コウシュハクィーンは、前々走、4歳限定のライラック賞2着を含め、ここ5戦いずれも3着以内と、ここにきての好調ぶりが目立つ。しかも今回は最軽量の680キロとなれば、中心はこの馬。
オレノココロは、3歳3冠で2、2、1着。さらに年明けには5歳馬とのポプラ賞も制した。すでにオープン格付けゆえ今シーズン勝ち星がないのは仕方のないこと。4歳同士のライラック賞も4着だったが、先着された牝馬3頭とは差がなく、クインフェスタ、コウシュハクィーンとは今回も同じ40キロ差なら展開ひとつで逆転の余地はある。
コウシュハウンカイは、3歳3冠で3、1、3着と、こちらもこの世代ではトップクラスの実力。今シーズンも4歳同士のすずらん賞を制している。
2歳シーズンチャンピオンのショウチシマシタ、すずらん賞で差のない3着に加え3走前のスーパートレーナー賞でコウシュハクィーンを負かしているセイコークイン、ライラック賞を制したクインフェスタ、3月のクリスタル特別勝利にすずらん賞でも2着だったダイコクパワーなど、実力差はほとんどなく、いずれにもチャンスはありあそう。
◎7コウシュハクィーン
◯1オレノココロ
▲6コウシュハウンカイ
△2ショウチシマシタ
△4セイコークイン
△3クインフェスタ
△9ダイコクパワー
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ナムラタイタンが、マーキュリーカップJpnIIIに向けてどんな勝ち方を見せるか。岩手に転入して2戦ともに楽勝。前走シアンモア記念も、直線入口で軽く気合をつけられるとあっという間に後続を突き放し、最後は流すような感じでのゴールだった。血統的に2000メートルは長いような感じだが、中央在籍での最後のレースとなった佐賀記念JpnIIIでダートグレード常連馬と接戦の3着なら気にする必要もない。今回もほとんどが勝負付けの済んだ相手ばかりだけに、ここは無事に通過してほしいところ。
未知の魅力ならコミュニティ。中央未勝利から転入して14戦13勝。前々走で連勝は途切れたが、前走のA級特別で6馬身差圧勝。さすがにナムラタイタンが相手では荷が重そうだが、まだ底を見せていないこの馬がどこまで迫れるか。
スーブルソーは、昨年のこのレースは10着惨敗だったが、年末の桐花賞を制して充実ぶりを見せた。赤松杯ではナムラタイタンから2秒差をつけられたが、2着争い接戦での5着。ナムラタイタン以外のメンバーなら能力上位。
中央準オープンから今シーズン転入したミカエルビスティー、3走前に水沢A級一組特別での勝利があるコスモイフリートらも連下争いの候補。
◎2ナムラタイタン
◯1コミュニティ
▲7スーブルソー
△6ミカエルビスティー
△3コスモイフリート
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中央未勝利から転入して4連勝中のシゲルシリベシの力が抜けている。転入初戦こそ2着にコンマ3秒差だが、以降の3戦はいずれも1秒以上の差。前走も楽にハナを奪って3コーナーあたりから追い出されると徐々に後続との差を広げ、直線半ばからは追うのをやめて楽々とゴール。そのときの1400メートルの勝ちタイムが1分31秒3(良)で、前々走が稍重とはいえ1分30秒6。そのほかの馬たちの1400メートルの持ちタイムが、速い馬でも1分31秒台で、32~33秒台がほとんど。タイム面だけでもシゲルシリベシの実力がわかる。
テッドは前走九州ダービー栄城賞で10番人気ながら2着。直線一旦は先頭に立って、勝ったかと思わせる場面があった。それを含めてここ3戦は、勝ち切れないとはいえ勝ち馬からは0秒3位内と好走。ここにきて力をつけている。
フクノドンは、ホッカイドウ競馬では未勝利だったが、転入後は6戦2勝、2着1回。連対している3戦がいずれも1400メートル戦だけに、この距離でこそ。
前々走の初夏賞で2着だったプリンスレオン、中央未勝利から転入して11戦してそのうち8戦が3着以内というリネンスウィフト、重賞や遠征など強い相手に揉まれてきたグランドヴィーナスら、2着3着ならどの馬にもチャンスがありそう。
◎8シゲルシリベシ
◯6テッド
▲3フクノドン
