リーダーズボードは、ここまで一方的なレースばかりで負けなしの6連勝。名古屋1400メートルで常に1分30秒前後という持ちタイム的にも圧倒的だ。
リックタラキチは、北海道の未勝利戦を勝って笠松に転入し、スピードの違いを見せ、大差、7馬身差で2連勝。ともに笠松1400メートル1分29秒台前半という勝ちタイムは、先週行われた2歳重賞ジュニアクラウンの歴代の勝ちタイムと較べても速い。リーダーズボードが7戦目にして初めて対戦する強敵かもしれない。
リンカスイートはホッカイドウ競馬からの転入初戦。前々走で未勝利を勝ったのみだが、それまでフレッシュチャレンジとアタックチャレンジで7戦していずれも2着か3着。勝ち切れなかったとはいえ、北海道のJRA認定競走で常に上位争いという堅実ぶりは侮れない。
カツゲキサクラは、前走初めての特別戦で1番人気に支持されたものの5着。外に逃げるようなスタートで好位がとれず、追走一杯で厳しい競馬になった。3走前、2走前ほども走れば上位争いに加われる。
サウスオリヴィエは、リーダーズボードとは差があるものの、ここ6戦いずれも3着以内と安定して上位に食い込む力はある。
タイム的にはやや足りないが、すでに名古屋1600メートル戦を勝っているノゾミダイヤも連下争いまでなら。
◎5リーダーズボード
◯2リックタラキチ
▲7リンカスイート
△12カツゲキサクラ
△11サウスオリヴィエ
△8ノゾミダイヤ
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ハカタドンタクは、中央から戻って7戦、いまだ連対を外していない。しかもここ2戦は古馬との対戦で、さらに前走は遠征馬上位独占となろうかというところに食い込んでの2着だった。もちろんダートがダメということはない。岩手ダービーダイヤモンドカップは2着で、その勝ち馬ヴイゼロワンは残念ながらこの世にないが、2冠目のタイトルを奪取してダービーグランプリへと向かいたいところ。
岩手のこの世代は、3歳になって新勢力も出てきたが、2歳時に注目された勢力もしぶとくがんばっている。コウギョウデジタルは、前走のビューチフル・ドリーマーカップこそ惨敗だったが、ウイナーカップ、ひまわり賞連勝の実力ならここでも勝負になる。
テンショウリバイヴは、2歳9月のデビュー勝ち以降勝ち切れないレースが続いたが、ここに来ての2連勝で充実がうかがえる。
母がパラダイスフラワーで、父がゴールドアリュールという良血のエノテカがここにきて素質開花。前走も大差圧勝。とはいえ、まだ下級条件でしかレースをしたことがないことに加え、一気の距離延長が課題となる。
中央未勝利から転入して3戦目の前走が初勝利となったコスモデスタン、大井から転入したヴェリイブライトらが連下に絡めるかどうか。
◎4ハカタドンタク
◯5コウギョウデジタル
▲9テンショウリバイヴ
△6エノテカ
△7コスモデスタン
△1ヴェリイブライト
今シーズンいまだ勝ち星がないとはいえ、ギンガリュウセイの高重量戦での安定感は抜群。今季は掲示板を外したことが一度もなく、勝ち馬から10秒以上離されたのも岩見沢記念3着のときだけというのもすごい。特に北見記念は過去3年で、2着、1着、1着で、この馬にとってはもっとも得意な季節だ。
相手として推せる馬がいないので困った。岩見沢記念2着のホッカイヒカルは、そろそろこの重量になると厳しい。別定重量を課されていたとはいえ、キタノタイショウ、ホクショウダイヤの岩見沢記念の負けっぷりはどうしたことだろう。では消去法で、昨年2着だったシベチャタイガーが相手筆頭。
負担重量は厳しいが、インフィニティーは、北斗賞を勝ってばんえいグランプリでも3着だったころの勢いが戻るかどうか。
岩見沢記念を含め惨敗続きとはいえ、高重量戦を引っ張っていくのは、やはりキタノタイショウ。
ホッカイヒカルは、他馬が高重量に苦戦すれば食い込みのチャンスも出てくるかもしれない。
今シーズン当初に絶好調だったホクショウダイヤも見限れない。
◎3ギンガリュウセイ
◯8シベチャタイガー
▲5インフィニティー
△1キタノタイショウ
△6ホッカイヒカル
△9ホクショウダイヤ
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このレース連覇を狙うのがライトマッスル。トライアルのハーベストカップは最内枠に入ったこともあって無理にでも逃げなければならず、1番人気に支持されたトートアフィシオンに競りかけられて厳しいペースになった。自分の競馬さえできれば連覇の可能性は高い。
ハーベストカップで、そのハイペースに乗じてゴール前で差し切ったのが10歳のスーパーワシントン。勝ちでも負けでも人気を裏切ることが多く馬券的には狙いにくい馬だが、中央時代にも活躍した芝の短距離は、やはり安定して結果を残している。
メスナーは、同じ芝1000メートルで争われた7月20日の北上川ゴムボート川下りレースでライトマッスルに1馬身半差の2着。今シーズン中央から移籍して8戦1勝だが、3着以内はすべて盛岡の芝だ。
コンプリートは、ハーベストカップでは5着だが、勝ったスーパーワシントンからコンマ4秒差とそれほど差のないレースをしていた。
ディアーウィッシュは、ハーベストカップは10着と惨敗だったが、芝でのレースは中央に在籍していた09年以来久々だった。マイル以下の短距離でのスピードは確かで、一度経験したコースで巻き返す可能性はある。
ドリームクラフトは、盛岡の芝では3戦して4着が最高という成績だが、中央時代は芝を中心に使われていたこともあり、走り自体は悪くはない。
◎8ライトマッスル
◯9スーパーワシントン
▲4メスナー
△3コンプリート
△12ディアーウィッシュ
△11ドリームクラフト
この2歳世代で最初に行われた1750メートル戦、アルデバラン特別は、6頭立てながら縦長の展開となり、4番手から向正面でスパートしてきたミスタージャックが直線で先頭に立ち、この馬が勝ったと思ったところ、さらにうしろから直線勝負を仕掛けてきたアオゾラセントがゴール前で半馬身とらえた。
次に行われた1750メートルのシリウス特別は、好ダッシュのマツノヴィグラスに、ミスタージャックがぴたりと直後でマークしたが、向正面でペースが上がるとマツノヴィグラスは3~4コーナーで息を入れるような場面もあり、最後まで差は詰まらずアイスカチャンを1馬身差で振り切った。
どうやらこの4頭の勝負になりそうだが、なんと4頭すべてが東眞市厩舎だ。
中心はマツノヴィグラス。スタートもよく、後続が仕掛けてきても自在にペースをコントロールして、着差以上の強い勝ち方だった。父サウスヴィグラスでも距離はもちそう。
直線での末脚が光ったアオゾラセントが相手。
アイスカチャンは、2戦続けてマツノヴィグラスの2着だが、逆転まであるかどうか。
ミスタージャックは早めに勝負に行って、最後は脚が上がっていた。この距離はやや疑問。
鞍上で見ると、佐賀のツートップ、山口勲騎手、鮫島克也騎手が起用された馬を狙いたくなるが、あえて裏をいってみた。
◎6マツノヴィグラス
◯8アオゾラセント
▲1アイスカチャン
△7ミスタージャック
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