アスカリーブルは、昨年のグランダム・ジャパン古馬シーズンでは兵庫サマークイーン賞、そしてビューチフル・ドリーマーカップでともに2着。そして今年も兵庫サマークイーン賞ではエーシンサルサの2着という結果。今回は4度目の正直。さすがに今回のメンバーなら負けるわけにはいかないのではないか。
昨年の前半は笠松の条件クラスでもなかなか結果を出せなかったタッチデュールが、目下絶好調だ。きっかけは、昨年11月の兵庫クイーンカップを7番人気で制してからだろう。ダートグレードや全国交流への挑戦があるため見た目の着順はあまりよくないが、5月以降笠松・名古屋ではすべて3着以内。金沢スプリントカップはセイカアレグロに半馬身差の2着で、兵庫サマークイーン賞では2着アスカリーブルに3/4馬身差の3着。前走くろゆり賞は牡馬相手の重賞タイトルだった。今の調子ならアスカリーブルとも差がない。
ココロバは混戦のノースクイーンカップを勝利。ブリーダーズゴールドカップJpnIIIでの9着は仕方ないが、ここは地方の全国レベルで通用するかどうかの試金石。
プリュムローズはココロバと同じ田中淳司厩舎で、それまでの成績はA級下位で入着級。ノースクイーンカップは2馬身ちょっとの差で3着と、ココロバと実力的に差はない。
地元勢ではフェアリーアップ圧勝のコウギョウデジタルがどこまでやれるか。
トウホクビジンは盛岡コースでの好走が目立つが、水沢でも地方の牝馬同士ならあっと言わせる場面があるかもしれない。
◎1アスカリーブル
○3タッチデュール
▲9ココロバ
△10プリュムローズ
△6コウギョウデジタル
△11トウホクビジン
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金沢に新設された3歳牝馬による重賞。3歳限定戦ということでは、MRO金賞(8月5日)からは中3週、そしてサラブレッド大賞典(9月14日)へは中1週となる。
重賞実績馬が少ないなかで、2歳の早い時期からホッカイドウ競馬でそこそこの結果を残してきたファーストキスの実績が目を惹く。北日本新聞杯こそ勝ち馬から差があっての6着だが、前走古馬A3特別で1馬身差2着という成績は、牝馬同士のこのメンバーなら力は抜けていると見る。
エトワールドロゼは、前走3歳A1特別で、ラチ沿いをぴったり回ってきて3コーナー過ぎで早め先頭から直線でサンセバスチャン以下の後続を突き放した。6番人気ではあったが、良馬場で1分31秒2も好タイム。同じようなレースができればファーストキスとも好勝負ができそう。
そのサンセバスチャンは、続く前走3歳A2戦で巻き返しての勝利。ここ4戦でいずれも3着以内というレースぶりは安定して力を発揮している。
セイウンアネゴは、前走ではパピポッポの2着に敗れたが、不良馬場に終始追いどおしという苦しい競馬だった。3走前のJRAとの条件交流こそしんがり惨敗だったが、それを別とすれば6月以降はオール連対。ここでも上位争いに食い込めそうだ。ただ道悪がヘタなのであれば、曇時々雨という予報は心配だ。
前走でサンセバスチャンとそれほど差のない競馬をしているハヤグリーヴァ、前走でセイウンアネゴを負かしているパピポッポらも差はない。
◎8ファーストキス
◯2エトワールドロゼ
▲3サンセバスチャン
△6セイウンアネゴ
△4ハヤグリーヴァ
△11パピポッポ
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B級馬による重賞。前開催のB級重賞・新涼賞組が3頭、B-2組のあさがお特別組が6頭、そして前開催を休んだレコパンという10頭による対戦。
サエッターレは、名古屋から転入後C級で3連勝のあと、前走B-2組特別では2着に敗れたものの、3着馬には6馬身差をつけた。そのときの走破タイム1分54秒6は、稍重とはいえ今回の出走メンバーの近走の走破タイムと比べるとかなり速い。その前走の勝ち馬タカノアラエビスが今回は登録のみで不在となれば、中心はこの馬。