△7プリンスレオン
△1リネンスウィフト
△2グランドヴィーナス
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このメンバーなら、グランダム・ジャパン3歳シーズンでぶっちぎり優勝を果たしたトーコーニーケを力でねじ伏せた経験のあるユノエスケープが断然。後方から早めにまくってトーコーニーケを振り切ったのが4走前の梅桜賞。続く若草賞は3着だが、先着されたのは、そのトーコーニーケと、グランダムで総合2位だったコパノバウンシ。1番人気に支持されたル・プランタン賞は長距離輸送もあってか5着だったが、地元に戻ってののじぎく賞3着は、先着されたのはやはりトーコーニーケと高知のクロスオーバーという全国区での活躍馬。これまで戦ってきた相手からも、ここは負けられないところ。
リックタラキチは、これまで重賞で4戦して2着2回、3着2回。勝ち馬は、リーダーズボード、カクシアジ、トーコーニーケなど、全国レベルの馬ばかり。笠松移籍後は3着を外していないという堅実な成績で、ここでも勝ち負けが期待できる。
ホウライナデシコは、牡馬相手の重賞・スプリングカップを勝ったものの、その後の成績がいまひとつ。ただ若草賞ではユノエスケープにクビ差の4着だけに、その当時の力が発揮できるかどうか。
プレシャスベガは、前走兵庫ダービーこそ11着だったが、のじぎく賞ではユノエスケープに続いての4着があった。牝馬同士なら上位争いも。
ピンクノサイロは笠松移籍後、3歳1組特別で、1、2着。重賞のメンバーに入ってどこまでやれるか。
金沢のファーストキスは前々走の3歳牝馬限定戦で、門別でのデビュー戦以来久々の勝利。2歳時は川崎の鎌倉記念でも5番人気で2着に入っているなど穴馬タイプ。
◎3ユノエスケープ
◯1リックタラキチ
▲4ホウライナデシコ
△2プレシャスベガ
△7ピンクノサイロ
△5ファーストキス
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昨年のこのレースで3着だったファイアーフロートに期待する。昨年は最内枠からのスタートで出負けし、外に持ち出してというロスがあり、それでも園田の短い直線だけで目の覚めるような追い込みを見せての3着。その後地元に戻って、建依別賞、黒潮スプリンターズカップと短距離の重賞を2勝。ダートグレードへの出走が多く着順的にはよくない数字が並ぶが、2走前の御厨人窟賞の2着も、先着されたのは昨年のこのレースの覇者エプソムアーロン。昨年より力が落ちているとは思えず、この短い距離でこそ力を発揮する。
エスワンプリンスは、昨年の笠松グランプリを勝って以降、どうも歯車が噛み合わない。さすがに1400メートル戦は勝ったが、中距離では早めに息切れしてしまう。やはり1400~1600メートルあたりが適距離のようで、さらに極端に短いこの距離の息の入らない流れに対応できるかどうか。
スターボードは転入初戦の前走、1700メートル戦で2着。中央でも南関東でも短距離で結果を残してきた。昨年は川崎スパーキングスプリントで同着優勝。場所とレースを変えてのスーパースプリントシリーズ2年連続での勝利がかかる。
エーシンサミットは、中央1勝から転入して堅実な成績でクラスを上げてきた。前走JRA500万下との交流では、前2頭からはやや離されたものの、好タイムで地方馬最先着の3着。中央時代は1200メートル以下を中心に使われていただけに、この超短距離でこそ力を発揮するかもしれない。
ディープハントは、昨年1月、1000メートルの船橋記念で5番人気ながらあわやの2着があり、また習志野きらっとスプリントでは、5馬身離されたとはいえラブミーチャンの2着。これまで全9勝のうち5勝が1000メートル戦という、やはりこの距離でこそというタイプ。
ジェイフォースは転入後5戦4勝で、前走A2特別を勝ったまでだが、まだ底を見せていない。
◎4ファイアーフロート
○5エスワンプリンス
▲10スターボード
△2エーシンサミット
△11ディープハント
△7ジェイフォース
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