コスモバルク記念ではあらためて圧倒的な強さを見せたオヤコダカだが、さて、2000メートルということになると、昨年のこのレースこそ勝っているものの、道営記念では2年連続で負けているだけに不安がある。
そこで中心は川崎から転入初戦のドラゴンエアル。前走1月の報知オールスターカップでは、勝ったケイアイレオーネと併走するような形で好位を追走し、一気にペースアップした2周目3コーナーからはやや遅れをとったものの、それでも1秒差の6着。何よりそれが1年7カ月ぶりの実戦だったということを考えれば、久々のレースで南関東の一線級と互角のレースをできたということでは、今回はさらなる上積みも考えられる。距離適性的にも申し分ない。
相手にはオヤコダカだが、スティールキングはコスモバルク記念の直線で唯一オヤコダカに抵抗した。距離伸びて、さらに展開に恵まれるなどがあれば、いずれオヤコダカを負かす可能性は十分に考えられる。
道営記念3着にコスモバルク記念も3着だったジュエルクイーン、コスモバルク記念5着が9カ月ぶりの実戦だったクラバズーカーらは連下候補。
距離やメンバーを考えると、◎◯▲にはいずれにもチャンスがありそう。
◎9ドラゴンエアル
◯3オヤコダカ
▲7スティールキング
△5ジュエルクイーン
△8クラバズーカー
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東海クイーンカップで後方まま、まったく見せ場のなかったヤマミダンスの調子が気になるところ。そこから1カ月の間隔で、出走させてくるからには、万全の状態ではなくともそれなりの状態にはあると信じるしかない。各馬1700メートルの経験が少なく、金沢1500メートルのタイムで比較すると、ヤマミダンスが2歳時の金沢シンデレラカップを勝ったときにマークした1分36秒2が抜けている。どうやら冬休み明けはタイムがかかる馬場になっているようで単純比較にはならないが、1500メートルの持ちタイムで2番めはサッキーヘラクレスの1分37秒8。しかもヤマミダンスが金沢シンデレラカップで2着に負かしたアンジュジョリー(当時、北海道所属)は、つい先日大井の東京プリンセス賞を制したという素質馬。たとえ万全でなくとも、8割ほどのデキであればヤマミダンスは負けないのではないか。
相手筆頭はナゲッツ。2歳時はまったく目立たない成績で、金沢ヤングチャンピオンに出走したものの7着。しかしその後は、6戦4勝という成績で、負けた時も勝ち馬からの差はコンマ2秒以内。前走3歳A1特別1400メートルの1分31秒1も、乾いた良馬場ということを考えればまずまずのタイム。あとは久々の1700メートルという距離に対応できるかどうか。
中央未勝利から転入して2着のあと目下3連勝中というのがレソルテ。その3連勝はいずれも2着に3馬身以上の着差をつける楽勝だが、今回はメンバーがかなり上がった。試金石となる一戦。
前走がナゲッツに半馬身差の2着だったディターミネイト、中央未勝利から転入して惜敗続きのあと前走で初勝利を挙げたラブフルーツらは連下候補。
◎6ヤマミダンス
◯11ナゲッツ
▲7レソルテ
△5ディターミネイト
△4ラブフルーツ
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3歳馬によるS2重賞だが、この開催では28日に九州ダービー栄城賞が行われるだけに、残念ダービーといったところ。
中心はセツナイキモチ。中央未勝利から転入して3歳条件戦で4戦3勝のあと、S2重賞の佐賀桜花賞4着に、鯱の門特選も4着。3歳の最上位クラスではやや壁はあるものの、今回のメンバーはほとんどがそこまでに至らないメンバー。能力的に一歩抜けていると見る。
ポライトリーも中央未勝利から転入し、ここまで5戦、すべて3着以内で、勝ち馬からの着差もコンマ3秒以内。まだまだ上に行っても活躍できそうだが、今回は経験の少ない距離延長でどうか。
