ナナカマド賞は4着だったものの、レベルの高い十勝産駒特別勝利を含め、ここにきて1、1、2着と力をつけてきたホクショウマサルから。
ここまで8勝と、この世代では断然の成績を残しているハクタイホウは、別定20キロ増でメンバー中唯一の610キロがどうか。
釧路産駒特別を勝って、近走成績が安定しているコウシュハドンは、前々走で今回と同じ10キロ差でハクタイホウを負かしている。
ブラックニセイは勝ち星からは遠ざかっているものの、十勝産駒特別2着があり、さらに今回別定増量がない590キロなら巻き返す可能性は十分。
軽量牝馬のメモリアルサマー、前走大敗も北見産駒特別を勝っているオオゾラシンスケらも連下には押さえておきたい。
◎10ホクショウマサル
○4ハクタイホウ
▲3コウシュハドン
△9ブラックニセイ
△2メモリアルサマー
△8オオゾラシンスケ
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東京2歳優駿牝馬など他地区に遠征する馬などがいて、重賞勝ち馬がいないというやや寂しいメンバーとなった。11月のプリンセス特別4着のヨシノミカエルか、同5着のリンカスイートかという争いがそれを物語っている。
ヨシノミカエルのほうを中心にとった。北海道から移籍してまだ勝ち星がないとはいえ、笠松移籍後に使われたのは重賞のみ。水沢に遠征したプリンセスカップでは2着と好走した。全日本2歳優駿JpnIはさすがに相手が強く12着だったが、そうした強いメンバーと戦ってきた経験は生きるはず。
リンカスイートは、プリンセス特別ではヨシノミカエル(4着)に1馬身差の5着だったが、続くJRA認定競走を制した。その勢いと上積みがあれば逆転も可能。
デビューから5連勝で秋風ジュニアまで制したパドドゥだが、遠征競馬では結果を残せていない。プリンセス特別はリンカスイートに続く6着で、すでにかなりレースを使い込まれていることから、上積みも期待しにくい。
10月以降に2勝を挙げているレインメーカー、準重賞の秋風ジュニアとジュニアクラウンでともに3着のリードレディーが上記3頭に続く存在だが、タイム比較でもやや見劣りする。
◎2ヨシノミカエル
◯4リンカスイート
▲5パドドゥ
△7レインメーカー
△8リードレディー
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芝からダートへの転向組2頭が強力だ。ドリームバレンチノは今年の高松宮記念でロードカナロアのレコード勝ちの2着があるという実力で、初ダートとなった前走JBCスプリントは、M.デムーロ騎手の好騎乗もあって2着と好走。不安視されたダートも問題なくこなした。今回、園田コースで岩田騎手ならなお心強い。
3歳のエーシントップは、春にはシンザン記念からニュージーランドトロフィーを連勝したものの、その後はやや落ち込んだ。しかし初ダートとなった前走の霜月ステークスでは古馬相手で56キロを背負って完勝という内容。今回はそこから1キロ重くなるだけの57キロで、あとは園田の小回りコースをこなせればというだけ。
エプソムアーロンは、前走から再び高知の雑賀正光厩舎に戻った。その前走での7馬身差圧勝は相手関係を考えれば当然だが、園田FCスプリントで見せた末脚や、笠松グランプリは4着とはいえコースレコードからコンマ4秒というタイムで走っていたことなどを考えれば、ハンデ51キロならあっと言わせる場面があるかもしれない。
連覇を狙うティアップワイルドだが、ここ3戦続けて二桁着順。ただ前走のカペラステークスGIIIは、着順に目をつぶれば勝ち馬からコンマ7秒差の1分11秒4は悪いタイムではない。昨年のようにマイペースで先行できたときにどうか。
北海道から遠征のウルトラカイザーは、佐賀から移籍し1年以上のブランクがあって、この秋に2戦。その成績からまだ底を見せていないという魅力はあり、前走も南関東のオープンで接戦の2着。そのときから4キロ軽い52キロに加え、地元の田中学騎手なら、上位争いもという可能性はある。
