岩手が2002年以来2度目のJBC開催の舞台となることを記念して新設された明け4歳馬による重賞。
3歳重賞戦線での中心的な馬たちが不在というメンバーで、中央未勝利からの転入馬が目立つ。そのうちの1頭コミュニティは、昨夏に転入して以降9連勝中。前走B2級六組戦でも2番手追走から4コーナーで先頭に立つと、逃げ馬を楽に突き放して4馬身差の楽勝。水の浮く不良馬場だったため、タイムを比較して意味があるかは疑問だが、そのときの勝ちタイム1分40秒0は、同日に組まれていたB1級の2戦より速いもの。また今回のメンバーでも、11月以降の水沢開催での持ちタイムでは最速となっている。B1級も軽く突破できる実力はありそう。
ハーツコンセンサスも昨夏に転入し、岩手では9戦8勝、2着1回。今回は、スタートしてすぐに4コーナーという水沢のマイル戦で内目の枠に入ったこともあり、ハナをとってマイペースならそのまま逃げ切りということも考えられる。
コスモデスタンは、岩手ではここまで8戦して1勝のみと取りこぼしも多いが、B1級で常に善戦。特にここ2戦は差のない2着と、格という点ではこの馬が最上位。
ルタドールは転入初戦の不来方賞こそ6着だったが、その後に2連勝。ここ2戦はB2級特別で3、5着だが着差はわずか。
ナデシコノハナは転入後6戦3勝。前走は水沢で初勝利を挙げている。時期的に道悪は避けられず、外め枠ゆえ位置取りが悪くなると苦戦するかもしれない。
地元生え抜きはメンバー中2頭だけで、その1頭がヴェルシュナイダー。岩手ダービーダイヤモンドカップ(5着)で2番人気に支持されるなど春までは期待が高かったものの、後半は勝ち星を挙げることができず、不来方賞でも離された8着と秋は低迷。とはいえ、水沢開催になって3走前にB1級一組戦でハナ差の2着があるなど復調気配。同世代同士のこのメンバーなら上位に食い込む可能性はある。
◎8コミュニティ
◯3ハーツコンセンサス
▲5コスモデスタン
△11ルタドール
△9ナデシコノハナ
△4ヴェルシュナイダー
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