エスワンプリンスが笠松グランプリで念願の全国交流のタイトルを獲得。昨年は3着だったが、先着されたのがラブミーチャン、ナイキマドリードというグレードタイトル馬だったことを考えれば、今年は順当勝ちともいえる勝利。手島勝利調教師によると、適距離は1400~1600メートルとのことで、今後もそのあたりの距離の全国のタイトルを狙っていき、いずれはダートグレードにも挑戦したいとのこと。昨年の中島記念はレイズミーアップにクビ差の2着。今年1月の特別戦でもレイズミーアップの2着に敗れているが、3歳以降、地元で唯一先着されているそのレイズミーアップが今回不在となれば負けるわけにはいかない一戦。
デュナメスも今年の佐賀記念JpnIIIで7着だった以外、なんと2010年4月以降3着以内を外したことがないという堅実な成績。昨年秋から今年春にかけては常にレイズミーアップと一騎打ちというレースを続けていただけに、エスワンプリンスを負かす可能性があるとすればこの馬。
ジェットヴォイスは、雷山賞、九州大賞典とデュナメスの2着のあと、1番人気に支持された雲仙岳賞を制した。上記2頭を逆転するまでは難しいが、連下に食い込む実力はある。
九州大賞典、雲仙岳賞で連続3着のマイウエイ、雲仙岳賞で2着のメイホウホップらも、3連複、3連単なら連下に押さえておきたい。
◎11エスワンプリンス
○5デュナメス
▲10ジェットヴォイス
△1マイウエイ
△2メイホウホップ
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コウシュハウンカイがばんえい菊花賞に続いての2冠を狙う。ばんえい大賞典では3着だったものの、その後はばんえい菊花賞制覇も含めて8戦連続連対と、この秋は勢いに乗った。前走では7着に敗れたものの、古馬A1混合で、今回のメンバーが普段戦っている相手よりかなり格上が相手。同世代同士で、しかも定量なら負けられない。
オレノココロは、ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞でともに2着。特に菊花賞は、コウシュハウンカイと同じ700キロで2秒5差とほとんど差はなかった。ここに来てB1特別を連勝と、さらに上のクラスに上がっても勝負になる力はある。勝つのはこの2頭のどちらか。
セイコークインは、ばんえい菊花賞3着、ばんえいオークス2着を含め8月以降14戦連続して3着以内という安定ぶり。ただ定量となって上記2頭をはじめとした牡馬との対戦で勝ち切れるまでの力があるかどうか。
ソウクンボーイは、2歳シーズンにヤングチャンピオンシップ制覇など賞金を稼いだため、それによる負担重量増もあって3歳シーズンの重賞戦線ではいまひとつの成績。ただここにきて2連勝と調子を取り戻してきている。
ばんえい大賞典を制し、ばんえいオークスでも僅差3着のコウシュハクィーン、ばんえい菊花賞では勝ったと思ったところゴール上で止まって4着と惜しいレースをしていたクインフェスタらも、展開次第ではチャンスはある。
◎1コウシュハウンカイ
◯3オレノココロ
▲6セイコークイン
△2ソウクンボーイ
△5コウシュハクィーン
△7クインフェスタ
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ランドオウジはこの秋、1400~1600メートルの重賞を4戦して、勝ち星はないものの2着1回、3着2回。惨敗はJpnIの南部杯のみ。前走、不良馬場の栗駒賞は、ドリームクラフトに5馬身ちぎられたが、早めに逃げ馬を捕まえに行ってのもの。地元同士なら安定したレースを続けており、鞍上が村上忍騎手になるのも心強い。重賞初制覇に期待したい。
ドリームクラフトは、この秋やや崩れることもあったが、それはいずれも盛岡コース。水沢では7月の岩鷲賞制覇に、前走栗駒賞は5馬身差圧勝。ほかに9月の青藍賞での2着もあり、水沢コースは確実に走る。重賞連勝も狙えそうだ。
ダートのマイル戦では、14戦9連対という高連対率を誇るのがスーパーワシントン。昨年のこのレースでは9着だったが、年明け、同じ水沢1600メートルのトウケイニセイ記念では6番人気で2着と、馬連万馬券の片棒を担いだ。栗駒賞はやや離されての5着だったが軽視はできない。
絆カップを11番人気で制したヒカルジョディーや、今シーズン岩手に転入して重賞7戦で2着1回3着3回というスズヨシーズンも3連複3連単では無視できない。
◎4ランドオウジ
◯7ドリームクラフト
▲2スーパーワシントン
△6ヒカルジョディー
△9スズヨシーズン
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兼六園ジュニアカップを制したフューチャースター不在は残念だが、百万石ジュニアカップを制したイグレシアスと、金沢プリンセスカップを制したフリオグレイスーによる初対戦が注目となる。
イグレシアスは道営でデビューする予定がフレッシュチャレンジで出走取消となり、そのまま金沢に移籍して3連勝。前走、JBC当日の最終レースとして行われた百万石ジュニアカップは、5番手追走から向正面で仕掛け、先に抜け出していたフューチャースターを4コーナーでとらえると、ゴール前で突き放した。自在に動ける脚質が強みで、距離延長でさらに力を発揮しそう。
フリオグレイスーは、兼六園ジュニアカップでは先に抜け出したフューチャースターとの差を詰められず2着だったが、続く前走、牝馬同士の金沢プリンセスカップではさすがに完勝となった。百万石ジュニアカップでフューチャースターを競り落としたイグレシアスにどこまで迫れるか。
怖いのは道営から転入して2連勝のヤマノラバーズ。前走1500メートル戦での勝ちタイム1分37秒1は、金沢プリンセスカップや百万石ジュニアカップを上回るもの。
百万石ジュニアカップで2着のアキレウス、金沢プリンセスカップで2着のプリティモンスターらは展開次第で再びチャンスも。
◎8イグレシアス
○1フリオグレイスー
▲3ヤマノラバーズ
△5アキレウス
△11プリティモンスター
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2戦続けてライズラインの後塵を拝したラブバレットだが、前走南部駒賞はクビ差まで迫って惜しい競馬だった。ここまで連対を外したのは、逃げ馬を深追いした芝の若鮎賞のみ。宿敵ライズライン不在なら負けられないところ。
アオチャンは中央から移籍して4戦3勝。前々走のフューチャーステップでは、2着トーホクスマイルに半馬身差の3着だったものの、続く前走できっちり巻き返し、ここでも人気上位になりそうなシグラップロードをハナ差でしりぞけた。転入してからの進境ががうかがえる。
シグラップロードはこれまで重賞に4回出走して、2着、3着、4着がそれぞれ1回ずつ。ただラブバレットとはこれまで3回対戦して一度も先着できずと分が悪い。
トーホクスマイルは、前走プリンセスカップでは地元馬の中ではターントゥタイド(3着)に続く4着と好走を見せた。
道営1勝からの転入初戦を制したリュウノハヤテにもチャンスはありそう。
◎3ラブバレット
○1アオチャン
▲8シグラップロード
△7トーホクスマイル
△4リュウノハヤテ
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