クラス別定重賞だが、出走はすべてA級の下級馬という組合せ。
中央でも大井でも未勝利だったロードパルジファルだが、名古屋で徐々にクラスを上げ、9月以降にマイル戦で3勝。さすがにオープンの壁は厚かったが、前々走でA級2組特別を制した実力は、このメンバーに入れば最上位。
ネオエピックは、中央から転入後ここまで5戦。中央との条件交流では分が悪いものの、地元同士ならA級3組特別で3戦3連対と安定して結果を残している。
エーシンハッブルは、転入初戦を制したものの、その後7戦連続で勝ち星なし。とはいえここ3戦はA級2組、3組特別で好走しており復調傾向。重賞のオータムカップでも4着という成績ならチャンスは十分。勝負になるのはおそらくここまでの3頭。
ここ2走はやや離されての敗戦も4、5走前にはA級2組特別で好走しているウォーターカリブや、かつてA級2組特別を勝ったことのあるケントリュウコウらが巻き返す可能性も。
◎5ロードパルジファル
○1ネオエピック
▲2エーシンハッブル
△7ウォーターカリブ
△6ケントリュウコウ
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中央オープンから転入してきたモズの前走北上川大賞典は、ほとんど経験のないダートが合うかどうかということが不安点だったが、それを見事に克服。後続を離しての逃げでマイペースに持込み、3~4コーナーで後続に迫られながらも直線で再び差を広げた。マイル以下になるとまた不安はあるが、実績のある2000メートルなら問題ないはず。
その北上川大賞典で、ゴール前唯一迫ったのがローレルカンタータ。こちらは中央でもダートのみを使われていたこともあって1番人気に支持されたが、1000万条件からの転入だけに、モズには格の違いを見せつけられた。ほかは近走不振か、重賞実績のない馬がほとんどで、今回もこの2頭の争いになりそう。
ランドオウジは、1400メートルの栗駒賞、1600メートルの白嶺賞と続けて2着。2000メートルは中央時代も経験がなく、距離延長が課題。
中央から転入初戦のボンバルディエーレ、水沢コース得意のスーブルソーらにも上位に食い込むチャンスはありそう。
◎7モズ
○10ローレルカンタータ
▲9ランドオウジ
△11ボンバルディエーレ
△2スーブルソー
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交流レースが盛んになって遠征が日常化したぶん、年末の大一番というべきレースにベストメンバーが揃わず、しかも8頭立てとやや寂しいメンバーになった。
そういうメンバーなら、ドリームマジシャンの実力が抜けている。中央1000万からの転入初戦となったオータムカップを制し、前走船橋に遠征した総の国オープンでも5着とまずまずの好走。中央時の3勝のうち2勝がダート1900メートルで、距離もベストだ。
相手にはこの秋復活という活躍のタッチデュール。牡馬相手や全国交流では苦戦するが、地元同士のこのメンバーなら勝負になる。ただ9月のオータムカップではドリームマジシャンに1秒4差をつけられ3着に敗れているだけに、どこまで差を詰められるか。
前走のA2特別でタッチデュールにクビ差で敗れたのがドリームカトラス。夏には1番人気でくろゆり賞を制していただけに、侮れない存在。
地元B級2組から金沢の交流B級戦と連勝しているマルヨレギュラー、くろゆり賞でドリームカトラスの2着だったエイシンダッシュらも連下争いにからんできそう。
◎2ドリームマジシャン
◯3タッチデュール
▲5ドリームカトラス
△4マルヨレギュラー
△1エイシンダッシュ
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兵庫のこの世代はトーコー軍団の活躍が目立つが、その中でもトーコーガイアは兵庫ジュニアグランプリJpnIIでも地元最先着の5着と好走。3走前のJRA認定競走では2着(同着)に敗れたが、初めてのナイター競馬にとまどってのもの。それゆえ、ここまでは地元馬同士ならほぼ完璧な成績といってよい。
対抗には兵庫若駒賞を制しているトーコーポセイドン。この馬も兵庫ジュニアグランプリJpnII・7着以外では、一度2着があるだけ。そのとき先着されたオープンベルトは兵庫若駒賞で負かしている。トーコー2頭の一騎打ちとなりそうだ。
オープンベルトがトーコー2騎に割って入れるかどうか。馬券圏内を外したのは園田プリンセスカップの4着のみだが、それでもこのときも地元馬最先着。展開ひとつで再び逆転の可能性はある。
ユノエスケープは、兵庫若駒賞は6着だったが、その後3戦連続連対と力をつけてきている。
ニホンカイセーラは、◎◯▲たちとの対戦で分が悪く、なかなか初勝利を挙げられなかったものの、前走10戦目で初勝利を挙げた勢いで上位を狙う。
◎9トーコーガイア
◯7トーコーポセイドン
▲6オープンベルト
△2ユノエスケープ
△8ニホンカイセーラ
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重賞初挑戦のマウンテンダイヤがどんなレースを見せるのか楽しみなところ。中央2戦未勝利から転入し、高知ではここまで22戦20勝、2着2回。徐々にクラスを上げてきて、ついにA-1特別を3連勝。特に前走ではグランシュヴァリエ相手に逃げ切り勝ち。しかもグランシュヴァリエより2キロ重い58キロを背負ってのものだけに、その強さは本物だ。
相手には、もちろん連覇がかかるグランシュヴァリエ。積極的に遠征を続けて強い相手と戦いながら、今年も地方馬同士では3着を外すことはなかった。
福山最後のレース、ファイナルグランプリを制したビーボタンダッシュが北海道を経由して転入してきた。前走高知初戦はA-3クラスながら大差圧勝。引き続き赤岡修次騎手が手綱をとる。
黒潮菊花賞に土佐秋月賞と重賞2勝の3歳馬コパノエクスプレス、嬉勝則騎手に乗替る黒潮マイルチャンピオンシップの覇者トニフィカーレ、中央・南関東でオープンを走っていたドリームゼニスなど役者は豊富だ。
◎5マウンテンダイヤ
◯11グランシュヴァリエ
▲9ビーボタンダッシュ
△8コパノエクスプレス
△10トニフィカーレ
△7ドリームゼニス
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