例によって佐賀のB級重賞。
中央未勝利から転入した3歳のワンダーノブレスは、初戦のりんどう特別では早め2番手につけると、直線を向いて先頭に立ち、唯一追ってきたシャイニーフェイトに2馬身差をつけて完勝。2着のシャイニーフェイトが、その前走でやはりB級重賞の長月賞を制しており、A級に上がっても活躍できそうな器だけに、今回のメンバーならやはりワンダーノブレスが断然。中央未勝利とはいえ、さすがにこの夏、芝の短距離で2着3着に好走していただけのことはある。
アリューバニヤンはB級1組での好走組。5月の初夏賞でも3着があった。ただ前走6月の夏至賞で6着に敗れて以来、今回は3カ月半ぶりの実戦。状態次第という面はある。立て直していれば持ちタイム的にもワンダーノブレスと好勝負も。
ゴールドペンダントは、兵庫から戻って初戦のB級4組を圧勝し、3歳馬同士のロータスクラウン賞は3着。B級4組の内容を見るとここでも通用しそうな気もするが、ロータスクラウン賞で先着された相手がB級の上位で互角の勝負ができるレベルかというとやや疑問符はつく。
ガイヤクインは、ワンダーノブレスが勝ったりんどう特別で1秒差の4着。それ以上に差が詰められるかどうかというと疑問。
シゲルイチジクは南関東からの転入初戦。春までは南関東のC級で上位争いをしていたものの、その後は惨敗続き。春までのレースぶりがもどれば、ここでも上位争いに加われそうなのだが。
◎3ワンダーノブレス
◯4アリューバニヤン
▲5ゴールドペンダント
△9ガイヤクイン
△6シゲルイチジク
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北海道スプリントカップJpnIIIは、勝ったセレスハントから2馬身半ほどの差でアウヤンテプイが4着、グランドラッチが3/4馬身差で5着。惜しくも馬券にはならなかったが、2頭とも見せ場たっぷりの大健闘といっていい走りだった。グランドラッチはその後、盛岡のクラスターカップJpnIIIに遠征したが、そこでは11着。そしてトライアルのステイゴールド・プレミアムでは、5番手あたりを追走すると、直線で抜け出したアウヤンテプイをとらえての勝利。ダートグレードで強い相手に揉まれたことで、8歳にしてスピードを取り戻しているという印象だ。
アウヤンテプイは、北海道スプリントカップを除けば、北海道移籍後はいまだ2着を外さない堅実な走り。エトワール賞が出し抜けのような形でファイアーアップに差し切られていただけに、北海道での重賞初制覇に期待がかかる。
クリスタルボーイは大井からの遠征。アフター5スター賞では、直線を向いたところで先頭に立とうかという勢いがあったものの、そのあと失速して7着。あまり厳しい流れにならず、最後の粘りがきけばチャンスはありそう。
エリモサプライズは今季中央から転入して、唯一の勝ち星が1200メートル戦。しかもアウヤンテプイをハナ差でしりぞけてというもの。続くステイゴールド・プレミアムではやや離されての4着だったが、巻き返しなるかどうか。
2600メートルの王冠賞を挟んで古馬B級の1200メートル戦を2勝しているファキナウェイは、ここまでの5勝はいずれも1200メートル以下。古馬一線級との対戦でどこまで迫れるか。
◎3グランドラッチ
◯6アウヤンテプイ
▲5クリスタルボーイ
△10エリモサプライズ
△4ファキナウェイ
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