中央オープン実績のある2頭、ナムラハンターとファイアーフロートの初対決に注目だ。
ファイアーフロートは転入初戦のA-2戦を勝ち、続く準重賞はエプソムアーロンの2着。前走園田に遠征した園田FCスプリントは、内枠からスタートで出負けし、馬群をさばいて外に持ち出すロスがあっての3着。園田の短い直線を追い込んで前に迫ったところなどは、むしろ負けて強しという内容だった。エプソムアーロンはそのまま兵庫に移籍して23日の転入初戦を勝って7連勝。ファイアーフロートは、そのエプソムアーロンともそれほど差はない実力と見る。
ナムラハンターも、近走は地元高知ならエプソムアーロン以外に敵はいないかもというレースを見せていた。前々走のトレノ賞は、そのエプソムアーロンに4馬身差をつけられての2着。ファイアーフロートとの実力比較でどうだろう。
ザグは、6月16日のA-1特別(あじさい街道特別)でグランシュヴァリエとアドマイヤインディを負かし、続く6月30日のA-1特別(道の駅ビオスおおがた特別)でもナムラハンターとグランシュヴァリエをまとめて負かした。しかしやや安定感には欠け、今回も一発があるかどうかという単穴まで。
昨年黒潮菊花賞を制したヒロカミヒメは、高知県知事賞でも2着。とはいえ勝ったグランシュヴァリエから2秒9も離された。前々走トレノ賞でも3着だが、一線級相手に勝ちきるまでにはもう一皮むける必要がありそう。
ファンドリカップは、兵庫から転入して5戦いずれも3着以内と好走。重賞初挑戦で上位争いにからんでくる可能性はありそう。
3歳のコパノエクスプレスは、3走前に古馬A-3戦を勝っており、一線級との対戦でどこまで。
◎10ファイアーフロート
◯3ナムラハンター
▲8ザグ
△5ヒロカミヒメ
△1ファンドリカップ
△4コパノエクスプレス
建依別賞の出走表はこちら
今シーズンの金沢競馬は、JBCが開催されるため重賞もいくつかが変則日程となっている。例年であれば11月に行われていた北國王冠が5月に繰り上がり、この金沢競馬場移転40周年記念は今年限りの重賞として行われ、9月10日のイヌワシ賞と2開催連続での古馬重賞となる。また11月4日のJBC当日には、同じく金沢競馬場移転40周年記念として2歳馬による重賞・百万石ジュニアカップが行われる。
当初、このレースにはナムラダイキチが出走を予定していたが、脚部不安のため放牧に出され、復帰は未定。白山大賞典JpnIIIやJBCに間に合うのかどうか。
さらにジャングルスマイルも不在というメンバーなら、中央準オープンから転入して3連勝中のサミットストーンが中心。前走金沢スプリントカップは、早め先頭から直線突き放しての楽勝。中央時代には1800メートル戦、金沢初戦では1900メートル戦で勝っているだけに、この距離も問題ないだろう。
金沢2強が不在なら黙っていないのがタートルベイだ。今年ここまで6戦して、3勝2着2回3着1回という成績。先着されたのはナムラダイキチとジャングルスマイルのみ。サミットストーンとは初対戦となるだけに注目だ。
ナムラプラトーンはしばらく勝ち切れないレースが続いていたが、前走はスタートからジャングルスマイルとの一騎打ちとなり、直線での追い比べを半馬身差で制した。まだ4歳だけに、ここにきての上昇気配はある。
アルドラは、古馬一線級とはやや開きがあり、上記3頭のうちどれかが崩れた時に連下に食い込めるか。
トキワノマツカゼは、転入後A-2特別で2着、1着。位置付け的にはアルドラと同じで、上位3頭の一角崩しまであるかどうか。
◎2サミットストーン
◯1タートルベイ
▲10ナムラプトーン
△4アルドラ
△6トキワノマツカゼ
金沢競馬場移転40周年記念の出走表はこちら
例によってB級重賞の新涼賞。新涼とは......、秋の初めての涼しさのことで、8月の季語。<新涼や 佛にともし 奉る>という高浜虚子の有名な句があるそうです。はい、ネットで検索しました(笑)。
翌25日に、あさがお特別というB-1組の特別が組まれているので、その次のクラスの編成ということになるか。過去5走の馬柱を見ると勝利を挙げている馬が1頭もなく、2着に入っているのも、バルチクリッジのB-3組とB-2組特別での2度だけというメンバー。
