりを見せてくれそうだ。
強敵となりそうなのは、兵庫から遠征のエイシンニシパ。3歳時には金沢のMRO金賞、笠松の岐阜金賞を制し、昨年も名古屋の名港盃を勝利。2014、15年にはエーシンクリアーがこのレースを連覇しているように、兵庫のエイシン(エーシン)の馬は遠征競馬で強い。ここ3戦、勝ちきれないレースが続いているが、この馬にとっては初めての佐賀遠征でも能力を発揮しそうだ。
ワットロンクンは転入初戦の唐津湾賞(1400メートル)を制したが、門別では2000メートルのA1特別を制しているようにさまざまな距離をこなす。転入2戦目で山口勲騎手がどんなレースを見せるか。
昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっているコウザンゴールドには復活を期待したいところ。
中島記念3着以来となるマサヤ、内枠に入って今回も逃げが予想されるキングプライドらも上位食い込みが期待できそう。
◎10キョウワカイザー
○5エイシンニシパ
▲9ワットロンクン
△8コウザンゴールド
△3マサヤ
△2キングプライド
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だるま夕日賞は見ごたえのあるレースだった。直線半ばでナンヨーマークが先頭に立ちかけたところ、そのうしろで構えていたイッツガナハプンが差し切ったというレース。どちらも満を持してという追い出しだっただけに、3着以下の馬たちより能力が一枚抜けている感じだった。
今回もその2頭の勝負となりそうで、1400メートルは5戦全勝のイッツガナハプンに分がありそう。2000メートルを超えるオグリキャップ記念や高知県知事賞では能力を発揮しきれず、やはりマイル以下の距離でこそだろう。
ナンヨーマークも中央時代の4歳秋以降はダートの短距離を中心に使われ、高知移籍後に挙げた2勝も1400メートル戦。あらためて真価が問われる一戦。
セトノプロミスは黒潮スプリンターズカップを勝って、だるま夕日賞は5着だったが、積極的にレースを進めて4コーナーまでは勝ち負けかという悪い競馬ではなかった。
だるま夕日賞が競走除外だったハルイチバンは、A-3の一般戦まで連勝しているだけに、あらためて重賞でどこまでやれるか。
ヒロノカイザーは、だるま夕日賞では直線一旦は先頭に立つ見せ場があった。△でも能力的にそれほど差はない。
◎5イッツガナハプン
○1ナンヨーマーク
▲6セトノプロミス
△8ハルイチバン
△3ヒロノカイザー
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