エッフェルは中央1勝から転入して5戦、勝ち星がないとはいえ、いずれも4着以内の好走。今回はメンバーに恵まれ、サエッターレさえ負かせれば佐賀初勝利というチャンスも。ただ中央時はダートの短距離を中心に使われ、佐賀でこれまでに一度だけ出走した1750メートル戦では勝ち馬からやや差があっての4着だっただけに、距離面での不安がないわけではない。
ビューワールドは、4走前、2走前のB級重賞で、それぞれ4、3着だが、勝ち馬からは1秒以上の差。ただ今回のメンバーなら十分に連下は狙える。
3走前のB-2組特別を勝っているセンヒメ、佐賀転入後B級の重賞または特別を8戦して2、3着が計4回というホワイトショウフク、前走がB-2組昇級初戦だったナンヨーヤシマらも馬券圏内の争いにはからんできそう。
◎8サエッターレ
◯3エッフェル
▲6ビューワールド
△5センヒメ
△9ホワイトショウフク
△4ナンヨーヤシマ
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函館2歳ステークスはまったくレースにならなかったエンターザスフィアだが、芝が合わなかったようでこれは度外視。デビューからの2戦は、着差こそそれほどでもないが、完勝という内容。血統面からも、距離伸びてさらに力を発揮すると見る。
オヤコダカは、栄冠賞では直線先頭に立つような勢いで、最後3頭の争いになってクビ、クビ差の3着。続く1700メートルのウィナーズチャレンジでは、距離伸びてさらに強いレースぶりでの完勝だった。デビュー2戦目の1200メートル戦ではエンターザスフィアの4着に敗れていたが、レース経験と距離経験で逆転という場面も十分考えられる。
クラバズーカーの前走は、7頭立て6番手追走も3コーナーからラチ沿いを通ってコーナーワークで位置取りを上げ、直線を向いていつの間にかという感じで先頭に立って押し切った。やはりこの距離でこそという活躍が期待できそう。
ゲットザグルーブは、デビューからの2戦は短距離で勝負にならなかったが、1700メートルに距離を伸ばして未勝利とアタックチャレンジを圧勝という内容で連勝。ウィナーズチャレンジは3着だったが、一戦ごとにタイムを詰め、充実ぶりがうかがえる。
8月12日のウィナーズチャレンジで、ゲットザグルーブに先着したフジノサムライ、クラヴィクトリーもこれまで崩れたことがなく、上位を争える存在。
1戦1勝の馬が2頭いるが、アードモアはまだまじめに走っていなかった様子で、血統的にも距離伸びてという可能性も感じられる。
◎2エンターザスフィア
◯10オヤコダカ
▲4クラバズーカー
△11ゲットザグルーブ
△13フジノサムライ
△5クラヴィクトリー
△7アードモア
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古馬のセイカアレグロか、3歳のケージーキンカメか、という対戦が注目となりそう。
ここはセイカアレグロに期待する。冬休み明けの2戦は勝ち馬から離されての敗戦だったが、その後はスプリングカップ、金沢スプリントカップと重賞2勝を含め5戦して5連対。その5戦で先着されたのは、あのナムラダイキチのみで、着差は4馬身、5馬身。相手がナムラダイキチであることを考えれば、善戦ともいえる。対してケージーキンカメは、今回が初めての古馬との対戦。経験という意味でもセイカアレグロが優位だろう。
マイネルリボーンは、今シーズン7戦してすべて3着以内という成績だが、勝ち星はナムラダイキチもセイカアレグロもいないところでの1勝のみ。ケージーキンカメが古馬相手で苦戦するようなら、この馬が2着という可能性も考えておきたい。
笠松からの遠征馬ではエイシンナナツボシ。近走は1秒前後の差をつけられての敗戦が続いているが、北海道時代には2000メートルの道営記念で、兵庫時代には2400メートルの六甲盃で、ともに僅差の2着があるだけに、この距離なら力を発揮する可能性はある。
ポセイドンは前走で金沢移籍後では初めて3着以内を外したが、未知数な部分はある。
◎1セイカアレグロ
◯8ケージーキンカメ
▲3マイネルリボーン
△5エイシンナナツボシ
△6ポセイドン
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