そのバルチクリッジは、6月22日の夏至賞で3着。そのとき僅差で2着だったウルトラキングや、1馬身差で4着だったビーンケードは翌日のあさがお特別に登録。前々走の里帰りジョッキーズカップは惨敗だったが、これは相手が強かった。前走葉月特別も1馬身差2着と好走しており、その勝ち馬カシノペンダントもやはりあさがお特別に出走予定となっているだけに、バルチクリッジにとってはメンバー的に楽な相手となった。
8月14日のB-1組特別(向日葵特別)で、今回のメンバーより格上馬を相手に、着差はやや離されたものの、3着、5着とそれぞれ好走を見せたシゲルネーブル、トリックトリートも勝利を狙える。
カズノミラクルは、近走は1秒以上の差をつけられての敗戦が続いているが、前走3着は格上馬相手のもの。ここなら上位争いに加わる力はありそう。
転入初戦となるシゲルミカンはここまで未勝利だが、今年になってから南関東の下級条件とはいえ入着実績がある。好走の可能性も。
◎7バルチクリッジ
◯8シゲルネーブル
▲6トリックトリート
△3カズノミラクル
△10シゲルミカン
新涼賞の出走表はこちら
春シーズンは体調などの問題もあり順調に使えなかったクラグオーだが、前走をひと叩きして調子を上げているようだ。血統的にも長距離は得意なはず。王冠賞は、姉クラキンコときょうだい制覇に加え、父仔制覇もかかる。父クラキングオーは、クラグオーの次の年にも種付けしているが、産駒の血統登録はされておらず、このクラグオーが最後の産駒。そういう意味でも活躍を期待したい。
ミータローは北海優駿を圧勝し、ジャパンダートダービーJpnIは12着だったが、さすがに相手が強すぎた。長距離輸送の反動もないようで、ジャパンダートダービーで厳しいペースを経験して力をつけている可能性もある。折り合いにも問題なくなり、この距離でも力を発揮できるはず。
ビービーコモンは、南関東ではクラシック路線に乗れず北海道に移籍。初戦の1200メートル戦はさすがに忙しかったが、前走古馬A4以下、1800メートルの特別を快勝。3歳同士でこの距離なら勝負になりそう。
ライプメインは、北海優駿3着で、その後は古馬C1の特別を勝ったまで。上記3頭に比べると実力的には見劣るが、連下には押さえておきたい。
北海優駿4着のレオニダスは、前走古馬C2特別を勝ち、ここまで6戦3勝で、3着以内をはずしたのは北海優駿のみ。安定した成績を残しているが、キャリアが浅く実力は未知数。ここで通用するなら先々が楽しみな存在。血統的に距離延長は歓迎のはず。
◎9クラグオー
◯1ミータロー
▲5ビービーコモン
△4ライプメイン
△8レオニダス
王冠賞の出走表はこちら
カクシアジは、デビュー戦こそクリノエリザベスに2馬身差で2着に敗れたものの、3着には大差。その後、未勝利、アタックチャレンジと連勝。そのアタックチャレンジは、4コーナーまでは4頭でほぼ並走していたものの、直線を向いて追い出されるとあっという間に突き放して2着に7馬身差をつけた。牝馬同士の1000メートル戦ならスピードが生かせそう。
危なげのないレース内容でデビューから2連勝しているのがクリノエリザベス。前走ウィナーズチャレンジでは、スタートで気合を入れてハナを奪うと、直線追われて後続をじわじわと引き離し、こちらも7馬身差。距離が延びてもよさそう。
ラブミーブルーは、栄冠賞4着のあと、前走ターフチャレンジ(ファルブラヴ賞)では、中団から直線で抜け出して完全に勝ったかと思ったところ、最後方から伸びてきた牡馬のヒワノスーパーに交わされて2着。牝馬同士のここならあらためて期待。
ビービーキャンディ、シンワシュシュは、ともに1000メートルのフレッシュチャレンジを1分0秒台の好タイムで快勝。重賞クラスの能力を秘めている可能性はある。
◎3カクシアジ
◯11クリノエリザベス
▲4ラブミーブルー
△8ビービーキャンディ
△10シンワシュシュ
リリーカップの出走表はこちら