今開催のA級戦は、30日に1750メートルの球磨川賞があり、この鶴見岳賞は1400メートル戦で、どちらもS2重賞として実施される。登録は10頭あったが、寂しい6頭立てとなった。
注目は、なんといっても明けて4歳になったキングプライドだろう。7連勝で臨んだ中島記念は1番人気に支持されたものの、逃げたキョウワカイザーに突き放され、4馬身差をつけられての2着だった。しかし年明け初戦の自己条件は悠々と逃げ切り。近走、S1重賞で好走している馬がいないというメンバーだけに敗けるわけにはいかない一戦。
前走有明海特別組が4頭いて、その中で最先着、しかも勝ち馬から0秒5差で3着のコパノエクスプレスが相手筆頭。
有明海特別でコパノエクスプレスに1馬身差4着だったカシノタロンは、中央から転入2戦目での上積みがあれば逆転も。逆転といっても2着までだろうが。
同5着のタイセイマスタングは、カシノタロンから6馬身も離されており、どこまで差を詰められるか。
◎5キングプライド
◯1コパノエクスプレス
△6カシノタロン
△4タイセイマスタング
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3歳馬によるS2重賞で、この開催ではすでに3歳牝馬のS1重賞・花吹雪賞が行われている。
北海道から転入のサプールは、天山賞こそドンプリムローズに大差をつけられての3着だったが、カペラ賞では同じ3着でも3馬身半ほどに差を縮めた。そして佐賀初勝利となったのが続く前走のアルデバラン特別で、3番手追走から、逃げ粘るライオンクイーンをゴール前でとらえた。9馬身離れての3着だったタイムオブレディーは、その後花吹雪賞で、勝ったドンプリムローズから1馬身ほどの差で3着だった。その比較からも、サプールは転入後経験を積んで環境に慣れたこともあるのだろうが、確実に力をつけている。
相手には中央未勝利から転入したスラッシュ。転入後3戦目となった前走3歳-2組戦で5馬身差の圧勝。2戦目に2着に負けているのだが、その勝ち馬プリモプレストは花吹雪賞の2着馬。このメンバーなら十分通用する。
ストームメイは、前走ノカイドウ特別の勝ちタイム1分30秒5は、不良馬場とはいえ、2月11日に行われるたんぽぽ賞でそのまま通用してもおかしくない好タイム。もちろん今回の出走メンバー中では佐賀1400メートルの持ちタイムは最速。門別では一度1700メートルを経験(5着)しているが、佐賀では初めの中距離となる1750メートルで力を発揮できればチャンスはある。
中央から転入初戦のスイシンは距離と馬場がこなせれば怖い存在。
九州ジュニアチャンピオン4着のカンガルーレッドは、佐賀若駒賞ではネーブルホープ(2着)に先着を許しての3着だっただが、能力はこちらのほうがありそう。
◎4サプール
◯9スラッシュ
▲1ストームメイ
△5スイシン
△8カンガルーレッド
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スマイルプロバイドは、兵庫若駒賞こそマイタイザンの3番手を追走して直線一杯という苦しいレースになったが、その後は好タイムで2連勝。昨年末の充実ぶりがうかがえる。それにしてもその兵庫若駒賞をマイタイザンで制して自身の重賞初制覇となった杉浦健太騎手は、園田ジュニアカップを勝ったノブタイザン、そしてこのスマイルプロバイドと、この世代の複数の有力馬の主戦となっており、飛躍が期待される若手だ。
キニナルーイは佐賀から名古屋に移籍して4連勝中。デビューした門別から通算して9戦目が初勝利だったとは思えない充実ぶりだ。単騎の逃げからスマイルプロバイドとの一騎打ちも期待できそう。
あっと驚く一発の可能性は、リン。北海道から笠松に移籍後、中央を2戦して、ようやく笠松での出走となった前走で勝利。人気のスーパープレイが逃げ切ったかに思えたところ、後方からまくってきてゴール前で差し切った。まだまだ奥がありそうなレースぶりで、良馬場の笠松1400メートルで1分28秒8というタイムもこの時期の2歳馬(明けて3歳)としてはなかなかの好タイムだ。
9月に園田プリンセスカップを制したランランラン(当時は北海道所属)、ライデンリーダー記念でキニナルーイの2着だったベッロポモドーロ、勝ち星からは遠ざかっているものの強いメンバーと戦っているシャイニーネームなども、上位に食い込む可能性はありそう。
◎4スマイルプロバイド
◯3キニナルーイ
▲5リン
△10ランランラン
△12ベッロポモドーロ
△1シャイニーネーム
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ここまで8戦6勝、3着2回というホウライマリーンに重賞制覇のチャンスが巡ってきた。ゴールドウィング賞は逃げて粘り切れず3着だったが、前半センターフォワードに執拗に突かれてのもの。そのセンターフォワードが8着に沈んだことを考えれば、ホウライマリーンはむしろよく3着に残った。血統的に距離が原因かと考えられなくもないが、レースぶりから1600メートルまでなら問題ないだろう。
笠松でデビューから3戦3勝と、まだ底を見せていないのがセブンサムライ。前走も楽々と逃げ切って、良馬場の笠松1400メートルで1分29秒1という勝ちタイムは、この時期の3歳馬なら重賞で勝ち負けになるレベル。今回、一線級との対戦が初めてになることと、初めての名古屋遠征ということで対抗にしたが、あっさりという場面があってもおかしくない。
メガホワイティはすでに4勝を挙げているものの、準重賞や重賞となるとあとひと押しが足りない。前走ライデンリーダー記念では、好位3番手の内を追走し、3コーナーからペースが上ったあたりで置かれてしまったが、直線では盛り返して3着だった。今回、相手関係もそれほど厳しくなく、マイル戦の流れもむしろ向いているように思う。
ワタシヲミテネは、ライデンリーダー記念でメガホワイティに半馬身差の4着。こちらは逆に1600メートルはちょっと長いような印象。
2走前にデビュー戦以来久々の勝利を挙げたキミノマリア、金沢から遠征のショウケンガールらは上積みあれば上位入着も。
◎6ホウライマリーン
◯10セブンサムライ
▲3メガホワイティ
△5ワタシヲミテネ
△11キミノマリア
△9ショウケンガール
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黒船賞JpnIIIに出走するために地元馬は3戦行われるトライアルのいずれかを勝たねばならず、それゆえこその初戦となるここには地元の豪華メンバーが揃った。
ここはサクラシャイニーが無事に通過するだろう。習志野きらっとスプリントは夏負けが影響しての4着で、休養後の復帰戦、再び船橋に遠征した総の国オープンでは、道営記念の勝ち馬グランプリブラッドをハナ差でしりぞけた。叩き2戦目、地元でということであれば上積みもあるだろう。
マウンテンダイヤは昨年の黒船賞JpnIII(7着)以降、連対を続けており、先着を許したのはサクラシャイニー、エプソムアーロン、メイショウツチヤマという実績馬のみ。エプソムアーロンがさすがに12歳ということもあって、ここは打倒サクラシャイニーの最右翼。
建依別賞でマウンテンダイヤ相手に勝っているのがエプソムアーロン。黒潮マイルチャンピオンシップではやや離されての3着に敗れているように、やはり距離は短いほうがいい。それでいて2400メートルの高知県知事賞を使って(6着)ということでの反動が心配だ。
上記3頭の勝負となりそうだが、食い込む可能性があればキッズニゴウハン、メイショウパーシーまでだろう。
◎3サクラシャイニー
◯6マウンテンダイヤ
▲1エプソムアーロン
△4キッズニゴウハン
△7メイショウパーシー
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