今年の東海地区所属の3歳馬では、4月18日の東海クイーンカップを制したメモリーミラクルがスプリングカップに続いて重賞2勝目を挙げたが、ほかに重賞を複数勝った馬はおらず、勝ったり負けたりの大混戦。
今回の出走馬でも重賞勝ち馬が6頭いるが、メモリーミラクル以外はいずれも重賞1勝馬。しかも1番人気で重賞を勝っているのは2歳時にゴールドウィング賞を制したミトノリバーだけということでも、混戦ぶりがわかろうというもの。
ならばまだ底を見せていないミトノリバーを狙ってみたい。5カ月ぶりの実戦となった3歳初戦は7着に敗れたが、B2特別という、3歳のこの時期を考えれば古馬の高い格付け。そこを叩いての上積みがあれば、あっさりということも考えられる。1800メートルは初めてだが、2歳時に1600メートル戦を勝っているという経験からこなせると見る。
対抗には、重賞勝ちのないドリームズライン。ここまで複数の重賞を制している馬が1頭しかいない状況であれば、ここでも重賞未勝利馬が台頭ということは十分考えられる。中央2戦未勝利から2歳秋に転入して6戦6連対。新春ペガサスカップはクインザドリームの2着だったが、3カ月ぶりの実戦となった前走の3歳1組特別を快勝。この馬にも上積みが期待できる。
兵庫に遠征して園田クイーンセレクションを制したカツゲキマドンナは、ここまで重賞には7回出走。特に3歳になってからの重賞5戦では馬券圏内を外したのが一度だけと、レースぶりが安定してきている。
やはり重賞は勝っていないものの、笠松のアペリラルビーは、中央から転入後6戦4勝、2着2回とオール連対。前走東海クイーンカップは重賞初挑戦ながら2着に健闘した。
メモリーミラクルは、今回は同型の先行タイプが何頭もいて、楽なレースにはならないと見て△の2番手まで。
印を付けるのは、前走中京ペガスターカップを勝ったグレイトデピュティまで。
◎2ミトノリバー
◯7ドリームズライン
▲9カツゲキマドンナ
△5アペリラルビー
△4メモリーミラクル
△8グレイトデピュティ
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デビュー2戦目から3連勝で、オープンの伏竜ステークスも完勝だったリゾネーターの実績が抜けている。ダート1800メートル戦のみを使われてきたということでも、距離伸びての将来が楽しみな存在。デビュー2年目の木幡巧也騎手にはグレード初勝利の大きなチャンス。とはいえまだ若い3歳馬で、初めての地方の小回りコースとなるだけに、落とし穴もありそう。過去10年1番人気は6勝を挙げているが、2着と3着も2回ずつ。オッズ的に馬券は絞らなければならないだろうが、負けるパターンも考えておきたい。
牝馬のクイーンマンボはダートで2戦2勝。前走の3歳500万平場戦では、馬群から抜け出して上り3ハロン35秒8という脚を使い、良馬場1800メートル1分51秒2という勝ちタイムはかなり優秀。1番枠に入ったが、砂をかぶる競馬も経験しており未知の魅力も十分。
タガノディグオは2着が5回となかなか勝ちきれないなかで、デビュー2戦目以降ダート1800メートルのみを使われて2勝を挙げた。重馬場ではあるものの1800メートルの持ちタイムでは1分50秒6で最速。コンスタントに1分52秒台を出しており、着順だけでなく走りぶりも安定している。
伏竜ステークスで差のある7着だったノーブルサターンはどこまで差を詰められるか。
地元兵庫勢は菊水賞上位馬が揃って回避し、笠松から3頭が遠征してきたが、地方同士の重賞で3着が最高という成績では、地方勢の馬券圏内は難しい。
◎11リゾネーター
◯1クイーンマンボ
▲7タガノディグオ
△6ノーブルサターン
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トライアルの東海桜花賞では、地元のカツゲキキトキトが断然人気に支持されたが、そのカツゲキキトキトに6馬身という圧倒的な差をつけて逃げ切ったのが兵庫のトウケイタイガー。勝ちタイムの1分26秒7は、過去のかきつばた記念JpnIIIの勝ちタイムとくらべても遜色のないもので、57キロを背負って、良馬場でということを考えるとさらに価値が高い。そしてかきつばた記念JpnIIIは今年からハンデ戦となって、52キロで出走できるとなれば期待せざるをえない。昨年の地方年代表馬ソルテの1歳下の全弟ということでも注目だ。
