北海道組か若駒賞1、2着馬かという争いだが、北海道のリュウノワンが中心。サンライズカップは5着だが、勝ったハッピースプリントはその後に北海道2歳優駿JpnIIIを圧勝。平和賞は3着だが、勝ったナイトバロンはアメリカの超良血でノーザンファームによる期待の持ち込み馬。もっともレベルの高いところでレースをしてきたのがリュウノワンで、そうしたメンバー相手にそこそこの好走を見せていただけに、このメンバーでは格が違うと見る。
相手は、やはりサンライズカップに出走(9着)していたドナルトソン。前走サッポロクラシックは、勝ち馬からコンマ4秒差の4着。勝ったドントコイは6番人気だったが、園田プリンセスカップを勝ってきたカクシアジが6着に負けているように、やはりレベルの高い一戦だった。ただマイルの距離がどうかという不安はある。
ライズラインは、若駒賞ではぴたりと追走してきた2番人気のラブバレットを直線で振り切って完勝。地元の期待を背負う。
ゴオリイは、知床賞では残り100メートルで抜け出しての勝利。重賞実績がなかっただけに8番人気だったが、サンライズカップ6着のワイルドソウルを半馬身差でしりぞけたということを考えれば、ここでも勝ち負けになる可能性はある。
若駒賞ではライズラインと一騎打ちの末2着だったラブバレットが、今度はどんな作戦で臨むか楽しみなところ。
◎6リュウノワン
○5ドナルトソン
▲1ライズライン
△2ゴオリイ
△8ラブバレット
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百万石ジュニアカップ組が4頭いるが、いずれも大きく離された6着以下というメンバーで、ここは兼六園ジュニアカップで惜しくも2着だったフリオグレイスーに重賞制覇の大きなチャンス。前々走2歳1組特別での1500メートル1分37秒7という勝ちタイムは、百万石ジュニアカップのイグレシアスの勝ちタイムをコンマ1秒だが上回るもの。ここでは実力断然だ。
相手は、11月5日の2歳2組のメンバー。勝ったスイートラブコンは、前で競り合う2頭をとらえ抜け出しての完勝。北海道から転入初戦だった前々走は3着だったが、勝ったアキレウスはその後に百万石ジュニアカップで2着と、金沢のこの世代のトップを争うレベルの馬。
イービーカリーノは、その2歳2組戦で1番人気に支持されたものの3コーナーから失速して6着。ただこれはスタートからプリティモンスターと競り合ってのもの。前々走転入初戦の逃げ切り圧勝のレースぶりから、前走の結果が実力ではないと見る。
その前走で逃げて2着だったプリティモンスターは、今年大活躍のヨハネスブルグ産駒。この3頭はもう一度やれば着順は変わりそう。
結果的に印をつけたのは北海道からの転入組。いずれも門別では1勝のみか、2着が最高という成績だったが、やはりここに入るとレベルが高い。
◎6フリオグレイスー
○5スイートラブコン
▲1イービーカリーノ
△8プリティモンスター
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高知優駿では大接戦の末、僅差の4着に敗れたコパノエクスプレスだが、黒潮菊花賞で雪辱して見せた。その間に古馬A-3クラスを勝っていることもあり、3歳同士なら格でも最上位。
ミヤビハカンは、中央未勝利から転入して6連勝のあと前走で2着。とはいえ勝った相手も転入後に圧勝続きの馬で、その2着は相手が悪かった。中央時代は芝の長い距離を使われていただけに、距離延長も問題ないはず。
黒潮菊花賞で2着だったモスコーオペラの前走は、高知で初めて2着以内を外す3着。とはいえ半馬身+ハナ差の接戦。3歳同士なら再び勝ち負けの期待がかかる。
黒潮皐月賞を制したニシノファスリエフは、その後高知優駿7着、黒潮菊花賞10着と精彩を欠いた。しかし前走古馬B-3を制したことで巻き返しのきっかけをつかんだかどうか。ただマイルの距離には不安がある。
前走古馬B-2戦を勝ったタンティヴィーにも上位食い込みのチャンス。
◎8コパノエクスプレス
○7ミヤビハカン
▲3モスコーオペラ
△10ニシノファスリエフ
△9タンティヴィー
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