トークーブケパロスは1月にはS2重賞で2着があり、3月にも3歳-2組戦で2着があったが、ここ3戦は勢いに陰り。巻き返しなるかどうか。
ダイギャクテンは北海道から昨秋転入して、前走がようやく佐賀15戦目での初勝利。しかもここ3戦は3着以内と調子を上げている。とはいえ3歳-4組というクラスでのものだけに、ここでいきなり勝ち負けまではどうだろう。距離経験がないのも気になるところ。
プリンセスは中央未勝利から転入初戦となった鯱の門特選が8着惨敗。2走目での変わり身に期待。
◎11セツナイキモチ
◯1ポライトリー
▲4トークーブケパロス
△5ダイギャクテン
△3プリンセス
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エンパイアペガサスは、岩手三冠のかかったダービーグランプリで2着だったとはいえ、勝ったトロヴァオから6馬身離されての完敗。冬期は浦和に移籍して3戦2勝。重賞の報知グランプリカップでは南関東の重賞実績馬を相手に見事に逃げ切り、古馬になっての成長ぶりを見せた。岩手に戻ってどんなレースを見せるか、復帰初戦としての期待は大きい。
中央オープンから転入してきたのが9歳のスズカセクレターボ。その転入初戦、皐月特別は、好位追走から3コーナー過ぎで先頭に立つと、直線でムチは入ったものの、後続との差を確認しながら9馬身もの差をつける楽勝。同じ良馬場だったシアンモア記念の勝ちタイムにコンマ5秒と迫るもの。今回出走している中では最先着4着のイーグルカザンを上回るタイムだった。しかもそれがゴール前は流して出したタイムだけに、仮にシアンモア記念に出ていても勝負になったはず。岩手に戻って初戦となるエンパイアペガサスの状態次第ではチャンスはありそう。
イーグルカザンは1番人気に支持されたシアンモア記念は4着。巻き返しなるかどうか。
アントニオピサは、赤松杯、シアンモア記念がやや離れての敗戦。やや調子落ちだろうか。
コミュニティも大きく崩れることが少ないとはいえ、ナムラタイタンとしのぎを削っていた頃のレースぶりまでは難しそう。
◎6エンパイアペガサス
◯7スズカセクレターボ
▲3イーグルカザン
△5アントニオピサ
△4コミュニティ
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パッパカの土佐春花賞は、3コーナー手前で逃げていたバーントシェンナの直後に迫ると、直線ではフリビオンも加わっての3頭の接戦をゴール前で振り切った。大外枠からのスタートで、徐々に位置取りを上げていったということでは、一番強い競馬をしたのがこの馬。続く2走前にはB-2のファイナルレースを勝利。前走B-1特別ではさすがに相手が強かったが、今回の出走馬で古馬B級戦を勝っているのはこの馬だけ。能力の高さがうかがえる。
ワンダフルメモリーは、遠征した東海クイーンカップこそ6着に敗れたが、中央未勝利から転入して高知では3戦3勝。しかも前走3歳-1組戦は大差圧勝。不良馬場とはいえ1300メートルの勝ちタイム1分22秒7というのは相当速い。未知の魅力も含めて一発がありそう。
2歳時には黒潮ジュニアチャンピオンシップと金の鞍賞を制しているのがフリビオン。土佐春花賞は接戦の3着に敗れたものの、その後は古馬C2級、C1級と連勝。まだ底を見せていない。
バーントシェンナは、黒潮ジュニアチャンピオンシップでフリビオンの2着、土佐春花賞ではパッパカの2着。それぞれハナ、クビというわずかの差。さらにその土佐春花賞のあとは古馬C2戦を2連勝。状態アップなら逆転も。
シュタルクは中央未勝利からの転入初戦が2着に3秒差をつける大差圧勝。その勝ちタイム1分25秒5(1300メートル、良馬場)は、土佐春花賞の勝ちタイムよりコンマ1秒速い。一気に世代の頂点に立つ可能性もある。
◎4パッパカ
◯1ワンダフルメモリー
▲6フリビオン
△2バーントシェンナ
△3シュタルク
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