岩手競馬はすでに3月後半から特別開催が始まっているが、このスプリングカップ、そして翌日のあやめ賞と聞くと、いよいよシーズンのスタートという感がある。
メジャーリーガーが満を持しての登場だ。2歳時、負けたのは芝のジュニアグランプリでの3着だけ。今回は南部駒賞以来4カ月半振りの実戦だが、その実績からは負けられない一戦だ。
相手には年明けの金杯を制したサンエイホープ。メジャーリーガーとは初対戦となるが、そのメジャーリーガーと何度が僅差の勝負があったサプライズハッピーを金杯で負かしているということでは、仕上がり次第でチャンスはありそう。
カントリーサインは、8月に道営未勝利からの転入初戦を制したものの、重賞ではメジャーリーガーやイチダイに完敗だった。とはいえ冬休み明け初戦を制して充実ぶりを見せた。勝ち負けまではどうかだが、上位を争う力はつけたと見る。
12月まで2歳の条件クラスを3連勝だったエンパイアペガサスは重賞のメンバーに入ってどこまでやれるか。
中央挑戦では歯は立たなかったが、昨秋芝で2連勝のサンエイゴールドは、水沢のダートであらためて実力が問われるところ。
佐賀時代に九州ジュニアチャンピオン勝ちのあるソウダイショウには転入2戦目の上積みに期待したいところ。
◎2メジャーリーガー
◯11サンエイホープ
▲3カントリーサイン
△4エンパイアペガサス
△1サンエイゴールド
△5ソウダイショウ
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B級馬による1400メートルのS2重賞。
近走の成績が低調なメンバーの中にあって、このクラスであとひと押しという走りを見せているのがカシノボルト。2走前の春望賞こそレース前半、まわりを馬に囲まれ砂を被るなど厳しいレースとなってレースをやめてしまったが、それを度外視すればB-3組からB級のS2重賞で連対を続けている。ずっと使われている1400メートルの舞台でもあり、今回はかなりメンバーに恵まれた印象だ。
タツノオトシゴは川崎から転入後2戦して、4着、3着と、やや差はあったとはいえ、両レースとも勝ち馬はテイエムチカラで、クラスが違うという力を見せつけられては仕方ない。前走すみれ賞は2着カシノボルトに3馬身差で、その差を詰められるかどうか。転入3戦目での上昇に期待できそう。
モリデンクーバーは門別から転入しての3戦は後方まま見せ場なくというレースが続いていたが、ここ3戦は相手関係も楽になって善戦。後方から早めにまくってこられるような流れになればチャンスはありそう。勝利は近い。
エーシンユリシーズは、昨年秋はA2の1400メートル戦で好走していた実績があり、今回久々に1400メートルに戻ってということでは一発があるかもしれない。
コスモガラサは2年近く勝ち星から遠ざかっているものの、昨年秋までA級でも好走していた実力。連下にはおさえておきたい。
◎3カシノボルト
◯9タツノオトシゴ
▲2モリデンクーバー
△1エーシンユリシーズ
△4コスモガラサ
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