ギンガリュウセイは、ばんえいグランプリでも2着と好走したものの、今シーズンはここまで勝ち星なし。とはいえ一昨年、昨年あたりの成績を見ると、前半はまったく走らず、ばんえいグランプリあたりからようやく力を発揮するタイプ。秋になってこれからいよいよ本領発揮と見る。
今シーズン最大の上がり馬といっていいのがインフィニティーだろう。北斗賞を制し、ばんえいグランプリでも3着。初めての830キロでどんなレースを見せるか。
ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と連勝し、今シーズンはどこまで勝ち続けるかと思わせたキタノタイショウだが、その後はいまひとつ。特にここ3戦は惨敗といってもいい負けっぷり。今回もトップハンデは楽ではないが、基礎重量が重くなってくれば巻き返してくるに違いない。
ばんえいグランプリを制して10歳にしてようやく重賞2勝目のホクショウダイヤ、高重量戦でタイムがかかるようになれば出番が回ってくるシベチャタイガー、前走ポテト特別では今回と同じようなメンバーの一線級をまとめて負かしたニュータカラコマらにもチャンスは十分。
◎1ギンガリュウセイ
◯2インフィニティー
▲7キタノタイショウ
△10ホクショウダイヤ
△6シベチャタイガー
△9ニュータカラコマ
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トライアルの桂樹杯を制したマイネルファルケが南関東のオープンでは二桁着順続きだったというレベルなら、やはり遠征勢に分がありそう。ここは高知のファイアーフロートに期待してみる。2010年には京成杯オータムハンデを制し、昨年10月にも芝のオープン勝ちがあるというレベル。高知に移籍し、820メートルの園田FCスプリントは3着だったが、最内枠からのスタートで後手を踏み、外に持ち出したりというロスがありながら、園田の短い直線を追い込んで3着まで追い上げた末脚は見どころがあった。前走建依別賞は2番手追走から直線後続を突き放しての楽勝。今回の鞍上は、園田FCスプリントで悔しい思いをした赤岡修次騎手。本人も期するところがあるに違いない。
連覇がかかるのがナターレ。前々走スパーキングレディーカップJpnIIIは10着だったが、強力な相手に差のない3番手を追走し、さすがに直線では失速。そのレースぶりだけなら、もしOROカップに出走すれば連覇濃厚だろうと考えていた。ところが続くスパーキングサマーカップでは、好スタートから3番手をキープしたものの、向正面から早くも後退。スパーキングレディーカップよりさらに差をつけられての敗戦だった。芝に変わればという期待もあるが、前走のレースぶりから狙いを下げた。
北海道から遠征のケイアイライジンも、中央の芝のオープンで好走があり、南関東では昨年だが重賞勝ちがあった。北海道移籍後は勝ち星こそないが、それでも重賞やオープン特別ですべて4着以内と好走。芝で良化なら勝ち負けまである。
地元勢では、桂樹杯で1番人気ながら2着だったハカタドンタクだが、もう少し前の、勝ち馬の直後あたりを追走できていれば結果は違ったように思うのだが。
マイネルファルケは、今度は遠征勢が相手でどうだろう。
青藍賞2着のドリームクラフトは、芝での変わり身に期待。
◎10ファイアーフロート
◯6ナターレ
▲3ケイアイライジン
△8ハカタドンタク
△5マイネルファルケ
△4ドリームクラフト
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この開催の古馬オープンクラスは翌29日の国見岳特別で、ここは上から2番めの格付けのA1・A2混合戦。
このメンバーなら、吉野ヶ里記念3着、名古屋に遠征した秋桜賞でも3着と健闘したギオンゴールドが断然だ。この距離は必ずしも守備範囲とはいえないが、南関東からの転入初戦で2着があり、格下のこのメンバー相手なら久々の勝ち星が期待できそう。
ゴールドマインは佐賀転入後、勝ち馬から1秒以上の差をつけられての敗戦が続き、3着が最高という成績だが、今回はかなりメンバーが楽になった。岩手では桐花賞や青藍賞など主要な重賞を勝った素質馬。すでに9歳だがここでもうひと花咲かせたいところ。
カシノアクセルは、転入初戦のエトワールカップを勝利(その前のえびの特別3着は中央所属での出走)。その後の開聞岳賞、志布志湾賞は、一線級相手でそれぞれ6着、5着に敗れているが、この馬には距離も長かった。今回も1750メートル戦だが、その2戦より相手が楽になっているだけに、上位争いに食い込んでくる可能性は十分。