コスモワッチミーは、昨年のこのレースは51キロで4着で、今年は52キロ。やはりハンデ戦で52キロだった佐賀記念JpnIIIでの3着という成績もあり、さらには中央4頭のうち2頭があまりアテにならない近走だけに、上位争いにからむチャンスはある。
◎10ドリームバレンチノ
◯7エーシントップ
▲1エプソムアーロン
△4ティアップワイルド
△11ウルトラカイザー
△3コスモワッチミー
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浦和記念上位馬が揃って出走してきたが、ジャパンカップダートGI・12着から挑戦のナイスミーチューを狙う。昨年こそジャパンカップダート組は出走していなかったが、2011年1着のニホンピロアワーズ、2010年2着のマカニビスティー、2009年1、2着のマコトスパルビエロ、ワンダースピード、2008年1着のワンダースピードは、いずれも前走がジャパンカップダートで9着以下だった。思うにジャパンカップダートは1800メートルでもレベルの高いメンバーによる争いで、緩みのない厳しいペースになりやすい。それを経験して、今度は小回りの2500メートルのゆるい流れとなり、馬にとってはレースがかなり楽になるのではないか。ナイスミーチューは、地方は初めてだが、過去にワンダースピードでこのレースを2度制している小牧太騎手にも期待したい。
連覇を狙うのがエーシンモアオバー。昨年のこのレースが重賞初制覇で、鞍上の岡部誠騎手もダートグレード初勝利で、感動的な表彰式となった。一昨年のこのレースも2着で、活躍が期待される舞台。ただ、前走浦和記念でマグニフィカにハナを叩かれて苦戦したように、今回も内枠に逃げのトウショウフリークがいて、さらにはサイモンロードもJBCクラシックJpnIで先行争いにからんで行っただけに、楽に単騎逃げという展開にはなりそうもない。
シビルウォーは昨年のブリーダーズゴールドカップJpnII以来1年以上勝ち星から遠ざかっている。とはいえ、その後も地方に限れば3着を外していない。これを堅実な成績と見るか、勝ち切れないと見るか。
サイモンロードは、地方馬として今後ダートグレードでの活躍が期待される1頭。自身のペースに持ち込めないともろいところもあるが、今年のかきつばた記念JpnIIIは、あわやという見せ場があっての3着。距離的なところがどうかだが、父シンボリクリスエス、母父トニービンという血統なら、距離延長はマイナスにはならないはず。印は△までだがあっと言わせる場面にも期待したい。
トウショウフリークは休み明け初戦がどうか。ランフォルセは前走浦和記念の勝利が1年8カ月ぶりだけに、2戦続けて勝ち負けというのも考えずらい。
◎1ナイスミーチュー
◯7エーシンモアオバー
▲9シビルウォー
△12サイモンロード
△3トウショウフリーク
△11ランフォルセ
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3連勝中のエイシンカシオペアは、特にここ2戦はハナを奪って後続を寄せつけずというレースぶり。ここにきての充実ぶりから、さらなる上積みも期待できそう。
クロスオーバーは、前々走でそのエイシンカシオペアの2着だったが、続く前走を好タイムで逃げ切り勝ち。こちらも成長を感じさせ、逆転の可能性も。
ニシケンメイピンは、転入初戦を勝ったあとの前走、1番人気に支持されたもののクロスオーバーに離されての3着。ここは巻き返しが期待される一戦。
ともに前走が道営1勝からの転入初戦だったのがマルチヴィグラスとフェアトレード。勝ったのはマルチヴィグラスで、2馬身半差で2着がフェアトレード。ともに素質を感じさせるレースぶりだった。
マルチドラゴンは道営2勝からの転入初戦が2着。ここまでサウスヴィグラス産駒が4頭と、地方競馬での活躍が際立っている。
◎5エイシンカシオペア
○7クロスオーバー
▲1ニシケンメイピン
△3マルチヴィグラス
△8フェアトレード
△11マルチドラゴン
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