タムロミラクルは中央勢の中では、実績的にも距離経験の面でもやや劣る印象はあるが、ポルックスステークスでは、勝ったドリームキラリとコンマ3秒差で、それが今回はハンデで1.5キロ有利になる。アンタレスステークスGIIIは着順こそ8着だが、2着馬とはコンマ3秒差とほとんど差がない。ほとんど経験のない1400メートル戦でも、コーナーを4つ回る地方のコースなら追走に苦労することもなく勝負になるとみる。
ダートの準オープンからオープンを連勝しているショコラブランは地方初参戦。ドリームキラリもオープン勝ちはあるが、距離が違うとはいえ同じ名古屋の名古屋大賞典JpnIIIで負けすぎているのが気になるところ。
岩手期待のラブバレットは昨年のかきつばた記念JpnIIIが地方最先着とはいえ、勝ち馬から2秒1も離されての6着が気になるところ。ハンデ戦となって昨年より1キロ軽い53キロでどうか。
JpnIII勝ちまでの実績で9歳のレーザーバレットは、トップハンデ58キロはちょっと背負わされすぎなような気がする。とはいえ地方のコーナーを4つ回るコースを得意としているだけに無印というわけにもいかない。
◎トウケイタイガー
◯タムロミラクル
▲ショコラブラン
△ドリームキラリ
△ラブバレット
△レーザーバレット
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今シーズン最初のオープン特別、青葉特別を使われた馬が7頭。4頭の接戦となって押し切ったのは、障害先頭のキサラキクだった。ただ先行有利で前が止まらない馬場だったこともあり、コンマ5秒差まで追い詰めたコウシュハウンカイに今回は期待する。昨年秋に一時崩れた時期があったが、帯広記念8着のあとに立て直した。ばんえい記念こそ5着だったが、引き続き調子はよさそう。このレース2年連続2着の雪辱だ。
青葉特別では、前4頭とはやや離れての5着だったニュータカラコマ。昨シーズンはばんえい十勝オッズパーク杯からの始動で、4着に敗れたあと連対を続けた。今シーズンはひと叩きされて臨む一戦だけに上がり目が期待できそう。ただ10番枠は割引が必要かもしれない。
3番手には期待のセンゴクエース。青葉特別では、やや離れたところからオレノココロとともに伸びて前に迫ってのきわどい4着。障害さえ早目に越えられればチャンスはあるだろう。
オレノココロは、ばんえい記念で頑張った反動が引き続き気になるところ。
キサラキクは青葉特別では5番人気ながら障害先頭から押し切ってあっと言わせた。そもそもドリームエイジカップも6番人気で勝っており、今後も古馬戦線の穴馬的存在として注意しておく必要はありそうだ。
◎5コウシュハウンカイ
◯10ニュータカラコマ
▲7センゴクエース
△4オレノココロ
△1キサラキク
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A級馬による1750mのS2重賞。
前走祖母山特別で1、2着だったキングプライド、マサヤが再び一騎打ちと見る。
その祖母山特別では3番手からの追走となったキングプライドは、ペースが上った向正面では前をとらえるのにやや苦労している様子だった。しかしゆったり流れるこの距離なら追走に苦労することもないだろう。3走前の鏡山賞、2走前のはがくれ大賞典あたりは、らしくないレースぶりで結果がともなわなかったが、前走で立て直し、ここは盤石の競馬と見る。1750メートル戦では6戦6勝と負けなしだ。
マサヤは前走祖母山特別が昨年4月の大井以来の1400メートル戦。この距離に戻って逆転なるかどうか。
3番手に、中央から転入して2戦目の上積みを期待してのロジメジャー。ただ祖母山特別では2着のマサヤから1秒5差の5着だっただけに、2頭の間に食い込むまではどうか。
昨年、九州ダービー栄城賞とロータスクラウン賞の二冠を制したドンプリムローズが佐賀に戻っての初戦を迎える。佐賀では古馬初対戦となるだけに、◎◯相手に胸を借りるといったところだろう。
◎5キングプライド
◯8マサヤ
▲7ロジメジャー
△2ドンプリムローズ
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