コスモガラサ、サンライズクラウドは、近走、A1・A2の混合特別やA2戦で好走しているものの、上記の格上相手に馬券圏内に食い込めるかどうか。
プリンストロイアは、大井からの転入初戦の前走でコスモガラサに続く3着だが、2戦目の上積みがあれば上位争いにからんでくるかもしれない。
◎5ギオンゴールド
◯7ゴールドマイン
▲6カシノアクセル
△2コスモガラサ
△8サンライズクラウド
△1プリンストロイア
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他地区からの遠征は兵庫のタイガースラム1頭のみだが、そのタイガースラムが圧倒しそうだ。中央準オープンから兵庫に移籍して1400メートルのA1特別をともに8馬身差で2連勝。前走は6頭立てながら縦長の4番手を追走し、楽な手ごたえのまま3コーナーで先頭に立つと、直線でもほとんど追うところなく圧勝。中央でも一昨年あたりからは1600~1800メートルあたりを中心に使われており、今回の1900メートルも守備範囲だろう。
このレース連覇を狙うのがエーシングレーソロ。A2特別で連続2着のあと2カ月ぶりとなるが、ほかに重賞勝ち馬が2歳時のタッチデュールだけというメンバーなら上位を狙える。
ドリームマジシャンは中央1000万下からの転入初戦。中央では3勝だが、そのうち2勝がダート1900メートル戦。
エーシンハッブルは、転入初戦のA3特別では4コーナーで前をとらえ直線抜け出しての完勝。こちらは中央500万下からの転入。中央ではやはりダート1800メートル前後を使われており、まだ4歳なだけにこれからが楽しみ。 しばらく勝ち星から遠ざかったタッチデュールだが、今年5月から6月にかけての3連勝で復調を見せた。ここ4戦の重賞挑戦では分が悪いが、今回のメンバーなら連下は狙える。
◎6タイガースラム
◯1エーシングレーソロ
▲2ドリームマジシャン
△3エーシンハッブル
△9タッチデュール
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サーモピレーはデビューから1200メートルで2連勝。フレッシュチャレンジは2着に7馬身差、2戦目のスマートファルコン賞でも先行3頭の手ごたえを見ながらその外を追走し、直線を向いて追い出されると、直線半ばからは後続を離すばかりの独走となって2着に6馬身差をつけた。今回も同じ1200メートルで、まだまだ底を見せていない。
ニシケンモノノフは、デビュー2戦目のアタックチャレンジで大差圧勝。続く3戦目では1700メートル戦も制しているが、2戦目のレース内容からこの1200メートルでこそ力を発揮しそう。
ヒワノスーパーは、前走JRAのすずらん賞で勝ち馬からは離されたとはいえ、後方から押し上げて4着に入線。芝1200メートルで勝ちタイムが1分14秒3で、ヒワノスーパーは1分16秒4。門別のダートよりもタイムがかかるほど極悪の馬場だった。上がり3ハロン39秒5は勝ち馬とタイでメンバー中最速。そうしたスタミナのいるレースを経験して力をつけ、ここで一発の可能性はある。
ヤマノミラクルはここまで8戦してすべて3着以内という堅実派。勝ち馬に1秒以上の差をつけられたのは、デビュー戦と、一度だけ出走した1700メートル戦のみ。短距離なら相手なりに走る。
ライブリーソウルも1200メートル以下では4戦して3着を外したのは1回だけ。前走の勝ち馬ダブルハッピーは、その後にフローラルカップで半馬身差の2着という実力。その前走では3/4差2着がヤマノミラクルで、ライブリーソウルは半馬身差で3着と、ほとんど差はない。
ドントコイは、デビューから5戦すべて1000メートルを使われ、やはりすべて3着以内を確保。父セイントアレックスは、その母が01年にエーデルワイス賞から北海道2歳優駿を連勝したフェスティバルで、それをアメリカに送り込み、北米二冠馬アフリートアレックスをつけて誕生した期待馬。しかしレースでは結果を残せず、種牡馬として輸入された。初年度産駒となる今年の2歳世代は6頭が血統登録され、これまでにデビューした4頭すべてが勝利を挙げている。産駒は少ないながらも活躍を期待したい。
◎5サーモピレー
◯1ニシケンモノノフ
▲2ヒワノスーパー
△8ヤマノミラクル
△3ライブリーソウル
△9ドントコイ
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