24日に予定されていたA級馬による1400メートルのS2重賞、鶴見岳賞が雪のため中止となったが、あらためて同じメンバー、同じ騎手で、枠順だけ変えての仕切り直しとなった。
注目は、なんといっても明けて4歳になったキングプライドだろう。7連勝で臨んだ中島記念は1番人気に支持されたものの、逃げたキョウワカイザーに突き放され、4馬身差をつけられての2着だった。しかし年明け初戦の自己条件は悠々と逃げ切り。近走、S1重賞で好走している馬がいないというメンバーだけに敗けるわけにいかない一戦。
前走有明海特別組が4頭いて、その中で最先着、しかも勝ち馬から0秒5差で3着のコパノエクスプレスが相手筆頭。
有明海特別でコパノエクスプレスに1馬身差4着だったカシノタロンは、中央から転入2戦目での上積みがあれば逆転も。逆転といっても2着までだろうが。
同5着のタイセイマスタングは、カシノタロンから6馬身も離されており、どこまで差を詰められるか。
◎4キングプライド
◯2コパノエクスプレス
△5カシノタロン
△6タイセイマスタング
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昨年の黒船賞JpnIIIで7着のあと、11戦連続で連対を続けているのがマウンテンダイヤ。大高坂賞ではサクラシャイニーにはちぎられたが、中団から徐々に位置取りを挙げ、エプソムアーロン、メイショウパーシーとの2着争いは制した。サクラシャイニー不在となるここは連覇のチャンス。
大高坂賞では4着だったが、3着のエプソムアーロンにクビ差だったメイショウパーシーを評価する。5番手から勝負どころで前を追いかけるのにかなり脚を使ったが、サクラシャイニー不在の今回は好位からもう少し楽なレースができて、実力を発揮すると見る。
遠征馬では兵庫のエーシングリズリー。中央準オープンから転入し、6戦してすべて3着以内。ただ近走は勝ち切れないレースが続いているだけに、このメンバーに入って勝ち負けまではどうだろう。
エプソムアーロンは、大高坂賞ではサクラシャイニーを追いかけていってよく3着に粘ったものと思う。さすがに12歳ということもあって、今回は評価を落とした。
中央1000万条件から転入して3戦2勝のスクワドロンはここが試金石。
◎7マウンテンダイヤ
◯8メイショウパーシー
▲3エーシングリズリー
△5エプソムアーロン
△12スクワドロン
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A級馬による1750メートルのS2重賞。
中島記念では1番人気のキングプライドに4馬身差をつけて圧勝し、4連勝としたのがキョウワカイザー。そのキングプライドがこの開催では1400メートルの鶴見岳賞のほうにまわって不在となれば、キョウワカイザーの中心はゆるぎない。
中央準オープンから転入し、九州大賞典2着、中島記念3着と、S1重賞で結果を残しているコウユーヒーローが実績的にも相手筆頭。
同じく中央準オープンから転入したモエレジュンキンは、初戦の宝満山賞を制したものの、1番人気に支持された九州オールカマーでは、転入初戦で驚きの強さを見せたバンブーリバプールを2番手で追走したことで、3コーナー手前で失速してしまった。今回、上記2頭は強力だが、馬券圏内なら。
中央500万下から転入初戦のB-1特別を勝ったフィーユブルー、九州オールカマー3着のセイリオスらも同じく馬券圏内まで。
◎1キョウワカイザー
◯2コウユーヒーロー
▲8モエレジュンキン
△6フィーユブルー
△3セイリオス
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ホッカイドウ競馬のシーズン終了を待たずに兵庫に移籍したメジャースピリットが調子を上げてきた。2走前の2歳一組戦で4コーナー手前から馬体を併せて一騎打ちとなり、クビ差で屈した相手スマイルプロバイドは、先週の園田クイーンセレクションの覇者となった。そして年明け1700メートルの3歳一組戦は4馬身差完勝と、あらためて能力の高さを示した。今回、遠征に際して初騎乗となるのは小谷周平騎手。2014年9月、トーコーヴィーナスで制した園田プリンセスカップが重賞初勝利で、それに続く重賞制覇なるかどうか。
ゴールドウィング賞では意外な惨敗を喫したハイジャだったが、その後はやはり力のあるところを見せ逃げ切りで2連勝。ただ、逃げて結果を残しているこの馬に、笠松1600メートルの大外枠はちょっと厳しいかもしれない。
メモリーミリオンは、昨年10月にデビュー4戦目で初勝利を挙げて以降、3着以内を外さない堅実な成績。ここでも上位争いが期待できそうだが、ジュニアキングではやや差のある3着だっただけに1600メートルはちょっと長いかもしれない。
兼六園ジュニアカップを制した金沢のブライトエンプレス、転入後3戦目となるリックカグラあたりも押さえておきたい。
◎7メジャースピリット
◯10ハイジャ
▲8メモリーミリオン
△3ブライトエンプレス
△9リックカグラ
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牝馬同士でハンデが上下30キロ差はなかなかに微妙だが、最軽量750キロがセンゴクイチだけというメンバーなら、トップハンデ780キロの3頭がやはり能力では抜けている。
中心はセイコークイン。前哨戦のレディースカップは4着だったが、勝ったキサラキクより10キロ重いトップハンデだった。牡馬のオープンクラスとも互角のレースをしている実力を信頼する。
相手にはナナノチカラ。昨年のヒロインズカップがトップハンデ770キロで3着。今シーズンの始動は10月からで、ここからが本番と見る。ちなみに、ナナノチカラが7番枠に入ったときの成績は、5戦1勝、3着1回。
軽量760キロを生かすならマゴコロ。レディースカップでも負担重量に恵まれて2着に好走しており、それを含め11月以降6戦してすべて3着以内と好走。前走A2級で3着だったが、クラス以上の力はありそう。
レディースカップ、天馬賞を連勝しているキサラキクは△筆頭まで。明けて5歳になったばかりの牝馬にトップハンデの780キロは、文字通り荷が重いような気がする。
レディースカップ3着のアアモンドマツカゼもトップハンデより10キロ軽い770キロなら通用しそう。
ここ3走大敗続きのフェアリードールだが、クインカップを勝ったまでは好調続きだっただけに、調子が戻れば一発もあるかもしれない。
◎5セイコークイン
◯7ナナノチカラ
▲10マゴコロ
△3キサラキク
△8アアモンドマツカゼ
△2フェアリードール
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